第3撃 魔王さまが接待!?
お父様に呼ばれた嘛唹ちゃん。
その理由は…御曹司たちの接待!?
今日は、なんか国のパーティーっつうんで、俺は親父に引っ張られて魔界に帰ってきた。
あ、勿論、癒優から貰った髪飾りは着けてるぞ?
んで………。
『なんでこうなるんだよ…』
俺の周りには、魔物がうじゃうじゃ…。
時折、「結婚してくれ!」って声が聞こえるんだが…。
…うん、無視するか。
俺が言葉遣い悪いのを、魔物の御曹司たちは知らない。
見た目で判断するわけだな…。
といっても、大概は親父が止めてくれるんだけどよ…。
俺のこと誰よりも分かってるのって、親父か癒優くらいだしな。
話は変わるが、親父ももともとは婿養子みたいで。
つまり、もともと先代の魔王は母ちゃん……もとい、理里朱お母様なんだ。
あ、ちなみに、親父は売布偉首兜お父様ね?
もともとは親父、カタカナ表記で【メフィスト】って名乗ってたらしいけど、母ちゃんの家系に合わせて、わざわざ漢字にしたらしい。
バカだな、親父…。憐れだぜ。婿養子だからだか知らんが、母ちゃんに尻に敷かれてるしな。
まあ、母ちゃんの方が家柄もいいし、仕方ないのかもな。
「マオ、すまんな毎度毎度」
『お父様…』
「リリスが言うことを聞かんでな…」
『知ってるよ。毎度のことだから。お父様も大変だね…』
「ああ。おっと、リリスが呼んでるみたいだ。また後でな」
『うん』
やっぱり、お母様が呼んだんだな、御曹司どもは…。めんどくせーな…。
「あの、嘛唹さま…」
『ん?』
気がつくと、御曹司どもに囲まれていた。
『(しまったーっ!(汗))』
ヤバい。親父居ねーし…俺がやんなきゃなんねーのかよ…(汗)
「あの…良かったら、散歩でも」
「何を言うか!嘛唹さまは私と散歩するのだっ!」
「いや〜、それ言うなら、嘛唹さま。私とボート乗りますよね?」
「君たち、嘛唹さまが困ってるじゃないか。
…どうです?マイハニー。
こんな野蛮なやつら放っておいて、良かったら、一緒に散歩でも?」
「「「お前も同類だよ!?」」」
………漫才かなんかか?(汗)
…まあ、誰ともどこにも行かなかったが、この四人とだけは話せたな。
まあ、普通に…。あいつら、言葉遣い悪くても気にしてくれなかったし…。
といっても、興味ないから友達止まりだけどな(笑)