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58.噂

人の噂は広まるのが早いですね。。

グレイ様のことが手に取るように私に入ってくるんですが………。

グレイ様と離れて数日がたちました。グレイ様と話したのは王宮にお泊まりに行った日が最後です。

はぁぁぁぁ。噂でね………不安とグレイ様不足でおかしくなりそうです。


ヒロインはあの夢以来私に接触はしてこない。

グレイ様の側にいない私には興味がないようで…………安心したけど、グレイ様とヒロインの噂は耳にするようになった。

グレイ様はあしらっているみたいだけどヒロインはそんなのお構いなしに突き進んでいる感じだ。

全然理解出来ないが、冷たくされても突き進めるのは本当に凄いと思う。

噂には、人気のないところで抱き合ってたとか………………キスしてたとか………色々ある。

信じてるけど、グレイ様も男だから不安になるんだよー。

はぁぁぁぁ。


「リーゼ様、落ち込んでるんですか?」


「ナージュ様…………そう見えます?」


「そうですわね…………不安そうに見えましたわ。」


はぁぁぁぁ……………それ図星です。

違うとわかっていても毎日毎日グレイ様とヒロインの話を聞いてるとモヤモヤするんですぅぅぅぅーーーーー!

ナージュ様にも内緒の計画ですから言えないんですよ………。

言いたいけど言えないもどかしさ。


「私、リーゼ様だからグレイ様を諦めたのに…………カヴァル・シーファ様にとられるなんて………………。」


「ナージュ様……………。」


ごめんなさい。すべて終わったらお話ししますね。


「しかも!!カシリスお兄様とサムウィルと三角関係の噂が流れてますわよ!?」


「はっ???」


ナージュ様の話にびっくりして素が出てしまった。

て、なにそれーーーーー!!


「最近、登下校一緒にされているし、三人かもしくはカシリスお兄様かサムウィル様との二人かじゃないですか…………それで三角関係の縺れを皆さんお話ししていて………………私もリーゼ様とカシリスお兄様のことを何度もいろんな方々から聞かれてますの。」


マジですか…………。確かに帰りはカシリス様もしくはサムウィル様のどちらかと二人で帰っておりましたが…………それも一人はグレイ様に報告へと王宮に行ってるからで……………て話せないのがもどかしい。。

誤解が………………解けないぃぃぃぃぃーーーーーーー!!!!!


「そのような噂に…………そういうわけじゃないですのに………。ナージュ様にもご迷惑お掛けしてしまっててすみません。」


これはサムウィル様にもカシリス様にもご迷惑かけてるな………。


「私はいいんですけどね~カシリスお兄様とリーゼ様がくっつけば私達を義理の兄弟ですわ。それはそれで嬉しいことですから。ふふふ。」


ナージュ様笑ってるけど目が本気で怖いです!

本当に私とカシリス様をくっつけようとしてませんか!?


「私となんかではカシリス様がかわいそうですわ。それにカシリス様の気持ちもありますしね。」


「残念ですわ………………………。」


いやいやいや。ナージュ様表情が残念がっていません!!

なんかいつになくナージュ様が怖いです!

何も考えなくていいですからね!!

変なこと考えないでくださいねーーーー!!



――――――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――



廊下から中庭を眺めている目線がリィを見つめている。

今日だけじゃないんだよな……………決定的だな。


「久し振りだな、最近学園に来てるみたいじゃないか。」


「…………ああ、クリスか。珍しいな~お前から声をかけてくるとは。俺を探っても何も出てこないぞ。」


面倒さそうに答え鋭い目付きで俺を見る。


「………………カシリスの妹と一緒だな、()()()。」


体をビクッとさせ、鋭い目線から目を見開き俺を見る。


()()()()()()!?リィを。」


おいおいおい。なんだその反応は…………初めて見たぞその表情は。

頬を赤らめて俺から視線をはずすその態度にリィのことは本気なんだろうと悟った。


「女のあしらいが上手いお前がそんな純情な表情するのは初めて見た。」


くすりと笑い、カペロを見ると頬を赤らめて睨んでくる。

はぁ~顔に出るタイプなんだな。リィのことは諦めてもらうしかないが………こんな遠くから切ない顔でリィを見てるお前が関わってないってことを信じたい。


「1つ答えろ。」


「なんだ?」


「この前の学園祭の舞踏会の日、その他にもお前は関わっていたか?」


「ああ、その事か。俺は一切知らなかったよ。勝手にあの女がやりやがったんだ。リーゼ・ウォレットに手を出しやがって。」


冷たい表情をして瞳が怒りに満ちていた。

お前も相当頭にきてたんだな。


「そうか、安心した。お前に話がある。」

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