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紡ぎ上げる死

作者: 豊田直輝
掲載日:2026/10/10

記憶の綻びが消えていく

人生の彩りや困難であった試練を乗り越えたり諦めたり

喜びと悲しみ

人との出会い

裏切られて悔しい屈辱まみれであった時期

数少ない巨大な幸運の時間を過ごした時

それらを構築して出来上がった私という個体の記憶が崩れていく

人とは何であろうか

経験を通して記憶を紡ぎ上げていく

その様な定義にもし近いのであったのなら

私は人の定義から離れていってしまっているのが

ハッキリと認識できる

私は死ぬのであろうか

たぶん

死ぬのだろう

それも随分と先の未来ではなく

目の前に死が現れているんだ。

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