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魔王城

二章


いいか……


集りし者よ……


うん?


姫を助けるのだ!

おー!


えっ?


頼んだぞ!

おーう!


どういう事?


アキトは意識を取り戻した。


行け! 勇者たちよ!

うおおお!


百人近くの者が一斉に姿を消した。

アキトは後れを取った。


あのーすみません。ここはどこでしょう? あなたは?

国王に無礼であるぞ! 下がれ!

よい。お主もガーター姫救出に来たのであろう。それで何を聞きたい?


ここはどこでしょう? あなたは? 姫とは?

無礼者! 国王を知らぬと申すか?

ええ、まったく。


よろしい。よく聞け! 田舎者よ!

ここはボーラ王国。この方はボーリン城の城主ボーリン様である。

ではボーリン国王? 


そうだ。分かったらとっとと城内へ行かぬか!

早く!

分かりました。


家来の圧に負け城内へ。


どういう事?

まだ良く分からない。


夢?

まさか… ねえ。


男が話しかけてきた。


おいまだそこにいたのか。早く選びな。外を行くか。中を行くか。


あの、ここはどこでしょう?

はあ? そりゃあ魔王城に決まってるだろ。どうした怖気づいたか?


ここに誰が?

そりゃあ姫様に決まっている。

ガーター姫。

あんたも助けに来たんだろ。さあ行こうぜ。


ちなみにどちらに?

外かなあ。あっちの方が考えなくてもいいしな。体力には自信あるんだ。

そうですか。ではお先にどうぞ。もう少し考えるので。

そうか。じゃあな。


男は行ってしまった。


一階には人がいない。先を急がねば。


考えに考えた結果、中を進むことにした。


二階にはエレベーターで行ける。

002の札を枠にはめ手順を踏む。


到着。

ここからが本番だ。


誰か?

いませんか?


誰も返事をしない。先を越された?

急ごう。


三章


イタタ……

まったくもう荒いんだから。

少しは上品に扱ってくれない?


これはこれは家来の者が無礼な扱いを。

あんたも家来も何なのよ!

すみません。慣れてませんのでご勘弁。

早くここから返して! 私は忙しいの!

ダメです。あなたは今晩私と結ばれるのです。

何を勝手な!


仕方がありませんね。パーティーまで閉じ込めておけ!


ちょっと何なのよもう!

離しなさい! 無礼者!


うるさい女だ。ほら大人しくこの部屋に入れ!


いや!

抵抗するな! もうお前を助ける者はいないぞ!

駄目!

うるさい!


強引に中へ投げ入れる。

ちょっと。きゃあー!


ガーター姫は机の角に頭を打ち付ける。

打ちどころが良く出血は免れたが疲れと緊張が重なり意識を失う。


目覚めの時。


ここはどこ?

確か、私は部屋に閉じ込められたはず。

その証拠に額に跡が残っているもの。


自由?

解放された?

ううん。そんなはずない。あの男が言ってたじゃない。今晩のパーティーまで大人しくしてろと。だから…… 分からない。それにこの格好。私は姫よ。こんな野蛮な姿を爺や父上に見つかったらまたお説教。


派手なブーツとマント。緑の粗末な服とズボンの上下。


まるで男の子じゃない。この剣は何?

もうすべてがおかしい。

ホント変なの……。


目の前にエレベーターを発見。


とりあえずここにいてもしょうがない。人の気配もないし二階へ。


到着。


目の前で男が不安そうに宙を見つめている。


うん?

何かの気配を感じとった。


モンスターが出現。


男は気づいていない。

危ない!


剣を抜き一振り。

あっと言う間にモンスターを倒す。


男は慌てて逃げて行ってしまった。


モンスターは語りだした。

あんたは憑依したのさ。その体は無名の女戦士のものだ。クリアしたら元に戻る。

あんたもその体も。早く戻してやるんだな。そうだろガーター姫?


あなた何者?

心配するな。ただの村人ⓐだ。倒せば有益な情報がもらえるに過ぎない。あばよ!


ⓐは姿を消した。

代わりに男が戻ってきた。

         

                      続く




モンスター事情

魔王の力でモンスターたちは活発に動き出している。

倒すと有益な情報が得られる。

村人の役割も担っている。

魔王の忠実な手下と影響を受けただけのモンスターに分けられる。

情報を手掛かりにいち早く動いたものが勝者。

情報をうまく活用して城の謎に迫ろう。

             

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