5. 日本海軍第四機動艦隊空母「きい」
■ 1.5.1
15 July 2035, Japan Navy 4th Mobile Fleet DDA-190 "Kii", in Military Exercises of Trans Japan Sea "bratstvo"
A.D.2035年07月15日、日本海軍第四機動艦隊空母DDA-190「きい」、環日本海合同軍事演習「ブラーツトワ」参加中
甲高いターボファンジェットのエンジン音がさらに大きくなり、爆音となる。
ジェットノズル先端に取り付けられた偏向パドルが大きく開き、リヒート点火されたエンジン内部が白く輝き始め、ジェット排気の奔流がブラストディフレクタにぶち当たって周囲に撒き散らされる。
「一番カタパルト、射出!」
カタパルト要員が大きく手を振りしゃがみ込んだ瞬間、灰白色の機体が一瞬機首を下げ、全長20mを超える大型の機体がまるで巨人の手に打ち払われたかのように飛行甲板の上で急激に加速する。
電磁カタパルト特有の甲高いノイズを伴って艦首に向けて加速した機体が、飛行甲板の先端から放り出され、一瞬機体を沈み込ませた後にジェット排気の陽炎の向こうで急上昇していった。
リヒート全開のエンジン音が急速に遠ざかっていく。
「一番カタパルト戻せ! 次機発艦二番カタパルト準備!」
射出隊長の号令で、飛行甲板員達から「タコツボ」と呼ばれる待避所の中に居た甲板員が飛び出し、次の発艦順を待っているF3B戦闘機に向けて駆け寄っていく。
「順調に進んでいるな。」
艦橋の窓越しに、艦載機の発艦作業が続く艦首方向を見ていた第四機動艦隊司令熊谷少将は誰に聞かせるでも無く呟いた。
「ロシアの艦隊に隙は見せられませんからね。お客さんも後ろに貼り付いてますし。」
いつの間にか右後ろに立っていた副艦長の白河中佐が、特徴的な低いバリトンで言った。
一時に較べて随分と友好的な関係を深めた日本軍とロシア軍は、日本近海で何度かの合同軍事演習を行う程までになっていた。
日本海中央部で行われる今回の合同ミサイル迎撃演習は、相変わらず軍事大国化に向けてまっしぐらに突き進んでいるらしい彼等の想像上の帝国主義日本に対して、中国と統合朝鮮の非難声明が矢継ぎ早に出される中で決行された。
日本政府は結局煩く吠えて回るだけの彼等の声明に対して無視を決め込み、当初の予定通りロシア海軍太平洋艦隊との合同演習に踏み切った。
引き続き執拗に日本を貶め非難し続ける中国と統合朝鮮は、ロシア海軍と日本海軍両方の力を測るために、それぞれ日本海軍艦隊の後方約百kmに複数の駆逐艦と巡洋艦を貼り付かせ追跡させていた。
少しして電磁カタパルトのヒステリックな高音が響き、また一機F3B戦闘機が発艦していった。
艦首から撃ち出された白い機体は、僅かに沈み込んだ後すぐに着陸脚を畳み込み、リヒートの白い炎を引いて急上昇していく。
目を見張るような速度で真っ直ぐ曇り空に向けて駆け上がっていった機体は、直援機と供に上空を旋回する攻撃部隊の編隊の中にすんなりと合流した。
「一雨来るかも知れんな。」
F3Bの編隊が艦隊上空を周回する空を見上げながら熊谷は言った。
「『弁当忘れても傘は忘れるな』と言われるくらいですからね。うん、確かに一雨来ますね、これは。」
上空に低く垂れ込めるねずみ色の雲を見上げて白河が答えた。
気象レーダー情報を問い合わせれば分単位で降雨の予想を知ることも出来るが、そんな事をしなくともそう遠くないうちに雨に見舞われるのが明らかなほど、黒い雲が頭上に広がっていた。
もちろん、全天候作戦能力のあるF3Bも、空母「きい」も、一雨来たところで訓練を中断する必要など無い。
電子誘導とGPSを組み合わせた誘導システムは、パイロットにそれを行う度胸があるかどうかという程度の話で、土砂降りの深夜でもF3Bを発着艦させる事は可能なのだ。
また一度、電磁カタパルトの作動音が響き、さらに一機、白い機体が鈍い灰色の空に向けて上昇していく。
海上自衛隊が日本海軍に変わり、海外での平和維持活動や支援活動の幅が広がったことによって、当然その内容も回数も比べものにならないほどに増加する事となり、多岐にわたる要求に対応出来るように建造された日本海軍初の正規空母がこのDDA-190「きい」であった。
建造に当たって、公式には護衛艦と言い張りつつ実のところはヘリ空母であったDDH-181「ひゅうが」や、最終的にはF35B戦闘機が発着可能な準空母に改造されたDDH-183「いずも」での建造ノウハウが大きく生かされる事になったのだが、唯一射出式のカタパルトだけが、帝国海軍(IJN)から海上自衛隊(JMSDF)、新生日本海軍(JNDF)と、二度名前を変えた日本海軍にとって一度も作られたことのない未知技術として残った。
かの有名な蒸気射出式カタパルト技術の供与を米国が拒否したため、当初はスキージャンプ式の斜路甲板を伴って設計されたこの「きい」であったが、新型カタパルトのヒントは思わぬ所に転がっていた。
2027年末、この一年間新造空母設計に携わる激務に疲れた某重工メーカーの設計技術者が、実家のある関ヶ原に帰省しようと、東京・品川駅から開業したばかりの中央新幹線のシートに身体を沈めたところで、この電磁カタパルトは発案されたと一説には言われている。
特有のノイズを伴い、滑るように加速していく超電導リニアモーター駆動の最新型車輌の中でその技術者は、持っていた携帯端末を使って超電導リニアモーターに関する資料を漁りまくった。
名古屋駅に着いた後も、そのままホーム待合室で資料を漁り続けた男は、終電車が名古屋駅ホームを離れた後に中央新幹線改札内から追い出されつつも、そのまま駅構内のベンチでネット検索をし続け、翌日の始発新幹線の改札が始まる頃にはリニアモーター技術が新型空母のカタパルトとして充分に使用に耐えることに対して確信に至った。
男はその場で東京行きの新幹線チケットを買い、横須賀にとんぼ返りした後に、既に正月休みに入っているため彼の入構を渋る守衛を宥め賺して、かなり強引な方法でセキュリティを突破した。
翌日の夕方、彼の到着が余りに遅いために心配した家族からの何十回目の携帯電話の着信で我に返ったときには、電磁カタパルトの基本設計と基本計画書が彼の手元にあり、これらの書類は年明け一番で社内審議に持ち込まれた。
数ヶ月の社内検討を終えて防衛軍装備庁に持ち込まれた超電導リニアモーター式電磁カタパルトの設計は、防衛軍装備庁職員、特に防衛軍装備庁長官に諸手を挙げて歓迎されるに至った。
「良かった。これで最初で最新の正規空母にあの破滅的に不格好な丁髷を付けずに済む。」
とは、当時の防衛軍装備庁長官の言である。
ちなみにその技術者は、改めて関ヶ原の実家に帰省しようとしたものの最新の新幹線のチケットがそう簡単に手に入るはずもなく、今度は乗車率が200%を超える旧来の新幹線の自由席に、まるで朝のラッシュアワーに揺られるが如くぎゅうぎゅうに押し込められて二日遅れの帰省を果たしたという。
「司令、全攻撃隊発艦完了しました。」
艦橋脇の観測所に詰めていた飛行甲板長が駆け寄ってきて、見事な海軍式敬礼と供に発艦作業の完了を告げた。
「ご苦労。では私はCIC(Combat Information Center;戦闘指揮所)に移る。」
飛行甲板長に軽く答礼した熊谷少将は、手を下ろしながら目線を外して白河中佐に言った。
「諒解しました。こちらはお任せ下さい。」
副艦長の言葉を聞いて軽く頷いた熊谷は、ゆっくりと艦橋の中を横切り、ドアを開けて艦橋を出た。
艦内でエレベータを降り、変わらずゆっくりとした足取りで狭くもなく、かと言って広いわけではない大型軍用艦特有の艦内通路を歩く。
認証キーを打ち込んでドアを開けると、ドアの中に照明を落とし気味にしてあるCICが広がる。
艦隊旗艦としての役割が求められる「きい」のCICは、これまでに海上自衛隊、或いは日本海軍として建造されてきたどの船のものよりも大きい。
正規空母としての航空作戦指揮能力と、艦隊旗艦としての海上及び海中作戦指揮能力、さらに電子戦指揮や災害救助などを合わせ、立体的且つ総合的な大規模指揮能力を求められているためだ。
機動艦隊全体をリンクしたいわゆるイージスシステムを利用した弾道弾、或いは超音速巡航ミサイルの迎撃についても、複数のイージス駆逐艦をリンクさせた上でこの「きい」から統合指揮を行う事が出来る様になっている。
CICに足を踏み入れた熊谷は、少し予想と異なった緊張感が室内に漂っていることに気付いた。
「なにか変わったことでもあったのかね?」
CIC中央壁際に設えられた自席に向かう途中、艦長席に座る紀山大佐に声を掛けた。
「ああ、司令。つい今しがた、艦隊司令部が妙なことを言ってきたのですよ。」
「妙なこと?」
「ええ。一時間ほど前から、米国との通信が出来ない、と。」
「通信できない? 米国と? あり得ないだろう。通信障害か何かか? 太陽フレアの予報は聞いていないが。」
先の大戦中、太平洋を挟んで本気で殴り合った日本と米国は、戦いが終わって九十年経った今、色々と紆余曲折はあったものの、世界で最も強固且つ強力な包括的軍事同盟を維持していた。
もちろん日本は憲法によって規制されている関係上その様な事は出来ないのだが、米軍と日本軍が合同で攻め込んだならば、空と海に限ってはこの地球上にこれを撥ね返すだけの戦力は存在しないとさえいわれている。
いまだ米軍は日本列島のあちこちに基地を置いているが、日本軍は確実に力をつけ続けており、今や米軍が不在であったとしても、仮想敵国である中国からの侵攻をかなりの長期間食い止め支えるだけの実力を有していた。
しかしその様な強固な同盟を組んでいる米国と通信が出来なくなったというのは極めて異常な事態だった。
「いえ、太陽フレアではありませんが、軍回線や民間回線全てに大規模な通信障害が発生しているのは確かなようです。国内のインターネットもそれに引きずられるようにしてしばらく前から殆ど使い物にならないそうです。この状況を受けて、幕僚本部はデフコン3の宣言を検討しているようです。」
「デフコン3とはただ事では無いな。演習中止命令は出たか?」
「いえ、本艦隊には演習を継続するよう指示が出ています。変に動揺するところをロシアに見られたくないという思惑があると思われます。」
「成る程な。ならば幕僚本部のご意向通り、このまま演習を続けようか。ロシア艦隊に動きは?」
「ありません。シナリオに沿って所定の動きをしています。」
「ではこちらもその様にするだけだ。」
そう言って熊谷は、CICを取り囲むように壁面にびっしりと並べられたモニタに目を移した。
戦術マップには、青色で表示された第四機動艦隊の艦船と、友軍を示す緑色で表示されたロシア海軍太平洋艦隊に所属する二十隻の艦船が、互いに距離を保ちつつも北に向かって同航している様が映し出されている。
その南方100km程の所に黄色いマーカーが幾つか見えるのは、中国海軍の巡洋艦と統合朝鮮海軍の駆逐艦だ。
現在の第四機動艦隊の位置は新潟沖西北西約500km辺りにある。
このまま北東に向かって進みつつ、大気圏外から突入、或いは成層圏を超音速で飛来、さらには海面近くの超低空を超音速で飛来するミサイルの迎撃訓練を繰り返し、ウラジオストク-札幌線を越えた辺りで今回の演習は終了となる予定だった。
「ロシア艦隊が増速。おかしいな。シナリオに無い動きです。」
CICの司令官席に座って数分、CIC壁面に設置されたモニタを一つずつゆっくりと吟味するように確認している熊谷の耳に、レーダーオペレータの気になる呟きが聞こえた。
「単艦か? 全艦隊か?」
普段は物腰の柔らかな艦長の紀山が、鋭い声で質問を飛ばす。
先ほど幕僚本部から米国との通信途絶のニュースを受け取って以来、自分が少々神経質になっているのは紀山自身自覚していた。
「ロシア艦隊全艦増速しました。平均速度24.5kt。海中のシヴァティテル、スヴェトランスカヤも増速確認。」
「ロシア艦隊から計画変更の連絡は?」
「ありません。ラジオネガティブ継続中。」
「ロシア艦隊がレーダー照射開始。凄いな。ほぼ全開で盛んにレーダー波を照射中。」
「ロシア艦隊ジャミング開始しました。スイープスルー。」
「ロシア艦隊さらに増速。艦隊平均速度27.5kt。」
「ロシア艦隊から通信。『演習中止』一言です。」
「艦載攻撃隊から演習の継続に関して問い合わせあり。」
「攻撃隊現状で待機。ロシア艦隊は何を追いかけているんだ? 本艦で認識出来ているか?」
「レーダー感無し。」
「全艦無線封鎖解除。全レーダースキャン開始。JIPNET接続。ロシア艦隊が追いかけている目標を捕まえろ。」
「諒解。全レーダースキャン開始。イージスリンク確認。」
「JIPNET接続。艦隊司令部より入電。『ロシア艦隊と協力し、全力で迎撃せよ』」
迎撃? 全力で? 何を? 意味が分からない。
熊谷は首を捻る。
自衛隊時代の「撃たれるまで撃つな」という理不尽な命令は無くなったものの、正式名称は「日本国防軍(Japan Deffence Force)」である日本軍には未だに専守防衛の気質が色濃く残っており、相手の出方も分からぬままに敵と認めて攻撃せよという命令は酷く異質だった。
しかし、確かにロシア艦隊は何らかの目標を全力で追っている。
そのロシア艦隊が追っている何かを彼等と協力して迎撃しろという事なのだろうが。
「艦隊司令部に問い合わせろ。『何を迎撃するのか?』。それとレーダー波、北方に偏向させろ。北に何か居るはずだ。」
ロシア艦隊は北東に向けて全速で増速して突き進んでいく。
陸地が存在する関係上、日本海が伸びる北東に向けて進軍しているが、連中はとにかく北を目指しているように見える。
「発見。SPYレーダー。北方大気圏外に多数の飛行物体。なんだこりゃ?」
「レーダー員、報告しろ。何がある?」
「艦隊司令部出ません。JIPNET接続不良。信号来ません。」
「ロシア軍でないジャミングを検知。バラージジャミング。出力弱く、本艦隊への影響は限定的。」
「北方に大気圏外からの飛来物を大量に発見。数八千・・・一万?・・・どんどん増えています。推定一万五千! 自由落下ではありません。加速しつつ大気圏突入してきます! 自由落下ではありません!」
「イージスシステムリンクは?」
「ジャミング影響極小。艦隊内リンク良好です。」
「艦載機攻撃隊位置は?」
「本艦東北東200km。」
「全艦対空迎撃準備。未確認飛来物の位置を特定せよ。」
「全艦対空迎撃準備!」
「未確認飛来物位置特定。ハバロフスク北西1000km。現在高度50から250km。引き続き降下中。」
「ツェントラーナヤ・ウグロヴァヤ空軍基地からの航空機発進多数確認。」
「ロシア内陸部に迎撃ミサイル発射を多数確認。S400系と推定。本艦より北北東方向。距離約1000。数400。」
「千歳および三沢基地からの空軍機スクランブル発進を確認。JIPNET不通のため詳細不明。」
「上空高度300kmに大型の未確認物体を光学にて複数確認。大気圏に突入する飛来物を吐き出しています。母船か?」
「空軍のKC767およびAWACS E767が北進しています。AWACSとのデータリンク成功。」
「ハバロフスク方面からも多数の航空機発進を確認。」
「降下中の未確認飛翔体群の中に複数の爆発を確認。ロシア軍の光学兵器による迎撃と思われます。」
熊谷の頭の中で幾つもの情報が繋がった。
ロシアは、約一時間ほど前にアメリカで何が起こったか知っていたのだ。
互いの大統領が昼食に何を摂ったか、弾道ミサイルが何月何日に何本どこに移動したか、偵察衛星や情報提供者を駆使してお互いのありとあらゆる事を知り合っている「親密な」仲の両国なのだ。
一時間前、アメリカに何が起こり、どの様な対応をして、現在どの様な状況か、ロシアはその詳細を知っているに違いなかった。
そうでなければ考えられない対応の早さだった。
大量の未確認飛翔体が大気圏外から降りてくれば、誰もがまず最初に自分の目を疑い、機械の故障を疑い、そして上に報告するべきかどうか迷う。
当たり前だ。地球の外から大量の未確認飛行物体がやって来るなど、時代遅れのSF映画のストーリーの様な現実を認められる人間は多くない。
事実、ロシアが未確認飛行物体と交戦を開始した今でも、熊谷には眼の前のモニタに映し出されている情報が余りに現実離れしすぎていてまるで実感できていなかった。
質の悪いハッカーか何かが、それこそSF映画のように軍のネットワークに入り込んで悪さをしているのではないかと思う気持ちが今もまだ拭い去れない。
しかし先ほどからのロシア軍の対応は、その様な戸惑いや躊躇いの全く無い、まさに攻め込んできた敵に立ち向かう即応体制の模範解答のような動きだった。
つまり、彼等は知っていたのだ。
アメリカに何が起こり、次に自分達に何が起こりうるか。敵はどの様にやって来るか。
ロシアにしては珍しく、敵が現れる前に周辺国に協力を申し入れていたのだろう。
まともな頭では到底信じることも出来ない様な理由でアメリカが音信途絶した事を説明され、半信半疑、或いは完全に疑って掛かっていた日本政府とその三軍も、実際にシベリア上空にそれが現れて、慌てて現実を直視することにしたに違いなかった。
それが先ほどの艦隊司令部からの意味不明な最後の指示だったのだろう。
「第四機動艦隊全艦に通達。本艦隊はこれより日本海を北上、ロシア太平洋艦隊と連携を取りつつ、シベリア上空に出現した多数の未確認飛行物体を迎撃する。全艦最大戦速。針路北東。対空警戒厳にせよ。出撃済みの航空攻撃隊は追って指示あるまで艦隊上空で直援任務に当たれ。
「通信。ロシア艦隊に打電。『我、貴艦隊と協力し敵を迎撃する。』」
空母「きい」を旗艦とした日本海軍第四機動艦隊に属する十隻の艦は一斉に増速し、日本海に立つ白波を蹴って北へ向かった。
拙作お読み戴きありがとうございます。
海上自衛隊にしようか、日本海軍にしようか、かなり迷いました。
2035年にもなれば、両手足を鎖で縛られた上に猿轡を噛まされた様な自衛隊も、ちゃんとした軍隊に変わっているのではないかと、日本海軍で元設定を作っていました。
あと15年ほどしかないのですが、「戦争」と聞くと「反対!」という言葉を脊髄反射で吐き出す様な、思考を停止した平和ボケの国民性では、このままいつまで経っても自衛隊のままの様な気もします。
ので、あえて元設定のままの日本海軍で進めます。
ちなみに、今現実に日本国外で海上自衛隊の事を「Japan Maritime Self Difference Force」なんてクソ長ったらしい名前で呼ぶ人は居ません。(軍や政府関係者は知りませんが)
みんな「Japan Navy」と呼んでます。実話です。
ちなみにDDA-190空母「きい」の同型艦であるDDA-191はもちろん当然空母「おはり」です。
「おわり」では縁起が悪いので、「おはり」です。
ていうか、未だに「DD」なんかい! と突っ込まれそうですが。
正式名称は日本国防軍ですので。あしからず。