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0歳 異世界に転生して公爵への娘になりました

病室で意識を失い、次に目を開けると目の前には20代後半のゴージャスな美男美女と8歳〜10歳ぐらいの美少年が2人いた。ハリウッドスターも真っ青な美しい人々…。

 

うん…びっくりしてフリーズしてしまった。私が固まっている間、麗しい人々の会話が耳に入ってきた。


「まぁ!!目をあけたわ!!なんて可愛いのでしょうっ!!!」

そう言ったのは20代後半の美女。金の瞳に金髪で緩くウェーヴがかかった長い髪をしていた。少し疲れた様子だったがその表情には安堵と喜びの色が浮かんでいた。色白で豊満な胸、こんな美女が実在していることが信じられなかった。


「あぁっ!!本当に可愛いらしい!!!天使や妖精が姿を現したようだ!!!ミラ、よく頑張ってくれた!!!ありがとうっ…」

チュッと美女の頬に口づけ、嬉しそうに声を上げたのは20代後半のイケメンだった。思わずリア銃爆ぜろって思いながら男性を見る。銀色の美しい長い髪を緩くまとめ、肩に流しており、瞳は銀色で細い銀色のフレームの眼鏡をかけている。っていうか服装が西洋の貴族が着ていたような装飾が施されたゴージャスな衣装だった。こんな衣装、宝○歌劇団とかディ○ニーの王子様が着ているような物をなんで着てるんだろう…??ここは病院じゃないの??

室内を見回すと部屋はベルサイユ宮殿のようなゴージャスなものだった。日本にこんなゴージャスな部屋あるわけないでしょ?あったとしても一流ホテルか迎賓館ぐらいなんじゃないかな??


「あうぁ〜??(なんで〜??)」

 

んんっ?!私の声がおかしいっ!!なんか赤ちゃんみたいな声が出た?!手を見るとそこには小さな紅葉の手…。

はぁっ??!!どうゆうこと??!!


「お父様、お母様、赤ちゃんが喋りましたよ!!可愛いなぁ〜僕がお兄ちゃんだよ〜!!」

にこやかに声をかけてきたのは10歳ぐらいの美少年。少し長めの銀の髪に、キラキラ光る銀色の瞳をこちらに向けていた。衣装はこちらもゴージャス王子様衣装。お父様って言っているということは親子なのかな??確かに似ているし成長したら父親のようなハンサムイケメンになるだろうなって思う。穏やかな優しげな印象の美少年だった。


「ほっぺぷにぷにだ〜可愛い〜!!!お母様、抱っこしたいです!!!」

ほっぺをツンツンするのは8歳ぐらいの美少年。金髪に銀の瞳で、若干ラフな感じだが明らかに高級な服装をしている。そういって美女に目を向けておねだりしていた。見比べると髪のウエーブがかかった金髪が似ているが、顔立ちはゴージャスイケメンに似ている。この4人は家族なのだろう。抱っこしたくてウズウズした感じで体を動かしている。元気いっぱいな天真爛漫な美少年だった。


って、こんな悠長に考えている場合じゃない!!自分の体をまじまじと見て動かし、ツンツンされた感じはどう見てと現実のもの。


……はい…、これは転生ってやつですね。なんか疲れた…もう、寝る…。



「おや?眠ってしまったようだな」


「ふふっ、そうですね。ゆっくりおやすみ、私の可愛い娘…」


やっぱりか〜、う〜ん、分からないことがたくさんありすぎるけどとりあえず寝る!!すや〜…。



こうして、転生初めての日は過ぎていくのだった。




次の日、目を覚ましても今の現状は変わらなかった。そして抱っこされてお風呂に入った際に鏡に映った自分を見ると銀髪に金の瞳の赤ちゃんがそこにいた。よく考えたら金の瞳の人なんて現実で見たことないよな。動転し過ぎて細かいことにまで気が回らなかったよ…。そして周りの人々を見ていて分かったのだが、どうやらこの世界には魔法というものが存在しているようだ。蝋燭に火をつけたり、水を出す際に呪文を唱えて出しているのを見てびっくりした。でも魔法を使える人はそんなに多くはないそうで、全体の三割ほどしか魔法は使えないみたい。その魔法を使える中でも大きな攻撃魔法などを使えるのは全体の1割しかいないようだ。魔力がない人達は魔石を使った道具で日常生活を送っているそうだ。しかも上下水道がしっかり整備され貴族のみならず平民も水道を使って料理や洗濯、お風呂、トイレに入ったりしているそうだ。


なんで知っているかって?それはお母様が絵本の読み聞かせの際に『この世界について』っていう分かりやすい絵本を読み聞かせしてくれたからである。この世界は創造神によって作られ、光・闇・火・水・土・風の精霊王によって世界が保たれているそうだ。中には幻獣や魔獣、精霊や亜人などが存在するらしい。オタク心をくすぐられる世界だ。

なんでこの異世界に転生したのか分からないけど、新しく与えられた命を無駄にしたくない。ちなみに私はリュミエール王国のジファール公爵家の娘として生まれた。名前はセリーヌ・ド・ラ・ジファール。高位貴族だったので私は悪役令嬢ポジションなのではとちょっと焦った。でのよくあるラノベや乙女ゲームの中に転生って訳でもないみたいだ。だってそうだとしたらオタクの私がこの世界のことを知らない訳がないからね!


魔法は光・闇・火・水・土・風の属性があり、それを用いた攻撃などができるらしい。5歳になると教会に行き洗礼を受け自分の属性や加護なんかが分かるそうだ。私はどんな属性があるのか気になる。その他にも身体強化といった魔力を体に纏わせて戦うスタイルもあるそうだ。


お父様の名前はヒューゴ。剣の天才で剣に魔力をのせて攻撃することができるそうで、リュミエール王国の宰相を務めているそうだ。2番目のお兄様がお父様はスゴいんだって興奮しながら教えてくれた。2番目のお兄様の名前はフィルマン、剣の天才の才能を受け継ぎまだ幼いながらも天才だと言われているらしい。1番上のお兄様はアレクシ、非常に頭が良いそうで攻撃魔法が得意な天才だそうだ。2人のお兄様について教えてくれたのはお母様。お母様の名前はミラ、グラマラス美女なお母様もただならぬオーラがあるのだがお母様の能力については誰も語りたがらない。ブルブル震えて目を逸らしてしまう…。気になるけど藪蛇なことはしないでおこう…。


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