53.王宮4
「はははっ。恥ずかしがってるな。まだまだ若いな~リーゼ。」
若いと言うより性格な気もするが……。
「ふふふ。すみません、あまり人前で言ったことがなくて…でも二人の時はたくさん伝えてますわ。国王陛下は王妃様へいつも言葉で伝えていらっしゃるのですか?」
キョトンとした顔をして急に笑だした。
「はははっ。もちろんミールにはいつでも何処でも伝えているよ。愛してるからね。」
国王陛下は王妃様を見つめて頬にキスをした。
えーーーーーー!今ですか??
目のやり場に困るんですが………見てる方が恥ずかしいですよ。
この光景が珍しくないのか、王妃様もグレイ様もクリスお兄様も何も言わない。
国王陛下って王妃様を溺愛してるのね。
グレイ様も愛情表現スキンシップ結構激しい気がしてたが、国王陛下を見てると納得だ。近くで毎日この光景を見てると普通になっちゃうよね。
「それから、国王陛下ではなくお義父様と呼んでくれていい。娘ができるの楽しみにしていたんだ。」
食べているものを噴き出しそうになった。
今なんて言われました!?
確かに確かにグレイ様のお父様だからお義父様で間違いないですが………さすがに国王陛下をそんな呼び方するなんて…。。
「そのようなお言葉をいただいて光栄ですわ。ですが、まだ結婚していないのでさすがに国王陛下に失礼にあたるかと……。」
いやいやいや、あからさまにそんな悲しげな顔をしないで下さい。国王陛下がそのようにしゅんっとされると、断った方が悪い気がするじゃないですかー。。
「ふふふ。いずれ家族になるのだから遠慮せずにお義父様、お義母様と呼んでほしいわ。」
………………なんということでしょう。
迷ってるうちに王妃様まで加わりました。
なんてこった。増えてます増えてます!!!!!
王妃様………にっこり微笑まれて綺麗さが増してますが、増してるからこそ威圧感が凄いですよー!
これは呼ばなければいけない状況に陥りましたね。
「それではお義父様、お義母様と呼ばせていただきます。」
にっこり微笑んでお義父様を見ると嬉しそうにされていたので、私の一言でこんなに喜んでもらえるなんて逆にありがとうございますと言いたいです!!
グレイ様とクリスお兄様に目をやると穏やかに私を見つめてくれているためひとまず安心した。
それにしても国王陛下のイメージがあまりにも違うなぁ。
グレイ様も将来家庭的ないいお父さんになりそうだ。
「クリス、例の件考えてくれてるかな?」
「国王陛下、とてもありがたいことですが今は卒業まで勉学に励みたいので返事は控えさせていただきます。」
何だろう?クリスお兄様何か国王陛下に言われてるのかな??
いつか聞いてみよう。
「はははっ。まだまだ時間はある。ゆっくりクリスを落としていくよ。」
にやりと笑ってクリスお兄様を見てる目付きは言葉とは裏腹に獲物を狙うような目付きをしていた。
恐ろしいです………さすが国王陛下だけある。
「リーゼは今日と明日は王宮に泊まるでしょう。クリスも部屋をご用意しているわ。自分の家と思って二人ともゆっくりしていってね。」
ん?私も見てにやりと不敵な笑顔の王妃様。
何故その表情なのかすごーーーーーく気になるんですが。
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「グレイ様少し甘えてもいいですか?」
クリスお兄様も部屋に行き、私とグレイ様は用意してくれていた私の部屋のソファーに座って話す。
夢のことで不安になってしまってグレイ様を感じたい。
「いいよ、おいで。」
手を引っ張られて思わずグレイ様の膝に座る。
ぎゅっとグレイ様に抱きついた。
あと何回抱きつけるんだろう。
学園に行くときにはもうこんなことできない。
あの話を聞いてグレイ様はどう思ったんだろう。
寂しいけど…この状況だから仕方ないなってなるよね。
王宮にいる間はたくさん甘えて、グレイ様との思い出を作ってこれからそれを糧に生きよう。
もし…………もし強制力が働いてヒロインのカヴァル・シーファに行為を抱いたとしても思い出で生きていこう。
「王宮にいる間はグレイ様とずっと一緒にいたいです。」
「俺もそのつもりだよ。このまま明日の朝まで一緒に寝ような。」
ぎゅっと抱きしめてくれるグレイ様。
「はい………………………………………………はっはいぃぃぃ???」
思わず返事しちゃったけど、グレイ様何て言いました??
一緒に寝ようと言われたような………聞き間違いですか??
「リィとずっと一緒にいれるのに別の部屋でわざわざ寝る必要ないだろ。それとも俺と一緒にいるのは嫌?」
「いっ一緒にいたいですが、まだ結婚もしていないのに一緒にいるとお義父様やお義母様に誤解をされてしまうかもしれませんよ?」
「ああ、お母様達からは了承を得ているから大丈夫だよ。」
「えっ?」
………………………………それでか。それでかーーーーーー!!
王妃様のあの表情はこれのことかぁぁぁぁぁーーーーーーーーーー!
拝啓 王妃様
いいのですか!?
あなたの息子さん貞操の危機ですよ。
私が一番危ない人になりますよぉ。
了承しちゃっていいんですね?
では、遠慮なくいただいちゃいます。
今夜は本当に眠れない夜になりそうです。




