#8.0 名もない悪意
この世には、被害者が不利になる事が沢山あります。
そんな時、彼らが存在していれば・・・
そう思いながら書く事が多いです。
言葉は汚くなりますが、気に入らない人が居るなら命と引き換えに殺す!
こんな考えがあっても良いんですよ。。。
お楽しみ下さい┏●
「ふぅ〜。やっと終わったぁ!そろそろ何か食べないと・・・」
2日間、何も食べずに机に向かっていた私は、久しぶりの固形物に感動していた。
食事を終わらせ、机に飾っているフィギュアを眺めながら、ひと息ついていると、パソコンからEメールの受信音が鳴った。
『○○出版の者です。先日ご応募して頂いた挿絵ですが、候補の中から選ばれた事をお知らせ致します。それに伴い、原作者の○○との相談等がありますので、こちらにご連絡下さい。』
「やったぁ!お仕事頂きました!ねぇねぇ、お仕事貰ったよ!」
大好きなフィギュアを手に取りながら、私は喜びに顔を綻ばせた。
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「初めまして。挿絵を担当させていただきます。」
「あぁ。どうも・・・」
(元気が無い人だなぁ。
でも、私がやる事は可愛ないわね!)
そう思いながら、キャラクターのイメージを聞き、相談しながら、時に意見を出し合いながら、満足のいくイラストに仕上がった。
だが・・・彼は何が気に食わなかったんだろう・・・
『イラストの人、相談してる時も何か偉そうなんだよね〜。僕が思うに技術不足なのに。他のイラストレーターがイマイチだったから、消去法で選んだのにさ〜。』
彼のSNSにこんな事が書かれていた・・・
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「ちょっとコレ、どうゆう事ですか!?」
「え・・・いや・・・その・・・」
「どうゆう事かって聞いてるんですよ!!」
「まぁまぁ先生。ここは落ち着いて下さ・・・」
「落ち着けるわけ無いでしょ!!」
彼の事務所に乗り込み、私はスクショしたSNSの画像を見せ、説明を要求した。
彼の事務所の人は、彼が新人とゆう事もあり、穏便に済ませたいらしく歯痒い事しか言わない。
私の事務所の人は、きちんとした説明と謝罪が無ければ、今回の仕事は白紙に戻す気でいる。
もちろん私もそのつもりだった。
「で、ですから!仮に投稿が本人であったとしても、証拠等が無いのに大事にされると・・・」
「証拠が欲しいのね?待ってなさい。」
そう言って私はスグに事務所が雇っている弁護士に相談し、SNSの管理会社に情報開示を求めた。
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「これが管理会社からの報告です。あまり芳しくないですが・・・」
私は弁護士から封筒を受け取り、中身を見て驚いた。
『依頼された投稿者ですが、弊社のトラブルにより、IPアドレスを追えない形になりました。』
簡単に言うと、分かりません。こっちは責任ありません。だった。
「申し訳無いんですが、上の方からも訴えを取り下げるように言われてまして・・・」
「そう・・・分かったわ。」
私は諦めた。
この世界は、被害者が不利になるように出来ていて、泣き寝入りするしか無いと・・・
そんな時、ヤケ酒に走り、1件のお店を見つけた。




