#2.0 集団心理
今回はイジメです。
イジメ問題は、いつまで経っても改善されませんね・・・
NIGHT・Curtainがあれば・・・
そんな願いを込めて、目を通して下さい・・・
お楽しみ下さい┏●
「今日も学校に行かないの?」
「行かないって言ってるだろ!ほっといてよ!」
今日もドア越しに母さんと喧嘩した・・・
学校学校ってうるさいんだよ!
学校なんて・・・
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「よぉ!悪いんだけどさ、ちょっと買い物言ってくれねぇか?」
「もう、お小遣いも無いし・・・」
「はぁ・・・お前ってさ、俺らの財布だよな?ちゃっちゃっと買ってこいよ!」
「いっっ・・・もう・・・お金が・・・」
「そんなの知らねぇよ!」
僕は教室で今日も蹴られる・・・
僕の事を財布って呼んで、無理やり買い物させるんだ・・・
クラスの皆は、ただ見て笑ってるだけ・・・
誰も助けてくれない・・・
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「だからさぁ・・・1回だけで良いんだよ。ホントに1回だけ、女子更衣室の窓を割ってきて欲しいんだよ。」
「でも・・・バレたら僕は・・・」
「大丈夫だって!俺たち、まだ中学だぜ?ほら・・・さっさと行ってこいよ!」
僕は背中を蹴られながら、校庭の隅にある女子更衣室の窓を、石で割った・・・
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「とゆう訳で、窓を割ったのは誰だ?今日は学校全体で話し合いをしているんだ。犯人が出てこないと、学校全体の授業が遅れるんだぞ?」
朝のHRから3時限目まで、この話が続いている。
もちろん、犯人は僕だけど・・・無理やりやらされたんだ。僕は悪くないと思う・・・
「ここまで長引くなんてな・・・朝の職員会議で決まった事なんだが、犯人が出てこない以上、警察に協力を頼む事になるんだぞ?」
警察・・・でも僕達は中学生だから大丈夫だって・・・
「先生、俺、見たって言うか・・・撮ったんだけど・・・」
「ん?何を撮ったんだ?」
「これ・・・アイツが窓割ってる所・・・」
それから僕は、両親を学校に呼び出され、散々叱られた。
僕はちゃんと、無理やりやらされた旨を伝えたんだけど・・・
学校は、そんな嘘を言うなって・・・
散々蹴られて出来た背中のアザも見せたけど、イジメは無いの一点張りで・・・
両親も、アザの事は無視して僕が悪かったって・・・
何処にも、僕の味方は居ないんだ・・・
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「ようこそNIGHT・Curtainへ。店長のクロと申します。お掛け下さい。ご要件を伺います。」
ここしか無いんだ・・・
僕はどうなってもいい。怨みを晴らしてくれるなら・・・
そう思いながら、学校の事を話した。
「なるほど・・・少々お待ち下さい。担当のモノを連れて参りますので。」
そう言うと、クロさんは席を立って店の奥に消えてしまった・・・
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「仕事だぞ、アカ。さっさと起きろ。」
「チッ・・・どうせガキだろ?お前が相手しろよクロ。」
「俺のじゃ無理だ。早くしろ、待たせてるんだぞ。」
「はぁ・・・ったく、どうしてガキばっかの相手をしなくちゃなられぇんだ・・・」
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「待たせたなボウズ。オレが担当のアカだ。話はクロから聞いた。で、どうしたい?」
赤いメッシュに染めた、怖そうな人だなぁ・・・
どうしたいって・・・僕は・・・アイツらを・・・
「学校のヤツらを・・・ウゥ・・・みんな・・・ヒック・・・殺したい!」
「おぉおぉ。泣くほどだったか。ほれ、これで吹きな。オレに任せとけ・・・そうそう、おめぇ人を呪わば穴二つって知ってっか?」
「ありがとう・・・ございます・・・グスッ・・・知ってますけど、僕にはもう・・・」
「了解だぁ・・・んじゃ、今日寝る前に、この紙を破け。怨みをたっぷり込めてな・・・」
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言われた通りに僕は深夜2時頃、今までの事を思い出しながら、粉々に紙を破いて眠りについた・・・