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魔王の嘛唹ちゃん  作者: 樹恵流
4/5

第4撃 魔王さまの恩恵!?



魔界のパーティーから帰ってきて、暫く経った。



今日の仕事も終わったし、テレビでも見るかな。






『ぽちっとな』



「魔王さま…古いです」



『黙れよガーゴイル』





古くて悪かったな!






【……えー、ただいま入った情報によりますと、魔物が国一つを滅ぼしたようです。】




『!』





【場所は、ハラヘッターニャ平原のペコッタ国で、国を襲った魔物は雷を司るライライという魔物のようです。

調べによりますと、そのライライとは一族の名前らしく、国を滅ぼした後捕らえられたライライは、『ライヤ』という名前のようです。】




『ライヤ?聞いたことある名前………あっ!!』



「…?どうかしましたか?」



『思い出した!

パーティーの時、俺が仲良くなった四人の御曹司が居たろ!?

あの中の一人が、こいつ(ライヤ)の兄貴だっ!!』



「なんですと!?」



『弱ったぞ…。魔物が単独で国を襲えば、一族諸とも縛り首だ…』



「…」



『しかも俺の管理下じゃねーか!ライヤのやつ、勝手しやがって…!

俺に兄貴を…俺の友達を殺させる気かよ!?』



「魔王さま…」



『……ガーゴイル。このことは他言無用だ。分かったな?』



「…魔王さまが考えていらっしゃる事は解ります。仰せのままに…」





俺は、ライヤやライヤの家族のもとへ魔法で翔んでいった。








***********




『ライト!』





俺は、着いた直後すぐにライヤの兄貴、來兎(らいと)に駆け寄った。



パーティーの時、仲良くなった四人の御曹司のうちの一人だ。





「嘛唹さま!」




『それで…ライヤは?』




「牢屋に閉じ込めてあります」




『そうか』





「あの…嘛唹さま」





『なんだ?』





「…私の弟が、ご迷惑をおかけしました。うちの一族諸とも…消してやってください」






『……それは無理な相談だな』





「?」





『俺は殺しに来たんじゃない。商談しに来ただけだ』





「商談……ですか?」





『…お前や、お前の父母、お前の弟……一族の皆が承諾してくれるなら…と思ってな』




「…」






『お前ら……俺に(つか)えてみないか?』





「……は?」






『つまり、殺すのではなく、永遠的に俺の家系に仕えるのはどうだと聞いている』






「……よろしいので?」





『…お母様には内緒だぞ?(笑)』






「は、はいっ!」









…こうして、ライライ一族は俺の直属の部下となったのだった。







ーーーーーーーーーーー


『あ、それから。お前は俺にはタメ語な?』



「いえ、そういう訳にはっ!」



『…ライト。命令だ』




「…………分かったよ…」


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