第5撃 魔王さまは幼子好き!?
ライライ一族を部下にしてから、2日経った。
もちろん、お母様には内緒。
「マオちゃん。子供たちが来てるよ?」
『あ、今行く』
…あのあと、ライトは俺にタメ語で話してくれるが………正直、ちゃん付けはやめてほしい。
「「まおさまーっ!」」
ワラワラと群がってくる、小さな子供たち。
俺の部下の子供たちだ。
「すみません、嘛唹さま。『まおさまにあう』の一点張りで…」
『構わんよ。俺が小さな子供が好きだから』
「嘛唹さまってさ……ロリコン?ショタコン?」
………ロリとかショタとか、なに言ってんだよライヤ…。
『ライヤ…もとはといえば、貴様があの事件を起こしたからだな…』
「はいはい、すんません」
…ホントに悪気あんのか、こいつ…?
そう。この子供たちは、ライヤやライトの一族の子供たちだ。
確かに俺は子供が好きだが…………。
『いくらなんでも、毎度毎度多すぎるだろ…』
だいたい30人〜50人だな…。
城に入りきるのが、不思議なくらいだ。部下でさえ100人は居るのに…。
そのおかげで、執務後、本を読んだりニュースを見る時間がなくなったのも事実。
執務後から夕食前まで、子供たちは俺に付いてくる。
その間、ライトは手を貸してくれるんだが、ライヤは…………傍観者だな。
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今日も1日が終わり、俺は寝室に戻った。
『ん?窓が開いてる…?』
部屋を出るとき、閉めたはずだが…。
「まおさま…」
『Σふおっ!?』
あ、いかん。変な声を出してしまった。
よくよく見ると、ライトの末の妹、麗琶だった。
『ライハ?どうした?』
「…眠れません」
『兄貴たちは?』
「お兄ちゃんたち、今日巡回の日で…」
そうだった…。今日はライトもライヤも、お父もお母も居ない…。
他の子はもう、いい年した奴らだが、この子はまだ5才だ。
『…仕方ない。今日は俺のベッドで寝ていいぞ』
[クイクイ…]
『ん?』
「まおさまと一緒じゃなきゃ、いやです」
………どこまで俺の理性を壊す気だよ、このガキゃあっ!!
俺がもし、ただの幼子好きじゃなくて、ロリとかショタとかだったらヤベーだろ!
『……仕方ない。今夜だけだぞ?』
「はいっ!!」
……結局、俺はライハの手を握ってやって、ライハが寝るまで眠れなかった…。