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夢色オーケストラ♪  作者: 言乃るつか
1/6

私色の決意

ずっと忘れられない夢がある。

病室で過ごし、音楽なんて触れなかった私が唯一分かる楽器。


「ヴァイオリン」


本物の音がどんなに綺麗なのか。言葉でしか聞いた事がないはずだった。

小学五年生の時に音楽の授業を受けて、音色の綺麗さに驚いた。

でも、それよりも。


「何であの音、知ってたんだろう?」

不思議としか言いようがない奇跡だった。


「ねぇ、ママ。 私……中学校で、オーケストラ部入る。」


これまで周りに縋って願って、託して。

そうやって生きた私の、『最初で、多分最後』の選択。

後悔なんて、きっと無い。


「私の、青春……。」


数年前は夢だった青春が今、ここにある。

かつての親友から借りたままのムードリングを握りしめ、空に掲げる。

青から紫に変わった事を確認し、天国にいる親友にも聞こえるように呟く。


「……夢色に輝いてくれるよね。」

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