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お助けキャラ・トニー

タイム!


ふん、好きにしろ! どうあがこうが無駄と言うものだ。魔王様のお気に入りのこのJPに不可能は無い!


何を偉そうに。大して強くもないあなたが魔王のお気に入り? 魔王の頭にはガーター姫しかないわ。残念ね。


うるさい! これ以上侮辱すればこのブタがどうなっても知らないぞ!

仲間なんでしょ?

女! お前が想像するほど甘くはない!

あら、怒らせちゃったかしら。冷静に冷静にね。


JPは頭に血が上って歯止めが効かない。

無造作にブタを高く掲げる。


おい! 止めろ! ブタが嫌がっている!


ふん。ブタが? こいつは俺のブタだ! お前に何が分かる。

分かるさ。苦しんでいるじゃないか。


ブッブヒイイイ

どんどん弱ってきているようだ。


ブタを解放しろ!


アキト……


いいだろう。お望み通り。楽にしてやる。

JPはブタに槍を向ける。


今だ!

ブヒイ!


痛い! 何をする! このブタ! 


アキトの合図で牙を抜く。


不用意に指をさらしたため思いっ切りかじられる結果に。


アキト……


行くぜ! ブロンズアタック!


手をかじられた痛みと振り払う事に必死でアキトの攻撃をかわす余裕はJPにはなかった。


JPは戦闘不能となった。


アキトとターキーはブタの助けを借り、辛くも勝利を収めた。


覚えていろ! 俺はしつこいんだ!

はいはい。ご苦労さん。


行こう! もう時間がない!

アキト焦らないの。大事なもの置いていくつもり?

おっとそうだった。


宝箱に隠されていた防具一式を取り出した。

シルバー製の防具により防御力がアップした。


それもそうだけど。

ああ、このブタね。連れて行こう。何かの役に立つかもしれない。


十階を制覇。


急いで前に進む。


端に到着。


080の札を発見。


近くのエレベーターへ。


ブヒイイフフッフ。

ブタが興奮し鼻を鳴らす。


うん? こっちに何かあるらしい。


名前は?

トニーだって。


ブタはアップの実を発見。


トニー。でかした!

アキトあなた…… ブタの言葉分かるの?

まあ、少しだけ。


変なのよね。まるで意思疎通が出来ているみたいで…… あなた何者?


そんなに見つめるなよ。

ふふふ。子供っぽい。


アキトは頭を掻く。


実は俺、生き物係だったんだ。ブタもうちの学校にいてさ。

だから少しわかる?


うん。動物の言葉が分かるのも変だけどモンスターと意思疎通ができるんだ不思議はないだろう? なあトニー。


ブッヒヒイイ!

トニーは張り切る。


いつの間にかアップの実でいっぱいだ。


トニーはアップの実を探す達人だ。

どうやら仕込まれているようで効率的にアップの実をゲット。


食べきれない!

仕方ない。俺が食ってやるよ。


エレベータに戻り80階へ


レベルアップ


アキトはレベル33

ターキーはレベル30


八十階へ到着。


音がする。

何?


フロア全体が水に侵されていた。


ポセイドンが現れた。


ブッヒイイイ

あっぷぷうふう


俺は泳げない!

情けないわね!


ターキーはブタとアキトの手を引っ張る。


我が名はポセイドン。水を司る神であるぞ。


ははああ!


そのブタを供えよ! さすればこの道を開いて見せようぞ。


あの女神様? それはできません。


何! 我の願いを聞けぬと申すか?

そのような事は…… へっへへへ。


どちらでもよい! 早く供えよ!


ワガママな女神様。時間も過ぎていく。


ターキー。この際このブタを……

何を言っているの! 可哀想でしょ。


しかし打つ手がない……


泳ぐのよ!

俺は無理だ! 苦手なんだ…… そう言うの。

あなたに得意なのあるの?

えっと……

良いから! 私の言う事を聞いて!


女神様! どうぞお許しください。このブタだけはダメなんです。


女神は怒り出すかと思えば笑い出した。

ふふふ。良かろう。からかうのも面白い。


では、こうしよう。我よりも美しい者を連れておいで。そうしたら許してやる。この水の流れも止めてやる。


ぶくぶく。

どうした? もうそこも沈むぞ! 答えはどうした?

分かったわ。私が何とかする。


ターキー!


必殺の鏡攻撃を仕掛ける。


あなたよりも美しい者。それはこの世にいないわ。でもあなたと同じぐらい美しい者は存在するの。これよ。


鏡を渡す。


あら……


よしうまくいったな。ターキー。

あんたも少しは考えなさいよ!


うん? 何とこんなところに美しい者がいたか。

女神は鏡の魔力にやられてしまった。


美しい! 本当に美しい。


では女神様。約束です。

愚か者め!


ダメでしょうか?

我よりも美しい者と言ったはずだ。これでは納得できない!

そんなあ……


アキト私に任せて! あなたはこの子を連れて先に行って。

何だって?


ブヒイイ!

早く!

分かった任せた!


アキトは力を抜いて水の流れに身を任せる。


まだ足が着くので危険はない。しかしいつ満杯になるかは分からない。

なるべく早く札とエレべレーターを見つけなくては。


女神様。あなた様より美しい者を知っております。

何? ならば早くその者を。


無理です。彼女はガーター姫は捕えられています。

私達は姫の救出に参ったのです。


ふむ。事情はだいたい察している。我はどちらの味方でもないわ!

いいか。早く連れてくるのだ!


頑なに譲ろうとしない女神。


ですからガーター姫は居りません。

居るではないか! お主がそうであろう?


私が?

隠す必要はない。

全てをご存知と?


いや、興味が無いものは入ってこない。しかしお主がガーター姫に間違いない!

しかし私は現在このような身。


自分を信じろ! お主の真の姿を見せよ!


ターキーの姿のガーター姫。


見せよ!


ターキーは女神の目の前に。


うむうむ。確かにターキー。してガーター姫じゃ。


ターキーの心を覗く。

瞳の奥に見えるガーター姫を探る。


うむ。お主は間違えない。ガーター姫じゃ!

女神様!

よい。我の負けじゃ。そなたは美しい。我よりもさらにな。


では……

ああ進むがよい。


ポセイドンは道を作った。


この道を真っ直ぐ進め! お主らの求める場所がきっとある。

迷惑をかけた。これを受け取ってくれ。


ドラゴンソードをゲット。


前を行くアキトに追いつく。


アキト! まっすぐ進んで!

よし分かった!


時間が無いわ急ぐわよ!


道の終わりに札が浮かんでいた。


099


あった。エレベータ!


二人は急いで乗り込んだ。


晩餐会まで一時間。


                           続く


お助けキャラ

ミニブタ トニー。

     アップの実を探す名人。

     効率よくレベルアップできるようになる。

     泳ぎは苦手。

     パーティーの一員。





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