36 学校テロ対策部とトウガラシ ☆
高校生と言えばなかなか多感なお年頃だ。子供ではないが大人とも言えず、将来や現実が身近に差し迫ってくる時期でもある。子供でいたい気持ちと大人になりたい気持ちがせめぎ合い、特有の倦怠感や無気力感、さらには謎の高揚感に蝕まれバカをやらかすことだってある。
高校生と言うのは責任のなさと自由さのバランスがもっともよい時代だと言えるだろう。大人に近い行動力と子供に近い自由さ。一生の中で一番楽しかった時代はいつかと聞かれた時、高校生の時だと答える大人も少なくない。
さて、そんな貴重な時期に生きる少年少女は時として酷く子供っぽいことに真剣に取り組んだりする。これもまた美しい思い出になったりするのだろう。
竹井 義雄もそんな少年の一人だ。
彼は中学生のころから授業中にテロリストが来るんじゃあないかと妄想していた。最初のうちはただの暇つぶしだったのだが、気づけば真剣にシュミレーションしている自分がいることに気付いた。
突如教室の扉をブチ破り銃を突きつけてくる特殊装備のテロリスト。一瞬の隙をついて侵入した一人を打ち倒し、意識をみんなから自分だけに向けさせる。
机を盾にして銃弾をかいくぐり、一撃のもとにもう一人の意識を刈り取る。奪った装備で体育館に捕らわれている生徒を助けに行き、最後の最後でクラスメイトの女の子を凶弾からかばって──。
まぁ、誰でも一度はする妄想だろう。空想の中で最高にカッコいい自分を演出し、自己満足に浸る。
だがしかし、普通はそこで終わるところで竹井はさらに踏み込んでいた。
果たして、そんなにうまくいくだろうか?
彼は思った。この想像を実現化するためには体を作らなくてはならない。そして知識を蓄え、ありとあらゆる状況に対応できなくてはならない。
彼はがむしゃらに体を鍛え、暇さえあれば関連の書籍を読み漁り、そして学校中を調べつくした。学校の中でテロが起こるのだから、学校を知らなければ始まらない。
そう、これはただのテロではなく学校テロなのだ。学校と言う場で学校という状況を活かしたうえで行動できなければ面白くない。
どこかの国の特殊部隊がテロリストを制圧してもそれは驚くべきことではない。ごく普通の生徒が、知恵と工夫でテロリストに打ち勝つからこそ心が震えるのだ。
そんなこんなで学校テロ対策をしているうちにいつのまにか部活を立ち上げていた。すでに学校テロだなんてあり得ないなどと言う考えは彼の頭からすっぽりと抜け落ちてしまっていたのだ。
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「さぁ、始めよう。学校テロ対策を」
いつも通りの放課後。いつも通りに暑い畑。いつも通りにどこかぶっ飛んだ園島西の部長。
楠の隣に立っていたその少年は華苗が畑に入った瞬間に振り向き、重心を落として目ざとく華苗を観察した。やがて華苗を観察し終えたそいつは、にやりと笑ってそう言ったのだ。
「テロ対策っていうと……学校テロ対策部の方ですか?」
「その通り。学校テロ対策部部長、二年の竹井だ。よろしく、八島後輩」
竹井はそういってリストバンドをつけた右手をすっと差し出す。困惑しながらも華苗は握手をした。返ってくるがしっとした逞しい感覚。
入学当初の華苗なら握手に応えなかっただろうが、この程度の事にはもはや慣れてしまっていた。
「テロ対策部の方がどうしてここに?」
「どうしてって……テロ対策のためだろう?」
何を当たり前のこと聞くのだと言わんばかりに竹井は答えた。その様子を見てこいつも紛うことなき部長だと再確認した華苗は楠のほうに視線を向ける。
学校テロだか何だか知らないが、華苗は園芸部なのだ。なにか作物を作るということには変わらない。
「なにやるんです?」
「…トウガラシだ。二人とも、必ず軍手をつけろ」
うげ、と華苗が顔をしかめたのと竹井が顔を綻ばせたのはほぼ同時。
舌がピリピリするから、華苗は辛いものがあまり好きではない。そんな辛いものの筆頭であるトウガラシをこれから育てねばならないのだ。
竹井は楠から貰った軍手を楽しそうに付ける。なぜだか付けているリストバンドは決して外そうとしなかった。
楠が用意したのは小さな苗。苗だったらだいたいどんな植物でも似たり寄ったりで可愛らしい。楠はそんな苗をあらかじめ立てておいたのであろう畝に入れ、優しく土を被せて植え付ける。竹井も無言でそれに倣い、華苗も釣られるようにしてリヤカーの中の苗を植え付けていった。
トウガラシも日当たりと水はけのよい土を好む。また、根が浅く張るために乾燥には弱い。きちんと根着くまではしっかりと水をあげないとならないだろう。
当然のことではあるが、植え付けの際には根を傷つけないようにしなくてはならない。加えて植え付けは十分に暑くなってきてから行わなければならないものなのだ。寒い時期に植えると発育が悪くなる上、質も悪くなったりする。
「…植えたら、麦わらと水やりだ」
「了解。八島後輩、麦わらはどこだ?」
「あ、あっちの小屋です」
華苗は竹井をひきつれて物置小屋の麦わらを取りに行く。竹井は華苗の指示に文句一つ言わず、率先して動いてくれた。
どこか冷めた印象を受ける人物だが、仕事はきちんとやるらしい。おまけに体力もあるようで一つ一つの動作がすばやく、軍隊のようにきりっとしている。
「これくらいか?」
「十分ですね」
ついでに電動井戸から水を組み、華苗と竹井は楠の元へと戻った。楠は華苗たちが麦わらを取りにいっている間に支柱の準備をしていたらしい。アサガオの時にも使った、園芸部の必須アイテムが無造作にリヤカーに乗せられていた。
「ところで、この麦わらは何に使うんだ? それにその棒も」
「…マルチと支柱だ」
「まるち?」
トウガラシは乾燥を嫌うためマルチを敷くことが推奨される。夏場の乾燥は特にひどいのであるとないとでは大違いだ。さらにマルチをすると地面の温度も上がり、生育が促進されて収穫量が増えるという効果もある。
どうやら竹井は麦わらの使用用途をわかっていなかったようだ。華苗が丁寧に教えると感心したように頷いていた。麦刈のときの麦わらをこのようにして再利用したことにえらく感激したらしい。工夫はテロ対策の神髄だ、などと口の中で呟いていた。
「先輩、この人って……」
「…竹井は年がら年中テロ対策について考えている。その真摯な姿勢だけは見習うべきところだろうな」
言い方を変えればその姿勢以外は見習えないということだろう。楠と華苗の会話を聞いたのであろう竹井は胸を張って言いきった。
「テロ対策はオレの生きがいだ。趣味だ。宿命だ。これをやっていないと言葉にできないほどのストレスを感じる。無防備な状態で日常を生き抜くことに酷く不安を感じるんだ。危険はどこにだって転がっている。自分だけが安全だなんてことがあるはずがない。
……知ってるか? 人間極度のストレスを感じるとハゲるか白髪になるらしい。白髪はともかく、オレはハゲるのは嫌だ。そう言った意味でも、テロ対策は継続的に、かつ革新的に進めていかなくてはならないんだ」
「……」
さて、そんなこんなをしながらも楠は手に持った支柱を苗の脇に差していく。一つの苗につき三本。オーバーオールから紐を取り出し、*のような形──すなわち三本立てで作っていく。
ぶっちゃけ竹井の話なんてろくに聞いていない。華苗も同様だ。
そして、植えたばかりなのに大きく成長していることについて突っ込む人間はここにはいない。いつのまにか葉っぱも多くなり、青々とした力強い姿になっていた。
華苗も順番に水をやっていく。竹井がなるべく辛くなるようにしてくれと言ってきたので、それとなく辛くなりますようにと思いながらまごころをこめた。効果が出るかはわからないが、やらないよりはいいだろう。
「三本立てって……ピーマンと一緒ですね」
「…というか、辛いのがトウガラシでそうでないのがピーマンだと思っていい。育て方もほぼ一緒だ」
ピーマンとトウガラシの育て方はほとんど一緒だ。もともとピーマンがトウガラシの栽培品種であるため、育て方が似かよるのもある意味では当然のことなのである。
おまけに、華苗はすでにピーマンの栽培を経験している。これからの展開もほぼわかったようなものだ。
違うところと言えば、トウガラシにはそれそのものに防虫作用があることだろう。もちろん完璧なものではないが、ピーマンに比べれば虫はつきにくく、いくらか育てやすい。
「じゃ、なんです? これから誘引して芽かきとかして花咲いたら収穫ですか?」
「…その通りだ。おまえもわかってきたじゃないか」
「よくわからんが、立派なものができるんだよな?」
となれば、話は早い。
竹井に誘引を教えつつ、育ってきたところで芽かきを適当にする。どのみちまごころをしっかり込めているから、多少不手際があっても問題はない。
一通りの作業を竹井に説明し、全ての株に処理を施したころにはトウガラシは華苗のひざ元程度の大きさまで成長し、ピーマンのとよく似た白い花を無数に咲かせていた。
「大量……か?」
「おそらくは」
華苗の言葉に竹井はにんまりと笑った。それほどまでにトウガラシの収穫が楽しみなのだろう。辛いのが苦手な華苗にはその気持ちが全然わからない。
「そもそも竹井先輩、なんでトウガラシを?」
「だから、学校テロ対策のためだと言っただろう?」
「具体的には?」
そこまで聞かれてようやく竹井は華苗が言わんとしていることが伝わったらしい。うかつだった、と小さく呟いてすっと表情を引き締め、話す態勢を整えた。
これから実がつくまでに少し時間もあるので良い暇つぶしになるだろう。楠も手を休め、どっかりと座り込んで胡坐を掻いて汗を拭う。華苗もなんとなく麦わら帽のつばの位置を調整した。
「カプサイシンって知ってるか?」
「えと、トウガラシの辛さの主成分でしたっけ?」
「ああ。こいつはOCガスの主成分でもある。さすがにそっくりそのまま作れるわけではないが、出来るだけ近いものを作ろうかと」
「おーしーがす?」
「わからないか? じゃ、痴漢撃退用スプレーと言えばいいか?」
「あ、それなら聞いたことがあります」
「その類を催涙スプレーと言うんだが、それに多く使われているのがオレオレジン・カプシカムガス、通称OCガスだ。こいつの性能はすさまじく、感覚の鈍った──例えば泥酔したものやヤク中にも効果がある。
こいつを喰らうと皮膚、粘膜に焼けつくような痛みが走り、顔に食らおうものなら涙と鼻水とよだれと咳でぐちゃぐちゃになるな。一時的に目も見えなくなるし、当然、まともに行動なんてできなくなる。
わずかな時間の噴霧で三十分は効果が持続し、完全に正常な状態に戻るまではそこからさらに数時間を必要とする。肌にしっかり浸透するし、無理にこすって落とそうものなら余計に酷くなる。喰らったらしばらくは激痛に耐えるほかない。ついでに涙、鼻水、咳の相乗効果で軽い呼吸困難に陥る場合もあるそうだ」
「……え? それってめちゃくちゃ危ないんじゃ」
「…そんな危険なことに使うのなら渡せないぞ」
「まぁまて。危険そうに聞こえるかもしれないが、失明などの後遺症は残らないしきちんと洗って落とせば症状は治まる。それに、相応の効果がなければ学校テロ対策にならないだろう? テロリスト相手に後遺症が残らない安全な方法を使っている分、甘っちょろい考えだとオレは思うぞ」
「…なら、大丈夫か」
「大丈夫なんですか?」
「おそらく」
竹井はあやふやに答えた。安全性について聞いたのに『おそらく』では問題があるのではなかろうか。
とういうかそもそも、本当にそんな大層なものを作れるのだろうか。華苗が不思議そうな顔をしているのを見てとったのか、竹井は自信満々で言い放った。
「たしかに、OCガスそのものはできないだろう。だが、工夫と知恵さえあればどうにでもなる。だからこそ、学校テロ対策は楽しいんだ」
ちなみに、カプサイシンは水にはほとんど溶けないが脂溶性であるため、辛さを和らげるときには水よりも牛乳などの乳製品を飲んだほうが効果があるとされている。また、血行促進作用があるので冷え性にも効くらしい。
が、竹井が目を付けるくらいの刺激物であるので、過剰摂取が体にいいはずもない。
そもそも辛味というのは痛覚に近いものであるのだ。皮下注射されるとそのまま痛みを感じることが知られている。脳にストレスを与えたり、発がん性を高めるとも言われている。
その反面、医薬品としても使われているので毒と薬は紙一重と言うことだろう。適切に採ることが重要なのだ。
「そもそも、学校テロなんておこらないでしょう?」
「いや、《地下実験施設》の七不思議が本当だとしたら十分に考えられる。研究結果と言うのは重要だろうしな。それでなくとも、異常な人間達がいる。俺がテロリストだったら園芸部を拉致することだって考える。食糧を量産できるし」
そう言われてしまうと華苗としてもそれ以上否定が出来なくなる。そしてふと思い出したのだが、先程竹井に言われて辛くなるようまごころを込めた気もする。とりあえず、気にしないことにした。
──ふと見てみれば、いつのまにやら立派なトウガラシが実を着けている。まだ未成熟で色は緑色だが、この様子ならすぐにでも赤く色づくことだろう。
「スプレーにすることはできないから、乾燥させて粉末状にしたものをペイントボールのように投げつける構造になるだろうな。濃縮した液をいれておくのもいいかもしれない。各教室にいくつか置いとけばいざという時に役立つだろう。どうせ各クラスに一人は野球部がいるだろうし、そうでなくても運動部の身体能力なら当てることなど造作もないはずだ。破裂するよう作っておけば顔に当たらずとも空気中に飛散した粉が容赦なくテロリストの肺を焼きつくす。
……知ってるか? 普通にトウガラシの処理をしているだけでも催涙スプレーと同等の効果を及ぼすんだ。きちんとそれ用に作ったらどれほどの効果が出るんだろうな?」
さて、そうこう話している間には予想通り、トウガラシにも色がついていた。華苗の中指くらいの長さで、どれも毒々しいほどの赤色をしている。ピーマンのようにその表面はつややかで、なんだかみているだけで口の中が辛くなってくるような気さえする。
「…収穫するぞ」
「摘み取っていくのか?」
「…いや、株ごと引き抜く」
トウガラシは枝豆同様、収穫する際は株ごと引っこ抜くことが多い。一つ一つ摘んでもいいのだが、株ごとやったほうが早いし、トウガラシの実を直接触ることもない。
楠は無造作にむんずとトウガラシの株を引っつかみ、ずぼっと一気に引き抜いた。細かい土がぱらぱらと散り、真っ赤なトウガラシがゆらゆらと揺れる。実に見事なシーズン物のトウガラシだった。
緑の帽子をかぶった赤い妖精が、細長い葉っぱの隙間からこちらを覗いているように見えなくもない。こうしてみると、果物のようにも見えてくるから不思議なものだ。もうちょっとぷっくりしていれば大きなイチゴのように見えたかもしれない。
華苗と竹井もそれにならって株を引っこ抜いていく。株一つあたりに赤い爪がおよそ百本ほどはついているだろう。さすがにナマで食べることはできないため、華苗はひたすらに抜いてはリヤカーに乗せていった。
「…ちょっと多めにとってくぞ。調理室と、あと被服室にもだ」
「被服部に? またどうして?」
「…防虫剤として試したいそうだ」
トウガラシはそのあまりの辛さ成分により、防虫剤として扱うことができる。箪笥に使うことはもちろん、米櫃に入っていることも少なくない。一応は天然成分であるので化学製品をつかうよりかは安心できるような気もする。
「…園芸用の防虫剤としても扱える。殺虫ではなくあくまで防虫だが」
「作ってやろうか? たぶん、製作中に似たようなのが出来るはずだ」
「…ほどほどのものを頼む」
現状、虫など付く間もなく成長する作物ではあるが、あるのとないのではあるほうがいいに決まっている。天然由来成分だから無農薬と変わらない。気持ち程度でも使っておいたら効果は出るはずなのだ。
「…ああ、それと収穫したものは乾燥させねばならん」
「なら、大じじ様のところへもってこう。麦の時の石臼も貸してもらわないといけないし」
収穫したトウガラシは乾燥させることで長期保存を可能とさせる。株ごと引っこ抜いた場合、そのまま軒下などに吊るしておけばいい。風通しのよい場所がオススメだ。気候条件によって乾燥させる時間はだいぶ変わってくるが、からからになって表面にしわができれば頃合いだ。
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「…そうだ、一つだけ言っておくことがある」
全ての収穫を終え、トウガラシを乗せたリヤカーを引いていた楠がぽつんと思い出したように呟いた。
「…必ず、手を石鹸できちんと洗え。それと今日使った軍手はすぐに洗え」
「なんだ、そんなこと。どうしたんです、今日に限って」
何事かと思って緊張して聞いた華苗だったが、その答えはごく当たり前のことだった。
外に出たら手を洗うなんてこと、三つの子供でも知っていることだ。軍手だっていっぱいあるから、毎日手洗いしてから洗濯機に入れている。
だが、そんな簡単なことであるのにいつになく楠の表情は真剣だった。まるで、重大な秘密を打ち明けたかのような顔立ちだ。そして、竹井はその言葉でピンと来たようだった。
「そう……だな。直接触ってはいないといえ、あれは肌に染み込んだり衣服に付着して数時間後でも効果を及ぼすと聞く」
「…ああ。気をつけろ。やったらシャレにならん。俺達の場合は特に」
「?」
「…八島も早く落としておけ。何かの拍子で眼をこすったりなどしたら、文字通り目も当てられんことになる。大丈夫だとは思うが念のためだ」
「また露出狂がでたらやってみようと思うんだが、どうだろう」
「…やめとけ、男としてそれは同情せざるを得ない」
「別にいいだろう、露出狂だし」
「……」
「さっきから、何の話をしてるんです?」
華苗には男二人の話などさっぱりわからなかった。
それもそのはず。この会話は男にしかわからないものなのだから。
「…ともかく、トイレに行く前に必ず手を洗えということだ」
「……行ったあと、じゃなくてですか?」
「……」
話は終わりだとばかりに楠は麦わら帽をかぶり直し、汗ふきタオルで頬を拭う。汗できらきらと輝いていた楠の肌は一瞬元の日焼け色に戻るが、すぐにまたきらきらと輝きだした。竹井も少し歩を速め、リヤカーに並ぶように歩き出す。
ギラギラと照りつける日差しに真っ赤なトウガラシが輝いている。赤くて赤くて、見るだけで火傷してしまいそうなほどだ。
青梅達はこれをどのように使うのだろうと考えながら、華苗も頬を汗拭きタオルで拭う。
もう少しで夏休みだ。どんなイベントが待っているのだろう。
くだらないことを考えながら、華苗は楠の後をついていった。
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余談だが、催涙スプレーの効果が最も現れるのは粘膜の部分である。下半身を露出した露出狂に、催涙スプレーを噴霧した例があるらしい。普段晒されている顔面でさえ地獄のような苦痛を味わうのだ。どれほどのものなのかは、喰らった本人にしかわからないだろう。
20160410 文法、形式を含めた改稿。
20210122 画像追加。誤字修正など。
ここで尽きたストック。
ちなみに本当に辛いトウガラシは処理する際に相応の準備が必要らしいです。安全メガネとゴム手袋装備して換気を十分にしなきゃいけないとのこと。もし素手でやったりしたら……?
催涙スプレーってテレビとかではよく見るけど実際持ち歩いている人見たことない。




