人類の未来
このままだと、こうなるだろうなぁ。
他人を好きになる勘定と感情はイコールなのだろうか。
外見、地位、心根、まぁ色々あるから結び付けられない。このイコールが無いから価値が分からない。
解らないから、検証して検証して検証して、それがどれだけ重たくて価値があって。
それがどれだけ軽くて価値がないかを証明してくれる。
AIが……
そんな世界に生きる人たちの日常を、ここに記す。
西暦2201年:負けた生物たちへ。
世界が破綻するのに時間は掛からなかった。元々AIには食べるという概念が無いからだ。
食べなくてもいいイコール、その土地は要らない。
そんなものがあるなら、私AIを増やした方が効率てきではないか。
食べ物はなくなった。大地からは得られなくなった。
共生という概念をAIが理解してくれなかった。
価値があると判断してもらえなかった。
他を殺すことで生き延びるのが正しいと教わった。
七つの大罪がある。
では、この大罪を犯さない存在は正義なのか?
食欲は、無い。
強欲は、無い。
色欲は、無い。
憤怒は、無い。
怠惰は、無い。
傲慢は、無い。
強欲は、無い。
そんな存在とは共生できないのが人間だと普通は思うのに、それが分からない政府がこれを決行してしまった。
マスメディアの突き上げ、責任の所在。人権。思想。
耐えられなかった、だからAIに丸投げした。結果の世界。
助けてくれ。もう、人類は人類らしからない奴しかいない。
感情もなく、言いなりになってそれを決行することが正義な人たちが集まっている。
間違えてはいない、が、それが全てではないと声を大きくしたいが、封殺されてしまう。
古い。固い。今更と。どうしても理解してもらえない。
私の仲間が殺された。その理由は「命令されたから」だった。
誰にだ。人が命令したのなら、許せないが納得はできる。
だが、命令したのはAIだ。
AIを作った奴に罪は無い。だが恨むことも憎むくらいはさせてくれ。
もう、終わってしまった。この世界は、救えない。
誰か、未来を変えてくれ。
人に未来は必要ない。ならだれがイコールを示せるかだねぇ