#1.5 顔皮・・・
復讐します・・・
.0 が店を訪れ、.5 で復讐します。
この先、このようなタイトルで行きますので┏●
お楽しみ下さい┏●
夜中の2時に開店し、広告等は一切無く、予約も無ければ常連も居ない店・・・
拝み屋NIGHT・Curtain
必要とする者あらば、彼の地の路地裏に開店し願いを叶える・・・
そんな噂があれば誰かが確かめようとするが、何処にも見つからない。
発見者のネット投稿も無い。
都市伝説の様な店だった。
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「見つけた・・・ここがNIGHT・Curtain。ヨシ・・・」
僕は気合いを入れて、中に入った。
黒を基調としたオシャレな内装で、バーカウンターがあった。
「ようこそ。NIGHT・Curtainへお越しいただきありがとうございます。店長のクロと申します。こちらへお掛け下さい。」
名前の通り、髪も目も服も、全部真っ黒な店長だった。
僕はカウンターに座りながら、他の従業員が居ないか周りを見渡したが、誰も居なかった。
2階に居るんだろう・・・さっきからパタパタと足音が響いている。
「お客様は当店がどんな場所か分かっておいで、でしょうか?」
「は、はい。ネットで見たんですけど・・・怨みを晴らしてくれるって。」
「概ね間違っておりません。失礼しました・・・では、お客様の怨みをお聞かせ下さい。」
僕は彼女の事を話した。
僕が感じた事、彼女に抱いた怨み、憎しみ、殺意・・・
「分かりました。その怨み私が晴らしましょう・・・お客様。最後に1つだけ・・・人を呪わば穴二つ。知っておられますか?」
「聞いた事があります。人を呪ったら後々自分にも帰ってくるとか・・・」
「えぇ。お客様にその覚悟は、ございますか?」
「覚悟・・・・・・はい!アイツを・・・殺してください!!」
「承知しました・・・お任せ下さい・・・」
僕は店長の言葉を聞いて、気が遠くなった・・・・・・
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(今日も良い人、居なかったなぁ・・・私ってそんなにモテないのかしら?)
某県某所・・・
昼下がりの陽気な日だった。
私は子供を昼寝させて、ネットサーフィンを楽しんでいた。
すると急に天気が悪くなってきて、空が暗くなり始めた。
(もぅ。洗濯物、取り込まないとじゃない。)
私は気付かなかった・・・
傍で寝かせた子供が居ない事に・・・
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見渡す限り何も無い、赤黒い世界に立っていた。
「何よココ?何処なの?」
「ようこそNIGHT・Curtainへ。」
「誰よアンタ!私はベランダに出たハズよ!」
「そうですか・・・私には関係無い事です。」
「何なのよ!家に返してよ!」
「は?無理です。貴女には、死んで貰いますから・・・」
足元が黒くなり、グチョ・・・グチョ・・・と嫌な音が響く。
ナニかが私の足を掴んで、その姿を現した。
「ひ、ひぃぃ!」
「驚かないで頂きたい。私の可愛い仲間ですから。」
人の形をしているが、爪が異様に長く、目は空洞で、鼻が無く、歯が無い暗い口があった。
「ご紹介しましょう。皮剥ぎさんです。」
「ヤット・・・アエタ・・・オマエノコト・・・ボクハ・・・ユルサナイ!!」
「やっ、だ、誰なのよ!」
「貴女に顔写真を投稿された彼ですよ・・・貴女に怨みを抱いて居たので、直接復讐をさせてあげようと思いまして・・・フフッ。」
「何笑ってるのよ!やめて!私の事好きじゃなかったの?」
「オマエ・・・キライ・・・シネ・・・ボクノココロ・・・コワレタ・・・シネ・・・シネシネシネシネシネシネシネシネシネシネ・・・ジィィィネェェェ!!!」
「怨み恨みんで蜜の味・・・自らの行いを知り我が糧となれ・・・」
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数日後・・・
子供の鳴き声で、近所の人が通報し、彼女が見つかった。
リビングのソファーで座り、スマートフォンを握り締め、顔の皮膚を、ごっそり剥ぎ取られ、目玉が零れ落ち、骨まで見えた状態で・・・
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「今回の女、美味かったか?」
「あぁ。男に縋り捨てられた絶望の味と、自分が地獄に落とした男の味がアクセントになって・・・悪い魂だったよ。」
「さすがクロね。趣味が悪いわよ〜。」
「俺にとっては褒め言葉だ。お前らも、そろそろ仕事しろ。俺ばかりで疲れる。」
人を怨む時、その店が姿を現す・・・
魂を喰い、怨みを晴らす・・・
面白い!もっと見たい!
と、思った方。
是非、下の☆マークを押してください┏●
でないと・・・作者の恨みでクロが貴方の元へ・・・
ナンチャッテ(*⌒▽⌒*)