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拝み屋NIGHT・Curtain  作者: SHELLY・BOSS
11/20

#6.0 純粋で残虐

しもつかれ 知っていますか?

俺は知りませんでした。

本日、知る機会がありまして、本文に出しました。

お気分を害された、しもつかれ が有名な県の方。申し訳ございません┏●


お楽しみ下さい┏●

「田舎の給食は食えねぇってか?バカにするのもいい加減にするさ!」


「こんなの食べた事無いし、それにお腹一杯なんだよ!」


俺は父の仕事の都合で引っ越した。

引越し先の中学で、初めは上手く行っていた。

だけど給食でソレが出た時、余りの驚きに箸が出せなかった。


「腹一杯な訳無いさ!しもつかれ食べるんさ!」


「だから・・・食べねぇって言ってんだろうが!」


この1件があってから、クラスどころか学校全体で浮くようになった。


*********************


「懲りずに学校来たんさね〜?都会もんは、さっさと帰れ!」


「俺だって好きでこんな所来たんじゃねぇんだよ!」


「何だと!こんの・・・都会もんが!!」


お互い鼻血を出した喧嘩だった。

父と母には俺が悪いと言われ、こっぴどく叱られた。

相手方の両親は、この子が全部悪いと言い謝ってきたが、本人は居なかった。

俺は次第に学校に行っても、保健室でサボるようになった。


*********************


「いらっしゃい。今日も終わるまで、ここにいるんさ?」


「はい。どうせ教室に行っても、つまんないんで。」


「そっかぁ・・・もしかして、イジメられてるんさ?」


「そんな事は無いです。」


俺はカッコ悪くて言えなかった。

教室に行くと、俺の机には心無い言葉が。

イスには接着剤が付いている事もしばしば・・・

休み時間には、からかいながら殴られる。

俺が耐えれば良いんだ・・・


*********************


ある日、家に帰ると父と母に呼ばれた。


「父さん、帰り早いね。どうしたのこんな時間に?」


「そんな事より、早く座りなさい。」


俯いている母と、腕を組んでいる父。

只事では無いと思った俺は、サッとイスに座った。


「実は今日、学校から連絡があったらしくてな。お前、学校で何してる?」


「2〜3時間目くらいから、保健室に居るけど・・・」


俺は正直に学校であった事を話した。

家にまで連絡が行っているとゆう事は、イジメは学校側に知られていると思ったからだ。

だが、父の言葉に耳を疑った。


「そんな嘘言うな!お前、学校でタバコを吸ったり、ガラスを割っているらしいじゃないか!」


「そんな事、やった覚えは、」


「とぼけるな!お前が吸ってる所を見たって生徒が居るんだぞ!」


ありえない・・・俺は保健室で下校まで過ごしている。

そんな事する暇なんて、あるわけが無い・・・


「学校側は、警察には言わないと言ってくれたが、弁償代はこちらで出さ無いとダメだ・・・こんな風に育てた覚えは無いぞ!」


「だから、やってないって言ってるだろ?証拠も無いのに息子を疑うのかよ!」


「見たって生徒が居るんだ!お前しか居ないだろ!」


「もういい!だからこんな所、嫌だったんだ!」


俺は何も持たずに家を出た。

走って走って当たりは暗くなった。

星が出ている頃だから、お腹も空く。

ふと、通りの先を見ると、淡く光るライトに照らされた飲食店らしき店を見つけた。

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