#4.5 発した言葉は刃物を超える
オーナーのモデルは、素敵なイラストです。
イラストを書いた方のイメージとは真逆だと思いますが、パッと思い付いたので登場させて見ました┏●
この少年と両親の末路を思いついたのは、雑談の中の言葉、カミソリが自分の中で引っかかった、からです。
噛み反り・・・良いでしょ♪アハハ♪
お楽しみ下さい┏●
「いらっしゃいませ。ようこそNIGHT・Curtainへ。どうぞ中へ。」
やはり、珍しい気配がすると思ったら死霊か・・・妖化させるのは簡単だが、ほとんど死にたてとはな・・・
「あの、ここってどんなお店なんですか?」
「はい。ここは怨みを晴らすサービスを提供しております。」
少し難しく言い過ぎたか?
10才前後に見えるが・・・
「ここわね〜。ぼくに嫌な事した人を懲らしめる所だよ〜。」
「そうなんだ!ありがとう、お姉ちゃん!」
「ヤダ〜オバチャンで良いわよ〜。ねぇ、クロ〜この子札にせずにアタシに頂戴よ〜?」
「馬鹿な事を言うな。さて、君が怨みを抱いているのは誰ですか?」
「いだく・・・ってどんな意味なの?オジサン?」
「お、オジサンって・・・クロ・・・ここはブルーに任せようぜ・・・フフッ・・・」
「そうだな。それとアカ。笑いすぎだ。」
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「なるほどね〜。それじゃあ秀一君は、ママとパパが嫌いなのね〜?」
「うん・・・お母さんもお父さんも・・・死んじゃえば良いんだ・・・ぼくにはもう、いらない・・・あの2人なんか・・・シンジャエ!!」
「ちょっ!秀一君?落ち着いて?ちょっと聞いてるの!?」
「どうしたブルー!・・・何だ、この瘴気は・・・」
「急に叫んだと思ったら、イキナリ瘴気が出てきたのよ!」
店内は吹き荒れる黒い瘴気の嵐で、滅茶苦茶になっていた。
このままでは、札にしてある妖が瘴気に当てられて出てきてしまう・・・
「退いてろクロ。儂が止める。」
「その声・・・」
咄嗟に後ろを振り向くと、手足が細い真っ黒な人型をした、異様な気配が漂うモノが居た。
何百年も前から、俺達の上に立ち、この店の神出鬼没の仕組みを知っているオーナーだ。
「坊主・・・はしゃぐな。儂の声を聞け・・・」
膝に乗せて、少年に語るオーナーは1見すると優しく見えるが、その見に纏う圧倒的な威圧感は俺達にしか分からない。
「お前達は上に行っていろ。儂が止める。」
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数時間後オーナーの気配消え不思議に思った俺達は下に降りた。
オーナーの姿は無く、代わりに茶髪になった少年がカウンターの椅子に座っていた。
「君は・・・そうか。オーナーの力か。」
「そんな感じだね♪オーナーのおじいちゃんがさ、僕に名前をくれたよ・・・イエローだって!」
「分かった。イエロー、お前の仕事はオーナーから聞いたな?」
「もちろんだよ!僕が、あの2人を殺しちゃっても良いんだよね?」
「好きにしろ。客だったお前が力を手に入れた。俺に出来ることは無い。」
「ありがとう、クロオジサン♪じゃあ僕・・・イッて来るね・・・」
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「ねぇ、あなた。刑務所の暮らしは大丈夫?あなたは何も悪くないのに捕まっちゃうなんて・・・」
「全くだ!秀一の野郎・・・自殺なんかして俺に迷惑をかけるなんて・・・あいつが自殺しなけりゃ、俺が殺してる所だ。」
「お前なんかに殺される訳無いだろ?人間風情が。」
「だ、誰だ!」
「僕だよ・・・お前ら2人の可愛い可愛い息子だよ?」
面会室の、拘留者側に、僕は音も無く立った。
2人とも驚いてる♪
監視の警官なんて、漏らしてるし♪
「お前・・・秀一なのか・・・?」
「そうだよ?お前らを殺しに来たんだ♪」
「は、母親に向かってお前とは、なんて事言うの!」
「お前なんか母親じゃない。僕の親はオーナーだけだ。」
元母親の喉元に噛みつき、肉を半分ほど喰いちぎってやった♪
人間の肉って案外マズイんだね・・・アハハ♪
「な、何をしてるんだ秀一!俺の女に手出しやがって!」
「ダマレ人間!お前も早くシネ。」
こいつの喉にも噛み付いてやった。
僕は優しいから、こいつの背骨ごと喰いちぎってやったよ♪
すると2人共、口を大きく開いて、そのまま顔が裏返っちゃった♪
面白いなぁ・・・僕はこれで、満足だよ♪
さよなら、顔も見えない人間さん♪
アハハハハッ♪