表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
拝み屋NIGHT・Curtain  作者: SHELLY・BOSS
13/20

#7.0 迫り来る

今日も2話投稿でいきます。


更新が遅くなり申し訳ございません┏●


お楽しみ下さい┏●

私には長年の悩みがあった。

ふと気が付くと必ず足音が聞こえ、誰かに付けられている感覚に陥る事だ。

初めに、この感覚を覚えたのは、小学5年生の時。


*********************


「ねぇねぇ今日、駄菓子屋に行かない?」


「いいね!私、着替えてから行くから待ち合わせは、いつもの場所ね。」


私は学校からの帰り道、親友と約束を交わし走って帰りスグに着替えた。

小銭を握り締め、待ち合わせ場所に高揚した気分であるいていると、それは来た。


コツン・・・コツン・・・コツン・・・


(良い足音〜。ヒールとか履いてるのかなぁ。)


私は大人の女性に憧れていて、深くは考えなかった。

その足音が、親友と遊んだ後も響くまでは・・・


*********************


その後、成長と共に足音に気付く頻度が多くなり、大学生になった今は月に2〜3回は足音が聞こえてくる。

両親や先生に相談した所、疲れすぎ、考え過ぎ、幻聴、など的をいた回答は得られなかった。

ストーカーの可能性もあったが、私は男性との関わりは極力避ける性格で、近所に不審者の情報も無かった。

だが、この可能性を捨てた私と周囲の人は後悔した・・・


*********************


大学卒業も目前に迫ったある日、14時頃だった。

その日は暑く、汗ばんだ額をハンカチで拭いながら自宅の最寄り駅を降りた時。

いつもより人通りが少ないと思いながら歩いていると、少し後ろから、


コツン・・・コツン・・・コツン・・・


(またあの音だ。やっぱり私って疲れやすいのかなぁ・・・)


いつもなら気にしない私は、暑さでイライラしていた事もあり、後ろを振り返って見た。


(誰も居るわけ無いよね。はぁ・・・疲れすぎ疲れすぎ・・・)


そう思って歩き出すと、足音も着いてくる。


(あぁ!鬱陶しい!なんで私に着いてくるのよ!)


「ちょっと!何年も何年も誰なの!」


私は怒鳴りながら後ろを振り返る。


・・・・・・・・・・・・・・・カランッ・・・・・・ザッザッザッ・・・


空き缶が転がる音と、走り去る足音。

私は恐怖に駆られ家まで走って帰った。


*********************


それから私は無事卒業し、新社会人として多忙を極めていた時。


コツン・・・コツン・・・コツン・・・


(また足音だ・・・まだ明るいし、大丈夫だよね・・・)


早歩きになりつつ、私は家に急いだ。

足音も早くなり、私の耳には息遣いまで聞こえてくる。


コツンコツン・・・ハァハァ・・・コツンコツン・・・ハァハァ・・・


(今まで距離があったのに、今日はやけに近付いてくる・・・ダメッ怖い!)


走り出そうとした時、足をもつれさせて転んでしまった・・・

そこからの記憶は思い出したくも無い。

布で目と口を塞がれ、私は何処かに連れていかれた。

相手は声を出さず、ただ息遣いだけが聞こえる。

私は抵抗したが、その度に痛みが走った。

諦めて抵抗を辞めると、()()()()()()()()()()()()()


私は何処かに捨てられた。

途方に暮れ街を歩いていると、裏路地に迷い込んでしまった。

目の前の店で道を聞こう・・・

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ