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楠先輩の不思議な園芸部  作者: ひょうたんふくろう
楠先輩の不思議な園芸部
66/129

65 黄昏の屋台 ☆

※ちょいと宣伝

文系・理系ならぬ魔系の友人の日記をちょろまかして書いた、こことは全く別の学園ものを少し前から始めました。タイトルは『魔系学生の日記』です。毎日更新です。よろしかったらどうぞ。


【写真提供:谷川山(枯葉山)さん】です。

本当にありがとうございます!

 ぺたぺたとうるさく足音を立て、華苗は出来る限り急いで屋台へと向かう。すでに祭りの開始から少なくない時間がたっており、遅刻確定であることはまず疑いようがない。加えて、楠は一人寂しくトウモロコシを焼いていたのに対し、華苗はみんなで浮かれて遊んでいたのだ。


「怒ってる、かなぁ……」


 楠に限ってそんなことはない。たぶん、例えそのまま遊んでいたとしても何も言わないだろう。むしろ、『子供は祭りを楽しむものだ』とか何とか言って一人で納得するに決まっている。


 これはただ単に、華苗が勝手に申し訳ないと思っているだけだ。


 より本気を出して──それでもヘアセットや浴衣が崩れない程度に、だが──走れば、やがて見覚えのある屋台と色黒の大男の姿が見えてくる。トウモロコシの甘い香りと特製のたれの甘辛い香りが華苗の鼻を突いた。


「すみません、遅れました!」


「…別に、遊んでいても構わなかったんだが」


 楠は軽く汗をぬぐいながら、華苗が思ったとおりの言葉を紡いだ。その眼はいつも通り死んだ魚の様に光のないものであり、表情の一切が伺えない。もし華苗が楠と初対面だったとしたら、皮肉を言ったのだと思い込んで半べそになっていただろう。


 付き合いがそれなりに長くなった今でこそ分かるが、楠は純粋に、心の底から言葉通りのことを思っているだけである。


「いやいや、私だけ遊びほうけているわけにはいかないでしょ?」


「…深空先生は遊びに行ったぞ?」


 深空先生も一応は園芸部の顧問であるため、最初は一緒に屋台をやっていたらしい。が、大舞台の方でカラオケ大会が始まるころになると、ウキウキして参加しに行ったそうだ。


「…あの人、あれで結構ミーハーだからな。今頃ノリノリで流行のアイドルの歌でも歌っているさ」


「まさかぁ」


 華苗には想像すらできない。深空先生が歌うんだとしたら、もっとこう、平成初期の名曲とかそういうやつのはずだ。今どきのアイドルの歌もうまく歌えそうではあるけれど、なんというか、ちょっと似合わない。


「…それに、客足はあまり芳しくない。俺一人でも、どうとでもなる」


「……」


 楠は自身をうちわでパタパタと扇ぎながら呟いた。


 昼間の作業着姿と打って変わって、今の楠は紺の甚平を着て、頭にいかにもといった感じの白タオルを巻きつけていた。ラーメン屋とか工事の人とか、働く男の人がよくやるアレだ。


 ある意味では非常に楠に似合っているし、衛生的にもそれはとてもすばらしいことではあるのだが……


「……そりゃ、そうでしょうよ。買いに来たの、どうせ知り合いばかりでしょ?」


「…なんでわかった?」


 非常に厳つくて恐ろしい風貌になってしまっている。どこからどう見ても、関わっちゃいけないタイプのヤクザみたいだ。的屋にしたってもうちょっと愛想がいいものである。外部のお客さんから見れば、寄り付きたくない屋台のナンバーワンだろう。


 華苗はふと、近くにある屋台を見渡してみる。


「おいしいおいしい冷やしパインはいかがですかーっ!」


「売切御免! 女の子の手作りお好み焼きを食べられるのはここだけだよーっ!」


 お菓子部、調理部の屋台では可愛く着飾った女子生徒が笑顔で呼び込みをしており、お爺ちゃん、お婆ちゃんから小さな子供まで、幅広い客層を確保することに成功している。


「じーちゃん、おれそのでっかいおせんべのやつ!」


「あたし、綿あめの一番大きいやつ!」


「はいはい、今すぐ用意するからねェ。特別に、今日はちょっと大きめに作ってあげよう」


「やったぁ!」


「おお、カルメ焼きもあるのか……! 懐かしいなぁ……!」


「お一ついかがですか? もちろん、出来たてですよ」


 文化研究部のなかなか由緒正しそうな屋台では、おじいちゃんと佐藤がにこにこと微笑みながら働いていた。こないだの紙芝居の時よりも品揃えは充実しており、綿あめの機械やおせんべいを焼くための七輪なんかもしっかり完備している。


 子供たちが群がっているのはもちろん、そのあまりの懐かしさから近所のお爺ちゃん、お婆ちゃんまでもが子供のように目を輝かせてそれらをじっくりと吟味していた。


 提灯に薄明るく照らされたそのお祭りらしい光景を見てしまえば、不愛想な大男が一人ぽつんと座っているだけの屋台になんて、誰も寄り付かないだろう。


「私が呼び込みとお会計しますから、先輩は調理に専念してください」


「…一人でできるのか?」


「できますってば」


 となれば、華苗がやることは一つだけである。そう、楠が原因で客が来ないのなら、華苗が接客すればいいというだけのことだ。


 華苗だって女だ。楠よりかは客受けがいいと言う自負がある。というか、これでもし人が来なかったら、華苗の女としてのプライドはズタズタである。


「おいしいおいしい焼きトウモロコシ! お値段たったの五十円!」


 声を精一杯張り上げ、華苗は人を呼び込む。すると、遠目からチラチラ見ていた人たちが少しずつこちらに興味を示してくるのが分かった。


 自慢じゃないが、華苗は今ばっちりオシャレに決めているのだ。浴衣姿の可愛い女子高生が懸命に呼びかけをしていて気にならないはずがないだろうと、華苗は心の中でほくそ笑む。


 『不器用なお父さんのために必死に頑張る健気な娘』として周りから見られていることには、全く気付いていなかった。


「すみません、二つ頂けるかしら?」


「ありがとうございます!」


 そしてとうとう、お客さん第一号が華苗の前に現れる。上品に浴衣を着こなした老夫婦だ。


 華苗は百円玉を受け取り、用意されていたお菓子の空き缶にちりんと入れる。そのころにはもう楠は調理段階に入っており、華苗のすぐ近くでトウモロコシを金網の上に載せていた。


「まぁ。その場で焼いてくれるのね!」


「ええ。ウチは注文を受けてから焼くスタイルなんです!」


 自慢げに華苗は胸を張るが、これは楠のアイデアだ。他の屋台ではすでに焼いてあるものをそのまま売ることもあるが、楠は『どうせなら一から焼いた最高においしいものを食べてもらいたい』と聞かなかったのである。


「……」


 楠は黙ってトウモロコシを焼いていく。熱気を顔全体に浴びながらも、程よい焦げの塩梅を見逃さないとばかりにトウモロコシをくるくると回していた。


 やがて、野菜特有の甘い香りが漂い始めると、楠はそれを一度取り上げ、特製のたれを刷毛で丁寧、かつ豪快に塗っていく。茶色のはずのたれは、光の加減のせいかきらきらと輝く黄金の水の様に華苗の瞳には映った。


 お祭りなのだ、ケチケチするのはあまりにも勿体ない。


「…こんなもんかな」


 充分に塗れたことを確認し、楠は再びトウモロコシを金網の上に置いた。ジュッといい音が華苗たちの耳に届く。


挿絵(By みてみん)

【写真提供:谷川山(枯葉山)さん】


「おお……この段階でうちのよりもうまそうだな……!」


「やだ、プロの人と比較されても困るわ」


 熱されたたれがチリチリと焦げ、甘いような、香ばしいようなにおいをあたりにまき散らしていく。魅惑の霧となってその場の全ての人間の肺腑に染みこんだそれは、容赦なく食欲を刺激し、誰かのお腹をきゅうと鳴らせた。


「おお……!」


「…売り子が驚いてどうする」


 トウモロコシの甘い香りとたれの香ばしい香りが混じり合い、そして華苗たちの目の前に魅惑の金色の宝物が現れた。火に照らされたそれはつやつや、ぴかぴかと輝いており、ところどころに何ともおいしそうな茶黒い焦げがある。


 食べる前でも、おいしいとわかってしまう逸品だ。


「はい、どうぞ!」


「おお……またなんとも立派なもんだなぁ……!」


「丸々一本でこのお値段は安いわね……!」


 ただでさえ大ぶりなトウモロコシが丸々一本。それも、園芸部由来のめちゃくちゃ質の良いものだ。これが当たり前のように五十円で売られていたら、近所の焼きトウモロコシの屋台は軒並み潰れてしまうだろう。


 老夫婦はにっこりと笑いながらそれを受け取り、おいしそうに頬張る。


「まぁ! すっごく甘くておいしい! それに、たれと焦げているところの香ばしさが最高ね!」


「良い所のトウモロコシを使ってんだなぁ……! いや、にーちゃんの腕がいいのか?」


「…ありがとうございます」


 一口、また一口と老夫婦がそれを齧るたびに、トウモロコシの甘やかな香りが強くなる。言葉で表現できない、体で感じてしまう香ばしさがその場に広がっていく。


 我を忘れたかのように忙しなく手と口を動かし続ける老夫婦は、目で、顔で、いや、体全体でそのおいしさをこれでもかと表現している。売り子の、見慣れているはずの華苗でさえ、思わず涎を垂らしそうになってしまったほどだ。


「おい、あれ……」


「な、なんか、すっごくおいしそう……!」


「おかーさん、アレ食べたい!」


 あまりに自然においしく食べるその姿は、なによりもの集客効果があった。老夫婦が半分も食べ終わらないうちには人だかりができ始め、今まで楠にビビってなかなか近づけずにいたちびっこも硬貨を握りしめて華苗の下へと群がってくる。


「一本下さい!」


「こっちも!」


「はいはーい、少々お待ちくださいねー!」


 一度こうなってしまえばもう勝ったようなものだ。もとより質だけはどこのものよりも素晴らしいから、一口でも口に入れてしまえば簡単にその幸せは伝播していく。


「うっめ! めっちゃうっめ!」


「お祭りなのに安い! しかも大きい! そのうえすっごくおいしい!」


「ビッグでうまい焼きトウモロコシを好きなだけ食ってみたかったんだ!」


 人が人を呼び、華苗はあっという間にてんてこまいな状態になる。最初に食べ終えた老夫婦ががんばって、とひらひら手を振ってきたので、華苗は深い感謝を込めてお辞儀をしておいた。あの人たちがいなければ、この盛況はなかったのだから。


「…おまえ、意外と売り子の才能があるんだな」


「意外と、は余計ですよ。こんなかわいい子が売り子をして、こんなおいしい焼きトウモロコシなのに、売れないはずがないでしょう?」


「……」


 お祭り特有の高いテンションで、華苗はちょっと自慢げにない胸を張る。楠は無言でトウモロコシを焼く作業に戻った。もちろん、無駄口を叩いている華苗もしっかりと釣銭や諸々の事務作業をこなしている。これも成長と言うものだろう。


「おや、なんとおいしそうな! それ、私たちにもいただけますかね?」


「……あ、この間はありがとうございます!」


 と、ここでひょこっとやってきたのはいつぞやのバスの運転手である神屋だった。気に入っているのだろうか、あの時と同じラフスタイルな運転手の制服で、そしてやっぱり影が薄くていくらか上のほうが後退している。


「…お久しぶりです」


「おやおや、これはご丁寧に。いやぁ、ここの生徒さんたちはみんな礼儀正しくっていいですねぇ」


「本当に、荒んだ心が癒されるようです! これが日本の夏祭りってやつなんですね! 私、ずっとずっと遊んでいたいくらいですよ!」


 隣にはバスガイドの神野もいた。やっぱりぽあっとしたようなふわふわした印象で、存在感がうすい。


 二人とも子供の様にはしゃいでおり、テンションがどこかおかしかった。


「ほお……! また随分と甘くて立派な……!」


「こんないいものを毎日食べているなんて……! かちょーってばズルすぎますよ……!」


 受け取ったトウモロコシを、まるで何日も飲まず食わずだった人のようにおいしそうに食べる。かなり大げさな言葉で褒めちぎるものだから、聞いている華苗のほうが恥ずかしくなってしまった。


「そ、そんなにおいしいですか?」


「そりゃあもう! ここしばらく、まともな食べ物なんて食べられませんでしたからね」


「業務中、もの食べる時間なんてありませんもんね……ははっ」


「あ、あはは……」


「……もういっぽん、オマケします」


 俗にいうブラック会社に勤めているのだろう。二人とも、仕事の話が出た瞬間に文字通り目が死んだ。華苗も楠も流石に同情を隠せない。


 きっとこの二人は華苗が想像できないほどの激務に追われているのだろう。夏祭りに浮かれてテンションが上がってしまうのもうなずける。むしろ、ここでいくらか楽しんでストレスを発散してもらわないと、主に華苗の精神衛生に悪い。


 知人程度とはいえ、そう思ってしまうほどに二人の疲れ切った表情はひどいものだったからだ。


「そういえば、かちょーはどこにいますか? この辺でお店を出しているって聞いたんですけど……」


「こらこら、ここでそう呼ぶとあの人怒りますよ?」


「そうでした! センパイ、意外と気が回りますね!」


「あなたねぇ……」


 いつぞやと同じく、二人は華苗たちを置いてけぼりにして話し出してしまった。話ながらもトウモロコシを食べる手を止めないからすごい。


「…じいさんなら、先ほどまでそこの屋台にいましたが」


 楠がぴっと指さした方向には文化研究部の屋台がある。が、華苗がいくら目を凝らせどそこには忙しく働く佐藤の姿があるだけで、おじいちゃんの姿は見えない。


「……さっきまで子供に囲まれてませんでしたっけ? おじいちゃんが抜け出すの見えました?」


「…見てない。気づいたら、いつの間にかいなくなっていた」


 おじいちゃんなら何でもできてしまいそうだからそこは大した問題じゃない。問題なのは、神野が放った次の言葉だ。


「センパイ、しのぶさんと約束したって言ってませんでした? しのぶさんが約束すっぽかすなんて相当な事態ですよ?」


 神野は不思議そうに首を傾げた。約束をしっかり守るおじいちゃんが、”腐れ縁”である古い知り合いらしきこの二人との約束をすっぽかすなんてまず考えられない。ましてや、さっきまで普通にお菓子を売っていたのだ。この場を離れる理由なんてどこにもないのである。


「…もしかしたら、あなたたちを迎えに校門のほうへ行ったのかもしれません。…人が多くて迷いやすいですし」


「うーん……私たちに限ってそんなことはないんですけど……」


「……あ゛っ」


「……センパイ?」


 神屋がぶるりと震えた。蛇に睨まれた蛙のような、寒気とか、怖気とかに近い類のものだ。


「……ややや、やってしまいました……!」


「……はい?」


「のんきに食べている場合じゃないって言ってるんです!」


「ま、まさか……やっていなかった(●●●●●●●●)んですか(●●●●)!?」


「だってレアケースじゃないですか! 普段はそんなことありえないですし! だいたい、今のあの子がここで使える特性で一番便利なのはアレでしょう!? 迷子対策とかにぴったりですし!」


「アレはそこまで便利にわかるわけじゃないんでしょう!? それに、遊びに行く側が都合に合わせるってのはルールじゃないですか!」


 華苗にはなんのことだかさっぱりわからないが、ともかく二人が──いや、神屋がなにか重大な事をやらかしてしまったことだけは理解できた。というか、二人とも慌てすぎていて自分たちが微妙に注目されていることに気づいていない。


「それで、どうなっているんです!?」


「事態は最悪一歩手前です! 悪い意味での接触があって課長が介入しました! で、バレました!」


「手前じゃなくて完全に最悪じゃないですか!」


「ですからさっさと逃げましょう! 地獄の説教が待ってます!」


「ええ!? 私悪くないじゃないですか! センパイだけ逃げればいいでしょう! 一番のお楽しみを前に帰るなんてあんまりですよ!」


「先輩命令です! ……楠くん、華苗ちゃん、私たちがここに来たことはしのぶさんには内緒にしておいてください! それでは!」


「センパイのばかぁぁぁぁぁ!」


 二人は嵐のように去って行った。見かけによらず素早い動きで、あっという間にその姿が見えなくなる。というか、注目されて人に囲まれていたというのに、どうして一瞬で姿をくらますことができたのだろうか。


「…なんだったんだ?」


「さぁ……?」


 何が何だかわからないながらも、華苗は気を取り直して接客に戻る。カミヤたちが騒いでくれたおかげか、先ほどよりも微妙に客足が増えていた。忙しすぎず、かといって呑気をできるほどではないくらいの、絶妙な繁盛具合だ。


「お買い上げありがとうございます!」


「……」


 楠が焼き、華苗が売る。互いの持つ能力的に考えて、まさに最高のコンビネーションを発揮していた。売上金を入れておくために用意しておいた缶にはすっかり硬貨が溢れかえっており、華苗はふと、それをつかみ取りしたい衝動にかられた。


「あら、けっこう繁盛してるわね!」


「せっかくだし、私も一つもらおうかな……なんかすごく久しぶりな感じがするな」


「あっ!」


 カラオケ大会に出ていたらしい深空先生と、浴衣姿をばっちり決めた組合の人──エリィがやってきた。華苗は手をひらひらと振り、楠は相変わらずの無表情で軽く頭を下げる。


 約半月ぶりの再会なのだが、華苗にはもっと長い時間が経っているように感じられた。きっと、それだけ毎日が充実していたということなのだろう。


「少々お待ちくださいね!」


「なに、いくらでも待つさ」


 トウモロコシ特有の甘い香りが、提灯の淡い光に照らされたそこにどこまでも広がっていく。食欲を刺激する音が、熱気が、そしてお祭りの空気がその場にいる全員の体を包み込んだ。


 この後、目が笑っていないおじいちゃんがダッシュで帰ってきたり、華苗がびっくりするほどエリィがおいしそうに焼きトウモロコシを頬張ったりするのだが、それはここではないまた別の場所で語られるべきことである。


20151122 挿絵挿入


なんとか間に合った……。『二か月も更新されてません』ってけっこう心に来るのよね……。


 お祭りの屋台ってさ、販売側だとなかなか忙しくって気を休める暇がないよね。準備なんかも結構面倒だし、あの暑い中をずっと接客しなきゃいけないし。


 でも、あれはあれで特有のお祭りの空気を感じられて楽しいとも思う。それに、お祭りを楽しんでいる人の嬉しそうな顔を直接見られるのも最高。あれはお店側だけの特権だよねぇ……。


 相変わらず時系列がすさまじいことになっていて書いていて頭がこんがらがってくる。これ、絶対完成した後に見直すと矛盾点が出てくるパターンだよなぁ……。


 なお、例によって例のごとく、エリィさんの件については次回以降のスウィートドリームファクトリーにて。

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