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3.決まり

お茶会に戻ると、グレイ様と私を見て王妃様とお母様がにんまりしてた。

居心地が悪いったらない。

二人のお顔を見てると絶対に誤解してる。

この流れはまずい。嫌な予感がする。


「ティアに話してたのだけれど、リーゼをグレイの婚約者に考えてるの。リーゼとグレイはどう?」


にっこり微笑まれ返事を問われる。

なんか、、圧がすごいのは私の気のせいだろうか。


「僕はリィを婚約者にしたいです。」


グレイ様、事情を知っても婚約者にしたいなんてありがた迷……いやありがたいやら複雑だ。


「リィはどうなの?」


お母様…わかりますが顔に出てます。

グレイ様の意思を聞いてますますにんまりした顔してますよ。


「私は……」


婚約者になると悪役令嬢に近づくよね。

でも、思い出せないからグレイ様が言ってたこともわかる。

………と言うかチラッとグレイ様を見ると、王妃様の綺麗な顔から放たれる圧もすごいのにグレイ様からも圧を感じる。

にっこり笑ってるけど『絶対に断らないよね』って顔してる。


「……………私なんかがグレイ様の婚約者恐れ多いですが、謹んでお受けいたしまふ…」




………………噛んじゃった。

ちょっと、、今のは恥ずかしい。さすがに恥ずかしい。




「「「…………………」」」




やめてください。。……やめてぇぇぇ。

みんなそんな温かい目で見ないで。

決めるところで決まらなかった私が余計恥ずかしくなるから。



頭を撫でてくれる優しいグレイ様。

こんな私で本当にいいんですかぁぁぁぁ?





―――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――

――――――…………………


「……お母様、こうなることをご存じでしたのね。」


帰り道の馬車の中で、対面しているお母様にそう呟いた。


「あらっ。ふふふっ。バレちゃった?」


茶目っ気たっぷりのお母様になるほどぉ、とため息をつく。

こういうときのお母様は本当に嬉しいときだ。

しかも、お父様やお兄様も了承済みってこと。

ウォレット家では、何かの取り決めは必ず家族で話し合うことにしている。押し引きが上手なお母様はお父様を影で操る天才だ。

お父様もお母様にベタ惚れでお母様が望めば二つ返事で了承する。


「ミールとお互いの子供たちを結婚させたいわね。てずっと話してたの。今日は初対面だから顔合わせだけでもと思っていたのだけど、グレイセド王子が見るからにリィのこと気にしてたから…………ふふふ。願いがかなって嬉しいわ。」


えぇぇー!

全然気づかなかった。思い返してみれば、優しさが溢れでてたけど王子様とはそういうもの!と思ってた。

なるほど、グレイ様の態度はあからさまだったのか。

これから先の不安がなければ、美形好きな私にとって最高の展開なんだけど、これから気が抜けないなぁ。

ヒロインが出てくるのは12歳の学園に入ってのはずだから、あと七年…いやもう六年弱かぁ。

あんな優しいグレイ様に素っ気なくされる日が来るのかな。

好きになりたくないな……あとで悲しい思いしたくない。

考えるだけで悲しくなってしまう。


頭おかしいと思われるような話をして真剣に聞いてくれて、嬉しかった。

こんな私でも婚約者にしてくれてありがとうってまた会えたときに言いたいな。






――――――――――……………



エスコートをし馬車までウォレット公爵夫人とリィをお見送りをした際、手の甲にキスをし「会いに行くね」と呟いたとき、リィの顔が林檎のように真っ赤になって可愛かった。


初めて見たときから、可愛さに目が釘付けになった。

『小さな妖精令嬢』と評判は聞いていた。どんな女の子だろうと興味はあったが、さらっとした銀色の髪に光があたると光沢が増しキラキラと煌めき、あのアメジストの大きな目でみられると吸い込まれそうになる。白い肌にサクランボのような可愛い唇、、思い出すだけでたまらない。

この子をお嫁さんにしたい!誰にも渡したくない!こんな気持ちは初めてだった。


『友人のティアとお茶をするの。グレイも一緒に来てほしいの。ティアの子供もくるからね。ふふふ。』

言いながら上機嫌なお母様。きっと僕にその子供を会わせたいのだろうと納得したのは先日のこと。

バラ園に行くときチラッとお母様を見ると、意図を感じ取ってるとわかり婚約者へ決定だろうと確信した。


「可愛かった。。」


「えぇ、可愛かったわね。さすがティアの娘だわ。大事にしなさいね。いいこと泣かしたら駄目よ、私は不誠実は嫌いよ。」


にっこりと威圧感満載の笑顔を向けてきた。


「わかってますよ。僕もリィには誠実でありたい。」


はっきりと宣言した僕を見て、満足そうにお母様は微笑んだ。


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