61.婚約者候補1
ガッシャーーーン!!!!!
テーブルを叩いてグレイセドが怒りを露にしている。
まあ、無理もないが……………。
「落ち着け。お前の気持ちもわかるが今リィと接触すると今までのことが水の泡になるぞ。」
「わかっているが……………婚約破棄?ふざけやがって!誰がするかよ。根拠もないのにリィに婚約を申し込んでる連中も許せん。」
「このままでは学園でもリィに婚約したいがために話しかける男は現れるぞ。それでもいいのか?」
「……………………………。」
複雑な顔をして怒りのオーラを纏うグレイセド。
「そうならない為にこの計画をしたんだ。しかも有無を言えない相手だとそこら辺の男どもは手を引くだろう。」
「……………あのメンバーはそういう意味か。はぁ…………最悪だ。俺以外が一時でもリィの婚約者と思われることになるんだよな。」
「あいつらならリィを守ってくれるだろう。他の知らない男だと候補でも嬉しさから何しでかすかわかったもんじゃない。」
「………………そうだな。俺が側で守りたい………………。」
グレイセドと目が合いいつになく真剣な顔をしていた。
リィも悲しげな表情をするときもあるが、グレイセドの方が重症だな。
グレイセドはカヴァル・シーファと一番接触しているから、今はリィと会わせられない。
「早くけりをつけよう。それに、最近よくお前の噂を耳にするよ。カヴァル・シーファと抱き合ってたとかキスしたとか。」
「はぁ。。本当にやめてほしい。誰がするかよリィ以外に。それの出所はわかるだろ?」
「ああ、カヴァル・シーファ自身が言って回ってるんだろう。どれだけ迷惑な女なんだ。」
「リィの耳にも届いているだろう………誤解してないといいが…………。」
リィの様子から噂のことで不安になっているだろうことはわかるが今のグレイセドに言わない方がいいだろう。
即会いに行くにちがいない。
俺からリィを元気づけるか。
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「で、カペロも連れてきたんだな。」
家でカペロから聞いた情報と一緒に一刻も早く伝えに来たが機嫌が悪い…………数日前にリィの婚約者候補の件を話してからずっとだ。
「サムウィルもリィを送り届けてくれてありがとう。それにしても王宮の官僚が唆されているとは面白くない話だな。すぐに調査して一斉に処理しよう。カペロ、官僚の調査を頼む。今後もサムウィルとカシリスはリィの護衛をよろしく。」
サムウィルとカシリスはこくりと頷く。
カペロはグレイセドをジーと見つめてたと思ったら
「グレイセド様、噂は大丈夫か?」
不敵な笑みを浮かべグレイセドに投げ掛けた。
カペロも噂がたえないやつだし心配でもしているのだろう。
もっと素直に伝えればいいのに……ひねくれた言い方しかできないのか………不器用なやつだよ。
「噂?そんなの嘘に決まっているだろ。誰がが流したのかいずれ明らかになるだろう。」
ソファーに座って話をしている機嫌悪いグレイセドはさておき、目の前に座っている三人に向かって話をした。
「それに関連することだが、今ウォレット家には大量の婚約者申し込みが殺到して困っている。」
「「「えっ?」」」
三人とも誰の?と言う感じで急の話に呆気にとられている。
「クリス様にですか?」
サムウィルがすかさず言うから首をふる。
「俺じゃないよ。実はリィに殺到してるんだ。」
三人がリィに反応して目を見開きグレイセドを見る。
グレイセドは機嫌が悪そうに話を聞いている。
「そう。リィはグレイセドの婚約者なんだが……、現状グレイセドはリィと離れてるだろ。しかもグレイセドはカヴァル・シーファによって噂を流されている。だからか婚約破棄じゃないかと噂がある。そこでリィと婚約したい男達が殺到しててな。」
「それでか。グレイセド様がかなり機嫌悪いのは。」
「カシリスうるさいぞ。」
「カシリスそれもあるんだが、グレイセドはそれだけで機嫌悪いわけじゃないよ。」
俺を見てカシリスが意味がわからないといった顔をした。
まあ、そうだろうな。
「このままだと毎日毎日ウォレット家に申し込みが殺到し困るどころか学園でリィに迫るやつも出てくるだろう。グレイセドとリィが一緒にいるところを見せれば問題ないんだが今そうもいかない。そこで、ウォレット家ではリィに婚約者候補がすでにいることを噂で流すことにした。」
「「「婚約者候補…………。」」」
「そう、一人だと現実的だから数名を候補だと噂を流すんだ。」
「でも、その候補達が本気になったらどうするんだ?」
「理由も知らずに候補にあげるとそうなりかねない。そこで俺が候補を選んだ。無理には協力しなくても大丈夫だが、リィの婚約者候補としてサムウィル、カシリス、カペロを選んだことを噂で流そうと思うが協力してくれるか?」




