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31.学園祭4

はぁぁぁぁぁ。まだ心臓がドキドキしてます。

私には刺激が強すぎました。。

だってグレイ様何度も何度もあの整った唇でキスを………………ぎゃぁーーーーー!

思い出すと倒れそうです。

柔らかかった…………自分の唇を触りながら思い出すのはグレイ様の唇……………て考えてることが変態過ぎる!

グレイ様をいつか…………いやもうやってしまっているが本格的に押し倒してしまいそうな自分が怖いでーーーーーーす。


まだ、この家の中にグレイ様がいると思うとたまりません。


――――――――――――――――

――――――――


「お前機嫌よくなったな。リィの嫌がることしてないだろうな?」


クリスは本当に勘が鋭いな………いや、緩みっぱなしなのは認めるが。。


「同意の上だ。」


「はぁ~。リィも厄介な相手に好きになられたものだ。リィがいたからあの時は言えなかったが、あの投票用紙誰が書いたかわからないが女性の投票用紙だ。」


「例の者で間違いなさそうだな。」


「おそらく。学園内……もしかすると明日の舞踏会で仕掛けてくるかもしれない。」


「可能性は大いにあるな。これを見てくれ。」


クリスに数枚の紙を渡す。読んでいくクリスの顔が変わっていく。


「調べたのか?」


「ああ。リィが安心して学園に通うために必要だろ。それに弱味を握っておくと便利だ。」


「本当、お前はリィが関わることには容赦ないな。」


「リィを傷つける者は女だろうが容赦しない。………あの紙の男は探しだして始末だな。」


「あー、あれか。まあ、大体が好きですと好意的なものだったが中には過激なものもあったからな。」


「リィをそんな目で見てると思うと………俺がなにをするかわからない。」


「リィはお母様に瓜二つのように成長したからな。社交界に出たらこんな思いざらにあるんじゃないか。気持ちはわかる…俺だって好意だけなら相手の勝手だか……リィに接触してきたらアウトだな。」


「社交界に出る前には結婚する。誰にも渡さない。」


「そこまで考えてたのか………お前の執着恐ろしいな。………ただ、大事な妹だ。リィの意思がない場合は俺も黙ってないからな。」


くすくす笑っていると思うと急に目つきが鋭くなったクリス。

クリスもリィが絡むと怖いんだよな。


「わかってる。卒業と同時に結婚するからお前も協力よろしく(宰相への根回し)な。」


「お前じゃなかったらぶち壊しにするのにな。こっちは大丈夫だろう。」


「で、クリスの方も調べた収穫は?」


「よくわかってるな。生徒会の……俺の情報収集によると、黒い噂のあるハムロ伯爵令息のカペロが怪しい動きをしている。例の者とも接触しているみたいだしな。」


「あのカペロか。例の者に丸め込まれたか。」


「まだ表立っては動いてはいないが、ハムロ伯爵も関わっていると厄介だ。気を抜くなよ。」


クリスと目を合わせ頷き部屋を後にした。

明日の舞踏会リィが楽しければいいが…邪魔をしたら許さない。


――――――――――――――――――――――

――――――――――――――

――――――――


舞踏会に着ていくドレスはグレイ様が先日送ってくれた。

グレイ様の瞳の色のエメラルドと同じ色。

鎖骨が見える少し首元が開いたデザインだが、いつも肌身離さず身に付けているネックレスが際立って見える。

全体的にふんわりしていてグリーンのドレスに金と銀の小さな薔薇が胸から裾にかけて散りばめられている。


今回初めて首元が開いたドレスを着るから少し恥ずかしいが、全体的にふんわりしているからかセクシーよりも可愛らしいドレスになっててすごく気に入ってるのです。


侍女達に髪型を任せたらハーフアップの編み込みととても可愛くしてくれた。

またしても何の熱気かわからないが、「リーゼ様お嬢様が一番!一番!最高!最高!可愛いんだぁぁぁぁぁ!!」と仕度なのか応援合戦なのかわからない声が聞こえてきたが無視して身を任せていた。


「リィ可愛いわ。とっても似合ってるわよ。ねぇあなた。」


「リィ………ティアにそっくりになったな。可愛いよ可愛いよ私のリィィィィィ。閉じ込めてしまいたいよ。」


お父様はお母様にベタ惚れですからねー。お父様何も話さなければかっこいいのに…………それに思考が怖いです。

お母様の前ではかっこいいのに、私が絡むと残念になりますが自慢のお父様です。


「セディオは先に行ってるわ。私達も後で来賓として伺いますわね。また会場で会いましょう。」


「リィ今日は一段と綺麗だよ。」


そう言って私の頬にキスをしたのはクリスお兄様。

おぉぉぉ!久しぶりにクリスお兄様からしてもらえて嬉しい!

昔は毎日してたからねー。私もお返しにクリスお兄様の頬にキスをした。


「ありがとうございます。クリスお兄様もかっこいいです。」


白を基調とした正装してるクリスお兄様は本当に何処かの国の王子様に見える!

素敵です!私の家族最高でーーーす。


「あっ、グレイセドが来たよ。」


振り返えると、ドアのところに白と銀を基調とした正装してるグレイ様。金と紫で刺繍が施されており私の瞳の色なのかなぁと嬉しい。

………………………て、皇太子ですが、本物の王子様ですが本当にかっこいい!正装はより一段と輝いて見えるー。


「おはようございます、グレイ様。ドレスありがとうございます。」


「おはよう。リィもとても似合ってるよ。」


グレイ様から頬にキスをされたので私も頬にキスをしましたが、家族の前って初めてで………少し恥ずかしーーい。

クリスお兄様とお母様は笑っているが、お父様がこの世の終わりのような顔をされていてぶつぶつ言い出して怖いです。

お父様、残念な親父までにしてください。

恐怖が加わるとヤバイ親父になりますからーーーー。


「今日はクリスと三人で学園に行くから。」


「初めてですね~。クリスお兄様と登校は嬉しいです。」


「俺も嬉しいよ。て、グレイセド睨むな。」


グレイ様とゆっくり二人の時間がなくなったけど、クリスお兄様と行けるのは嬉しいな。

…………特に今日は、昨日のことが頭から離れないので変なことしそうですから私が。

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