プロローグ
プロローグ
私は小さな町の幼稚園の先生として働いていた、ごく普通のアラフォーだった。幼稚園の先生になるのが夢で、幼稚園教諭の免許が取得できる大学に進学し、その後地元の幼稚園に就職した。
母が声楽家で幼少からピアノと歌を習っていたので、仕事に活かすことができた。また、オタクだった私は絵を描いたり服を作ったりするのも好きだったので、人よりも手先が器用だった。仕事にもいかんなく発揮されて本当に楽しい毎日だった。彼氏はいない喪女だったけど、全てが幸せな毎日だった。病気をして死ぬまでは…。
様々な主任や行事の責任者などを担当し忙しい毎日を送っていた。しかし病気になってしまったことで全てが出来なくなりベットの住人となってしまった。苦しく辛い入院生活だったが、家族、友達、同僚、教え子たち…様々な人々がお見舞いに来て私を心配してくれた。みんなの気持ちが嬉しくて、苦しくても希望を捨てずにいられた。でも、結局は死んでしまったけれども…。
大好きな人々に見守られて意識を手放した…。どうかみんなが幸せでいてくれますように…。
次に目覚めた時、私は異世界に転生していた。神や精霊、幻獣や魔物、亜人が存在する正にファンタジーの世界。
この世界に私は世界有数の大国の公爵家の娘として生まれたのだった。
え?…はぁ〜??!!嘘でしょ〜??!!