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66.魔石1

シーンとみんな静まり返って黙り混む。

おいおいおい、何か言わないのか?グレイセドが勘違いするぞ。

カペロまで黙りやがる。

はぁ……………みんなリィに対して邪な気持ちがあるんだな。

カペロの場合はグレイセドの反応が面白いのも含んでいるだろうが。


「グレイセド落ち着け。リィに会えてないからって八つ当たりするな。カヴァル・シーファに言い寄られてストレス溜まってるのはわかるがな。」


グレイセドも皇太子ではあるがリィが好きな一人の男だ。

誰にもとられたくはないんだろう。


「…………………………何故みんな答えない。」


「こんな余裕がないグレイセド初めて見たな。」


カペロが不敵な笑みを浮かべながらグレイセドを見ているが、グレイセドが今にもキレそうだ。

はぁ…………なんでカペロは煽るのが好きなんだか………。


「すぐそうやってお前は………カペロ、今グレイセドを刺激するな。リィのことは………………………これを見ろ。」


そう言ってテーブルの上に石を置いた。

みんな不思議な顔をして石と俺を交互に見ている。

まぁ、見たことない者が多いだろうからな。


「まさか………何処から手にいれたんだ?」


「今のお前を心配している王妃様からだよ。これは王族で管理されている魔石だ。これにはリィからグレイセド宛にメッセージを入れてあるから見ていいぞ。」


にっこりと笑顔で伝えるとリィからだからかグレイセドの顔が緩んでいる。


「ただ………一人で見た方がい………………。」


言い終える前にグレイセドは石を手に取ると石がほのかに光だしリィの姿が現れた。

…………まぁ、リィにもみんなが見るかもと話してはいたから変なことは言っていないと思うが…………あの()()()()()な~何事もないといいが。。


石が映し出している立体のリィは等身大ではないものの半分くらいの大きさに映し出されている…………が様子がおかしい。嫌な予感がする。


「…………あれ?ちょっと遠いのかな?私映ってる??」


近づいてきて石を除きこむと顔がアップに映し出される。

コンコンと石を叩いて「映ってますかぁぁぁ?」とドアップで真顔のリィは可愛い………が我が妹ながら何やってるんだと突っ込みたくなる。

………ほら見ろ。グレイセドはもちろんのことカペロにサムウィルにカシリス、リファエルまでも頬を赤く染めて映像に釘付けになってるじゃないか。


「コホン。映ってると信じて…………グレイ様リーゼです。会うことううん、姿を見ることも出来ずに寂しいです。こんな便利な石があるのですね~早くに知りたかったです~。あっ、他言しませんからね。」


にっこり微笑みながら言っているリィを見てみんなポーーーとなっている。


「う~ん………沢山お話ししたいことあったのにいざ話すとなると出てきませんね。あっ……グレイ様、噂を沢山聞きます………()()()()()()()ですね。。」


ジトーと石を睨むリィを見てグレイセドは「違う!あれはカヴァル・シーファが勝手に噂してるだけだ!」と焦って映像に向かって言ってるが………これが手紙(映像)だと忘れてるな。


「ふふふ。グレイ様焦ってるかな?すみません意地悪して………でも、浮気したら許しませんからね!」


「めっ。」と言いながら石に向かってリィが若干怒った顔をしているが………リィ、グレイセドや他の男達も怖くない……どころか……。


「かっ……可愛い。」


グレイセドが思わず一言呟くと周りの男達もゴクリと唾を飲んだ。

………ほら見ろ、逆効果になってる。


「私も環境が変わって周りが騒がしいです。皆さんが助けてくれて毎日楽しく過ごしてまふが……………………………。」


噛んだな………何故そこで噛むんだ。

まぁ、そんなリィが可愛いが………そう思うのはここにいる男達も一緒だな。

みんな顔がふやけてるぞ!!


「…………今の削除出来るのかな?恥ずかしい……………………………なかっことにしよう!…………皆さんが助けてくれて毎日楽しく過ごせてますがグレイ様と会えないのはやっぱり寂しいです。」


リィのしゅんとした顔が映し出されみんな静まり返る。


「グレイ様も体調に気をつけて毎日過ごしてくださいね。」


にっこり笑顔で伝えるリィを見てグレイセドは真顔になっていた。

とてとてと石に近づいてきてドアップで頬を赤らめながら、


「大好きです~えへへ。それではおやすみなさい。」


と小声のふにゃり顔で言うから俺以外の男達は全員顔が真っ赤になってるじゃないか。

しかも小声で言ってるけど意味ないからな。

魔石を通してだと小声になってないからな………みんな見てるから。

はぁ…………ますます惚れられてどうする。。


グレイセドは………リィからのメッセージでまた元気になるだろうが、他の男達まで元気になってる気がするがここは置いておこう。


「リーゼお嬢様、どうなんですか?」


「ん?なにが??どうしてそんな真面目な顔をしてるの………。」


リィが侍女達と話し出したが………もう終わったと思ってるだろ。切れてないぞ。


「婚約者候補様達をどう思ってるんですか?」

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