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35.側近候補者1

グレイ様の教室ってどこだったかな~!

ランチはいつも教室に迎えに来てくれるか待ち合わせだけど今日は教室指定だったんだよねー。

初めて上級生の教室に行くからドキドキする。

三階の…………ここであってるのかな?


「すみません。グレイセド皇太子のクラスはここであってますか?」


通りすがりの女性の先輩に声をかけ聞いてみると、険しい顔で見られた。

えっ?何故そんな顔をするんですか?


「あってますわよ。あなたリーゼ・ウォレットね。噂通り………綺麗だし出るとこでてナイスボディですわね。銀色の髪が光に当たってすごく綺麗。瞳もくりっとして大きくて見つめられると吸い込まれそうですわ。」


えー!!ちょっ……………何言い出すのこの人。急に恥ずかしいこと言われてるんですが。。教えてもらおうと声かけただけなのに………周りに人いますから!

注目浴びてるじゃないですかー!上級生の目って怖いです。


「それに陶器のような白い肌に潤いがあるぷるんとしたさくらんぼのような唇……………「せっ先輩!」」


だぁぁぁぁぁぁ。なになになに!この恥ずかしさは。

誉めてもらえて嬉しいけどこの羞恥プレイはなんですかーー。

恥ずかしさのあまり思わず言葉を遮ってしまったではないですか。


「話を遮ってしまってすみません。初めてお会いするのにこのように誉めてくださりありがとうございます。ですが……人前ですし恥ずかしいのでもう十分ですわ。」


微笑みながら先輩に敬意を見せつつやんわりと断ったのだが………


「きゃぁぁぁ。とても素敵な微笑みですわ。グレイセド皇太子が………いいえ、沢山の人が虜になるのがわかりますわ。あなたに微笑まれたら誰もが釘付けになること間違いなしですわ。」


だぁぁぁぁぁぁ!また恥ずかしいことを………聞いてないこの人。しかも声が大きいから話せば話すほど視線が増えていくぅぅぅ。勘弁してください。

もう周りからすごい視線を感じます。

グレイ様の教室を聞いただけなのに…………こんな注目を浴びるなんて。


「その辺にしときなよ、スーラン令嬢。リーゼ様が困っているよ。」


くすくす笑いながら間に入ってくれた男性に見覚えがある。

うーん、何処でだったかな??


「あっ。リーゼ様すみません気づかず………リーゼ様を間近で見れただけで光栄ですわ。『秘宝の妖精令嬢』は間違いなくリーゼ様のためにある言葉ですわ。では失礼します。」


言い終わるとさっと去っていった…台風のような方だったな。

しかもあの方、私を過大評価し過ぎですーー。

私は………悪役令嬢の悪い子ですよ。今に皆さんに嫌われていくのです………。


「リーゼ様は、男性にも女性にも人気ですね。」


「そんなことはありません。きっと皆さん心優しいのですわ。」


「純粋ですね~。グレイセド様が囲いたくなるわけだ。」


やっぱり何処かで見たことがあるこの男性。

ジーーと顔を見つめてると少しほほを赤らめて目線をはずされた。

ほら、私は嫌われてるんだよね。


「ジーと見られると………吸い込まれそうになるな。女の嫉妬も怖いがグレイセド様に嫉妬されると本気でヤバイな。」


よくわからないがグレイ様と親しそうだな………あっ、この方入学式のときの隣の席に座ってた方だ!

上級生のお姉様方に言われたときに呟いてた………グレイ様のお友達なのかな。


「カシリス、聞こえてるぞ。」


男性の隣から声が聞こえ見るとグレイ様だぁ!

会えて嬉しくなってつい二人のときみたいにグレイ様に駆け寄り、抱きつきたいのを押さえて袖をぎゅっと握りグレイ様の顔を見上げてにっこりと頬を赤らめて笑う。


「………リィ、この顔はここではやめてくれ。」


グレイ様が頬を赤らめながら瞳を見つめ呟かれる。


「噂は本物だな。ここまでの破壊力とは……グレイセド様の気持ちがわかるな。」


「おい、カシリスは見るなよ。」


私はよくわからず首をかしげるとカシリスという男性は首まで真っ赤になりグレイ様が睨んでいた。


「はぁ、カシリス惚れるなよ。」


「出来るだけ頑張ります。」


よくわかりませんが、カシリスという男性はグレイ様が好きなのね!グレイ様は私が目の前にいるからあえて釘を指したってとこかしら。

そこはわかりますよ!わかります!

グレイ様は容姿端麗ですものねー。男性から惚れられてることもあると思います!

そっかぁ~女性だけじゃなくて男性とも恋敵になるんだ。グレイ様どんだけモテるんですかー!

友達だとしても心では疑ってしまうではありませんか!

同じ人(グレイ様)を好きになったのだから色々話したいけど私もとられないように必死なのですみません、諦めてくれると嬉しいです。


「リーゼ・ウォレットですわ。入学式の時や先程はありがとうございました。」


「入学式覚えてたんだ。嬉しいな~。俺はグレイセド様の友達でカシリス・サラモンだ。妹同様よろしくな。」


よく見ると目元が似ているし、雰囲気が似ててなんだかナージュ様といるみたいで落ち着く。


「ナージュ様のお兄様?こちらこそよろしくお願い致します。ナージュ様には仲良くしていただいてますわ。兄弟似ていらっしゃるのね。ふふふ。」


「ナージュから聞いていたが、本当にそのまんまだねリーゼ様は。」


くすりと笑いながらカシリス様は潤んだ瞳でこっちを見てきたから、ナージュ様どんな話をしているのですかー?と心で叫んじゃいました。


「カシリス、惚れるなよ。」


「…………………………。」


カシリス様……人の心ですからやめてくださいとは言えないですが、グレイ様だけは譲れません。

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