1.お茶会
初めての投稿です。
誤字、脱字多めと思いますが温かい目でかるーく読んでもらえたらと思います。
「お初にお目にかかります。リーゼ・ウォレットです。王妃様のお茶会にお招きいただきありがとうございます」
小さな体でドレスの裾を手で摘まんで見事なカーテシーでご挨拶をする。
「まぁ、噂通り素敵なお嬢さんなのね。かしこまらず気楽にいきましょう。今日は久し振りにティアとも話したいわ」
王妃様は眩しい笑顔で迎えてくれた。
第一関門の挨拶が終わりホッとした。
お母様とは学生時代の友人と聞いてたけど、王妃様とお母様…二人並ぶと美のオーラ半端ないです。目立ってたに違いない。そういえばお兄様たちが『妖精姫と女神様の伝説』と言っていた。
私の噂かぁ。。
お母様譲りの光輝く銀色の艶やかな髪に、ぱっちりとした大きな猫目でアメジストの紫の瞳、ぷっくらした唇に色白の肌。
周りからは5歳にして『小さな妖精令嬢』と呼ばれてることは知ってた。
…知ってたけど違うからね。そんなに令嬢らしくないんだってー。
私には生まれたときからの記憶がある。
公爵家に生まれ、お父様やお母様、お兄様たちのお顔を見たとき美形過ぎて赤ちゃんながら興奮してしまった。
妹ってことは、私の将来も楽しみだと少し期待をしたものだ。
抱っこされるのが好きだった。だって美形のお兄様のお顔が近づいてきてラッキーと心のなかでにやにやしてたのを思い出す。
赤ちゃんの頃はメイドやお母様やお父様、お兄様たちが私の周りでお話をしてて勝手に言葉にならない言葉で話に参戦してた。
成長するにつれて断片的に前世の記憶も戻ってきた。
最後の記憶は高校生だったことそれだけ。
これから先記憶が戻るかも不明だ。
不安はあるが、せっかく幸せな家族に自分で言うのはなんだがめちゃくちゃ容姿に恵まれてるから人生楽しまなきゃ。
…………えーと。。
見られてます。めっちゃ見られてます。
金色の髪に澄んだエメラルドの瞳の男の子。
ここは王宮で王妃様の隣に座ってる。
しかも王妃様のいいとこ取りのすっごい美形。
間違いないよね。どーみても王子様だよ。
…めっちゃ見られてて緊張でこっちはお茶をこぼさずに飲むのに必死だよ。
お母様と王妃様は楽しそうに話に花を咲かせてる。
う~ん。話しかけていいのかな…いやいや。わたしから話しかけたらいけないでしょ。
「ねぇ、バラのお花見に行かない?」
影になったなぁとおもってると、目の前に座ってるはずの王子様が側に立ってた。
見上げるとそれはもう可愛い笑顔で微笑まれ、将来女の子が放っておかないだろうと予想してしまった。
いやすでにこの王子様の虜になってる人がいるだろう。
「まぁ。よかったわねリィ。素晴らしい王家のバラ園行ってらっしゃいな」
お母様の後押しもあり、私は手を握りエスコートしてくれる王子様とバラ園に向かった。
「…グレイが自ら誘うなんて」と呟いた王妃様の言葉から始まったこれから起こることを私は知るよしもなかった。