7. 地球連邦宇宙軍第一機動艦隊旗艦BCSP-001「テラナー・ドリーム(TERRANNER DREAM)」
■ 12.7.1
07 July 2053, Quai de vaisseau militaire, Centre de Développement de l'Espace Provence, MONEC Société d'intérêt public, Aix-en-Provence, France
A.D.2053年07月07日、フランス、エクサン・プロヴァンス、公益法人MONEC、プロヴァンス宇宙開発センター、軍用宇宙船ドック
上空150kmから見るエクサン・プロヴァンス宇宙軍基地はとても小さく、外部光学センサー画像をHMDにズーム表示すれば離着陸床脇の建物や駐機中の戦闘機をはっきりと確認することが出来る様になるが、しかしその姿は白くのっぺりとした歪な五角形をした平面が地球の表面にかさぶたのように貼り付いているように見える。
元々パイロット養成学校を併設した民間の小さな空港がだだっ広い畑の中に存在するだけだったその場所を、周囲の田園地帯ごとMONEC社が買い取り、ドイツ・ブレーメンに置かれている航空機部門の設計開発センターと同規模或いはそれ以上の宇宙機設計開発センターとしたのだ。
地球大気圏内が主戦場であった頃、MONEC社のブレーメン設計開発センターは、対ファラゾア兵器技術の中心であり頂点でもあった。
今や戦場が宇宙空間に移りつつあるが、それを見越して十年以上前から宇宙空間で戦うための兵器を開発するための一大拠点をこのエクサン・プロヴァンスに定め、着実な技術開発と共に規模を拡大し続けてきたMONEC社の宇宙開発センターは、次なる兵器技術開発の中心という地位を確固たるものとしていた。
航空宇宙関連の様々な領域で長く米国とロシアの後塵を拝してきたEUが、国内に複数存在するファラゾア降下点からの絶え間ない侵略者の攻撃を封じ込めるために急速に国力を消耗し、膨大な軍事費用に疲弊し青色吐息で喘ぐ米国とロシアを尻目に、領域内に一切のファラゾア降下点が無い優位性を最大限に生かして、その余裕のある「国力」をこのMONECという名の団体に惜しみなく注ぎ込んだ。
MONECはヨーロッパに多数存在した航空宇宙関連企業が中核となって構成された団体であり、全人類が一致団結し侵略者と戦うため様々な新技術を集積しそして全世界で共有することで、最大限の効率で新兵器を開発し量産することでファラゾアの脅威に対抗する、という理念にて設立された。
この既存の概念では捉えきれない得体の知れない組織は、全世界の参画企業の協力を取り付け、技術を集約しそれを基に共同開発という形で新たな技術を生み出して、その共同開発で生み出された新技術を他の全ての参画企業にも還元するという非営利団体である一面と、全世界で共有された新技術を基に新兵器を開発し、既存の兵器産業と開発競争を行いながらさらなる新たな技術開発を加速させるという営利団体としての顔も併せ持っている。
勿論その設立理念は偽りではないものの建前であることもまた事実であり、MONECに巨額の資金を投入し、また世界中の多数の企業が参画するよう政治的に働きかけたEUの狙いは、次々と開発される最先端の兵器技術に関する情報をMONECに集約し、ヨーロッパ系企業が主導的立場であるMONECという組織を使って、軍事的にも政治的にもEUが対ファラゾア戦の、そしてその戦いが終結した後も地球上で主導的立場に立つことを真の目的としたものであった。
数百年の昔は確かに彼等がその地位にあったものの、米国やロシア或いは中国と云った大国の台頭によって追い落とされ奪われた、地球人類全体に対する影響力、或いは主導権を取り戻すという彼等の悲願に対する努力は今のところ確実に結実しつつある。
長らく超大国の金と物量という単純な力の原理に押され続け、トップグループの一角ではありはしても決してトップにはなれなかったEUが、有史以来この方様々な国家や組織の力が複雑に絡み合って歴史を形作ってきた、ヨーロッパというこの狭い領域の中で経験し積み上げてきた無数の戦いと政治的な駆け引きと、時にはとても明るみに出すことの出来ないような謀略で長らく培ってきたその力を遺憾なく発揮し、ファラゾアという強大な外敵の力さえも利用して地球人類を一つにまとめ上げて、そしてさりげなく政府組織の上部を独占した。
地球連邦という統一政府組織はその様にして出来ており、その立役者のひとりであるのがこのMONECという団体であった。
「定刻だ。速度1km/sにてドック上空高度100まで降下する。全機編隊を維持したまま降下開始。遅れるな。」
そう言い残して、数km先で地球に機体下面を向けて停機していたレイラの黒い機体が、静止位置を離れて地球に向かって落下し始めた。
レイラよりも少し近いところに止まっていたポリーナとヴィルジニーの二人の機体がそれを追って視野から消える。
「A中隊、行くぞ。続け。」
そう言って達也も操縦桿を捻り、機首を下にして地球に向かって降下を始める。
後ろを振り返り、すぐ後ろにマリニーと優香里、更にその後ろにA2小隊の三機が続いている事を確認した。
低軌道からの大気圏突入ではあるが、重力推進を使用して対地速度1km/sを維持しているため、化学ロケット時代の昔の宇宙船の様に炎を引いたりする事など無い。
制御された等速度で、地球に向かって一直線に降下していく。
眼下、というよりも前方に雲一つない晴天に恵まれた南フランスの地形が広がる。
マルセイユ湾の北、ベール湖の東側に見える広大な白いスペースは、MONEC社の宇宙開発センター付属の離着床と同居する、連邦宇宙軍のエクサン・プロヴァンス基地の離着床だ。
そのすぐ西側、ベール湾東方の小山が連なるエリアに、不自然に切り崩され巨大な箱を埋め込まれた様な不思議な形状の構造物が存在する。
そこが今目指している目標地点、MONEC社のエクサン・プロヴァンス軍用宇宙船ドックだ。
「高度50km。各機、自機の位置を再確認しろ。デルタが五つ、だ。前の機体の尻にガッチリ喰い付いとけよ。みっともない編隊組んだら許さん。」
大気圏をM3.0という非常識な速度で垂直降下しながら、レイラから指示が飛ぶ。
達也は頭を宇宙空間から大気圏内に切り替え、同時に前を行くポリーナ機との間隔を50mにまで詰める。
大気圏外であれば、通常の飛行中に僚機とこれほどに接近するのは非常識極まりない自殺行為であるが、大気圏内であれば機体の間隔を50m以内に抑えておかなければ、見た目にスカスカで間抜けな編隊に見えてしまう。
特にセレモニーを飾る儀礼飛行であれば尚更だった。
航空機に乗っていた頃から頻繁に宇宙空間と大気圏内を行き来していた666th TFWのパイロット達はその辺りについて良く承知している。
達也が振り返ると、すぐ後ろにマリニーと優香里の機体があり、彼女達の機体に付与されているマーカの脇に表示されている距離はいずれも50m前後だった。
「高度200。静止10秒前。各機機体を水平に戻せ。編隊を水平に組み直せ。」
レイラの指示により、達也を含めた全機が機首を上げ、垂直降下しつつも機体を水平に保つ。
主翼などと云う邪魔なものが存在する航空機であれば、この時点で機体が非常に不安定になるか、最悪失速して錐揉み状態になってもおかしくない。
しかし重力推進のみで機動を行う宇宙戦闘機であるこのミョルニルDであればその様な事は無い。
そもそも、空力など一切考慮せずに設計されているので、進行方向に対して機体がどちらを向いていようが殆ど関係無い。
「全機、編隊を保ったまま高度100ジャストで水平に静止する。5秒前、3、2、1、ナウ。」
十五機のミョルニルDが、高度10000mで五つのデルタ編隊を水平に組んだ状態でピタリと静止する。
30秒もすれば地上で空を見上げている観客に超音速衝撃波の爆音が届くであろうが、彼等には何も居なかった筈の高空にいきなり戦闘機の編隊が出現したかのように見えるであろう。
「揃ってるな。よし。」
高度50kmから1km/sという高速で垂直降下したのだが、レイラのカウントダウンにタイミングを合わせながら、高度計を睨みつつちょうど高度10000mで機体を安定させて静止させ、且つ僚機との位置関係をデルタ編隊を組んだままに保つという、曲芸飛行と云うよりもまるでコンピュータグラフィックで作画したかのような超絶高等技術を惜しみなく駆使して、静止した編隊を構成する全ての機体の高度差を10m以内に抑えるという奇跡的な機動をやってのけた。
振り返って部下達の機体の位置を確認したレイラの声も満足そうだ。
辺りを見回せば、1km程度離れたところに、自分達と同じ様に十五機のミョルニルで構成された編隊が他に三つ、同じく高度10000mに静止しているのが見える。
今朝ほぼ同じ時間帯にエクサン・プロヴァンス宇宙軍基地を出発したスターバック(9102TFS)、ブーマー(9103TFS)、アシーナ(9104TFS)の三隊だった。
彼等の方は停止高度合わせが666th TFWのようには上手くいかず、同高度で横から見れば100m以上の高度差でバラバラに静止しているのがはっきりと分かる。
10000mも離れた地上から見れば、真下から見る100mの高度差など気付かれはしないだろう。
もしかしてこうなることを予想して静止高度を10000mに指定したのだろうかと思いながら彼等の方を眺める達也の視界の中、バラバラになった編隊は徐々に形を整えていった。
「あれが、我々地球人の希望か。」
レイラの呟きがレシーバを通して皆の耳に届く。
達也はHMDに外部センサ画像を投映したまま俯いた。
自分の脚とコクピットの床の向こう側、本来なら見えるはずの無い地上が見える。
宇宙線対策の為透明なキャノピをもたないミョルニルのコクピットから外を見るには、外部光学センサ画像をHMDに投映するしかない。
光学センサ画像をHMDに投映するのならば、上や下の区別など無い。
本当の意味で全球の映像を見ることが出来て、さらにズーム機能まで付いているのであれば、透明なキャノピ越しに肉眼で目標を目視するよりもこちらの方が何をするにしても有利だと、達也は思いつつ遙か10000m下方の小山の連なりを削って作られた宇宙船用ドックのズーム画像を注視する。
ファラゾアの光学監視を誤魔化すために、建造中には大量の防水布とカモフラージュネットで覆われていたと聞く巨大なドックは、今日はそれらのカモフラージュが全て取り払われ、コンクリートと金属でできたその白い地肌を南仏の強い日差しの下にさらしていた。
長辺の長さが1500m以上もある巨大な直方体のドックは、小山を削り、連なる丘の中に埋設されたかのように地中に横たわり、上方だけが開放されている。
その巨大な箱のようなドックの中に、銀色の巨大な艦が収まっているのが見えた。
「そろそろじゃないか。出てくるぞ。」
10000mの上空からでも巨大であることが分かるドックと、その中に鎮座している艦に見とれていた達也の思考をレイラの声が遮った。
進水式の長々としたセレモニーを終え、そろそろ艦がドックから出てくるタイミングだと彼女は言っているのだ。
コンソールを操作して、HMDに投映されている外部光学センサ映像に、GDD探知画像を重ねる。
銀色の艦に紫色の小さな円が重なった。
そのまま艦を眺め続けていると、重力波強度を示す円を描く線が太くなり、さらに円のサイズが急速に大きくなる。
重力推進器の出力が急速に増大した事を示している。
「儀礼飛行参加の各機。こちら空域管制アヌマティ01。これよりTDとのランデブーを行う。各飛行隊は小隊毎に3秒間隔で高度200mまで降下する。フェニックスはTD前方400m、スターバックは左舷400m、ブーマーは右舷、アシーナは艦尾で各400mだ。速度250m/sにて指定位置まで機首を下に垂直降下。静止直前で姿勢制御。TDは高度150mで浮いている。全て打ち合わせ通りだ。色んなとこからお偉いさんが山ほど来てる。てめえらズッコケて宇宙軍に恥かかせやがったらマジで懲罰だぞ。カウント5でL小隊降下開始。5秒前、3、2、1、ナウ。」
管制機からのカウントダウンが終わると同時に、眼の前に浮いていたレイラ達L小隊三機の姿が消える。
「1、2、3、1、2、3、1・・・
カウントダウンを終え、アヌマティ01がそのままタイミングを取る声に合わせて達也も操縦桿を捻り、スロットルを開ける。
機首を下にしたことで正面に見える様になった巨大なドックと、その僅か上空に浮かぶ銀色の艦を正面に見据え、先行してそこに向かって突っ込んで行くレイラ達三機の後ろを追う。
全ての小隊が降下に移るまでアヌマティ01のタイミング取りは続いており、それを聞きながら降下する。
まるでバレエのレッスンの様だな、と、なぜかフランス語でタイミングを取るアヌマティ01のカウントを聞きながら、達也はHMDスクリーンの下で薄笑いを浮かべる。
美しくなければならない、と言う意味では確かにバレエと通ずるものがあるだろう。
だが、その中身は遙かに危険なものだ。
わずか3秒の間隔しか開けずに亜音速で垂直降下し、先行する小隊が高度200mで水平静止した僅か3秒後に、そのすぐ後ろの位置に静止せねばならない。
位置を判断する為に使える時間は3秒足らず。
位置取りを間違えれば、最悪先行機と接触し大破する事となる。
「ん? 君らはもと空軍のトップパイロットの集団だと思っていたのだが、気のせいだったかね? たかだか秒速数百mの速度で、数十km移動するだけだよ。秒速5万kmで1億km移動しろと言ってる訳じゃない。敵も居ないし、撃墜される危険も無い。君らには朝飯前だろう?」
この儀礼飛行の内容を聞かされ、想像よりも遥かにハードな内容に対して、自分達は戦闘部隊であり曲技飛行チームではないと顰め面で抗議した各編隊長に対して、エクサン・プロヴァンス基地の司令官は挑戦的な、少し小馬鹿にした様な笑みを浮かべながら言い放った。
主戦場が地球上から宇宙へと移っていく今、パイロット達の機種転換、配置転換は成績上位のものから行われており、現在宇宙軍で戦闘機に乗って戦っている者達は、666th TFWだけでなく、全員が技量の高いトップパイロット達である。
基地司令官に呼ばれた四飛行隊の隊長は、四人が四人とも同じ様なキレ方をし、椅子を蹴って各部隊の格納庫詰所に帰った彼等は、詰所でニヤニヤと笑いながら自分を迎えた部下達に言い放った。
「テメエ等、絶対失敗すんな。ヨタつきやがった奴は晩メシ抜きだ。上手く揃わなかった時の、あのクソ野郎の笑い顔を思い浮かべるだけで腹が立つ。決めた。失敗した奴を撃ち殺して、ついでにあの豚野郎も撃ち殺す。アタシを殺人者にしたくなけりゃ、絶対失敗すんな。」
とは、666th TFW編隊長のレイラ・ジェブロフスカヤ少佐による、部下達への叱咤激励の第一声であり、編隊長からの言葉を拝聴した部下達の反応は大爆笑であった。
地表が急速に近付いてくる。
空力飛行機であるならば、既に地上への激突回避不可能な位置にまで突っ込んでいる。
衝突防止警告が耳元でうるさく鳴り響く中、達也はスロットルと操縦桿を引いて、機体姿勢を水平にするのと、時速900kmもの速度をゼロにするのを同時に一瞬で行う。
達也の機体が止まったのは、3秒前に静止したばかりのポリーナの機体の左後方20mの位置であり、ほぼ同じ間隔でマリニーと優香里の機体が達也のすぐ後ろに静止した。
3秒後、達也達A1小隊の右側、L小隊ヴィルジニー機の右後方に、レイモンド率いるB1小隊の三機が突然出現したかの様に静止する。
更に続けてA2、B2小隊各三機が静止するが、いずれもキッカリと所定の位置、前の機体の斜め後方20mのところにまるでそこに壁でもあるかの様にピタリと静止した。
666th TFW全体を見回しても互いの高度に5mのズレも無く、透明な床の上に機体を綺麗に並べたかの様だった。
レイラの満足げな笑顔を思い浮かべながら、達也は首を回して後ろを見た。
後方400mの位置、ほぼ同高度に、プロヴァンスの日差しを反射して銀色に輝く巨大な物体が存在する。
そこに浮くのは、全長856m、最大幅237m、最大高174m、排水量40万tを超えるチタニウムの巨体。
地球連邦宇宙軍第一機動艦隊旗艦BCSP-001戦闘空母「テラナー・ドリーム(TERRANNER DREAM)」。
ファラゾアの本拠地と見なされている火星への遠征を目的として、地球人が初めて建造した戦闘用巨大艦。
すらりとした直線的で優美なデザインを持ち、艦体外殻表面にも殆ど突起物も無く、美しく白銀色に輝くファラゾア艦を見慣れた達也の目には、金属の地肌の色そのままに鈍く光を反射するその艦体はいかにも無骨で洗練されていない姿に映る。
機能を追求したのであろう統一性のないデザインの艦体には、あちこちに突起物や構造物が付属しており、艦体外殻の外側を配管が這っていたり、まるで内臓がはみ出たかの様にほぼ剥き出しの機械構造が見える部分もある。
放熱板と思われる板があちこちから飛び出し、センサーと思われる構造物が外装に張り付いている。
まるで継ぎ接ぎだらけの怪物の様に不格好な艦だった。
しかしそれは、地球人類が今持てる力の全てを注ぎ込んで造り上げた艦。
デザイン性も無く、ただ機能のみを追求して建造されたゴツゴツとしたその姿は、機能を追求した機械が持つ無骨で重厚なある一種の凄みの様なものを持っているとも感じる。
そしてその無骨な外観にまるでそぐわない「地球人の夢」と云う華やかな艦名が、この艦に寄せられる期待の大きさを表していると云える。
「アヌマティ01より儀礼飛行中の各機。見事な飛行だった。このまま維持してくれ。そろそろTDが動き始める。予定通り高度5000mまでは0.5Gで加速し垂直上昇、高度5000mに達したら10Gに増加。高度500kmまで上昇する。高度5000mまでTDはZ軸を中心に三分で一回転する。ご来賓の皆様方にその勇姿をご覧戴くためだ。各部隊、TDとの相対位置を維持して連動せよ。」
管制機がまた容赦なく要求を伝えてくる。
達也達の後方に浮かんでいる巨大な艦体が、管制機の指示したとおりに反時計回りにゆっくりと回りながら徐々に高度を上げていく。
達也達666th TFWは、後方の艦首と一定の距離を保ちつつ、五つのデルタ編隊の形を維持しながら、中心となっている艦がゆっくりと回転しながら上昇して行くのに合わせて、螺旋状に機体を動かして共に上昇して行く。
やがてその銀色の巨体は高度5000mに達し、腹に響く超音速衝撃波の爆音を残して地球重力の10倍の加速度で星の海原に向けて急上昇し、地上から見上げる者達の視野から消えていった。
いつも拙作お読み戴きありがとうございます。
また一回飛ばしてしまいましたが、その分チョット多めになっております。
フランスの商法について詳しくないので、名称が合っているかどうか不明です。
詳しい方、ご指摘戴ければ幸甚です。
とうとう出てきました「テラナー・ドリーム」
「テラナー」って何語? 独語にしても変だよね? とご指摘の方。
ほぼ造語です。
という事でひとつよろしく。
(実は、本作の構想段階で地球人のことを独語的に「テラナー」にしていた為、そこからの流れだったりします。某ギネス掲載超長編スペースオペラの影響です。途中で地球人に変えたのですが、艦名だけそのまま残してしまいました。特に意味のある行動ではありません。なんとなく。)