#3.0 塗り固められた心
今日は今回話だけです┏●
お楽しみ下さい┏●
毎日が楽しくて、フワフワしてる!
私は絶賛、素敵な彼と甘い時間を送っている。
最近、彼は忙しいみたいで数ヶ月ぶりのデートだった。
「次はいつ会えるの?私、もっと貴方と居たいわ。」
「ん?あぁ。いつだろうな・・・そんなに俺の事が好きなのか?」
「もちろんよ!貴方と居るだけで幸せよ!」
「ありがとな。俺も愛してるぜ。」
最高の時間だわ!
彼との時間だけが私の幸せ!
なのに・・・
*********************
「所持していたのは貴女なんですよ?彼氏さんは関係無いでしょう?」
「で、でも・・・彼宛に届いた荷物の中に薬が入ってるなんて・・・」
「はぁ・・・いいですか?所持していたのは貴女なんです。この場合、彼氏さん宛だとしても罪に問われるのは貴女なんですよ。それに、交際関係にある彼ですが、既婚者ですよ?スグに分かるような嘘を言っても仕方ないでしょう?」
「そ、そんな・・・でも、私達は・・・」
*********************
それから私は30年、鉄格子の中で暮らした。
彼に連絡しても繋がらないし、彼と過ごした家には知らない女性と子供が、彼と笑顔で過ごしていた。
私は誓った。
彼に・・・アイツに復讐すると!
*********************
「あら?あらあらあら〜。良い匂いがしてるわね〜。クロ〜。近いうちにアタシの客が来るから、ちゃんと紹介してよね〜。」
「珍しいな。お前が下まで降りてくるなんて。そんなに太客か?」
「えぇ。アタシ好みの良い匂いだわ〜。きっと最高の味よ〜。」
「てめぇは趣味が悪すぎるんだよ。」
「アカは大食いなのがいけないのよ〜?ちゃんと味わって食べたら、好みの魂の味に出会えるわよ〜?」
「味なんて知るか。俺は生きる為に食ってんだ。てめぇみたいに、趣味で食ってんじゃねぇよ。年増が・・・」
「アタシに言ったのかしらぁ〜?アタシに勝ったこと無いの忘れたのかしらぁ〜?」
「そこまでにしろ。ただでさえ、食べなきゃ力を使えないんだ・・・アカも、やたらと絡むな。」
「へぇへぇ。クロ様が居ねぇと、オレ達は生きてないもんなぁ。」
「アカは感謝ってモンが無いの〜?悪かったわねクロ〜。次の客の魂、1口あげるから許して〜?」
「要らん。それより・・・そろそろ来るぞ。」