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A CRISIS (接触戦争)  作者: 松由実行
第八章 Base Deffence (基地防衛)
219/405

Appendix SS8; 主要登場人物リスト

 A CRISIS 登場人物リスト

 

 UpDate: 20220105

 

 第八章まで

 

 

 

■ 水沢 達也 (Tatsuya Mizusawa)

 シンガポール生まれ、シンガポール育ちの日本人。父親が仕事の関係でシンガポールに長く駐在していたため。長期休暇の時に父母の実家(祖父・祖母の家)に遊びに行ったくらいしか日本に行ったことが無い。

 家は、タンピネスblock264にあるアパートメントの42階。

 日本人学校には通わず、イーストコーストにあるインターナショナルスクールに通っていた。日本語、英語、マレー語に堪能。タミル語、北京語、福建語を多少理解出来る。

 ゲーマーだったが、父親に勧められて始めたサッカーも得意。ゲーマーの反射神経、判断力と、九十分間フィールドを走り回る体力を兼ね備えたハイブリッドなオタク。(笑)

 ファラゾア来襲(Battle of Esplanade)によりシンガポール国民のほぼ全員が難民となり、この時幼なじみのシヴァンシカと共にタイの難民キャンプに脱出。シヴァンシカの身に危険が迫ったとき、初めての殺人にもかかわらず反政府ゲリラを躊躇いも無く撃ち殺したという結構怖い性格もしている。

 シヴァンシカが父親に引き取られた後にシンガポール軍に入隊するが、国籍の問題等あり、部隊配属でいきなり国連軍に出向となった。教育隊時代からパイロットとして類い希な才能を見せている。というか、超エース。

 初任地はベトナムのバクリウ航空基地。その後「島渡り」作戦(Operation 'Island Tightrope')後に米国フロリダ州のホームステッド基地に異動となり、後に「イスパニョーラ戦役」と呼ばれる「ゾンビ・ストライク」作戦(Program 'Zombie Strike')に参加。

 イスパニョーラ島へのファラゾア軌道降下を阻止する「サント・ドミンゴ」作戦(Operation 'Santo Domingo')にて核爆発至近にて放射線被曝し、大破・撃墜された。

 サント・ドミンゴ作戦にて精神的外傷を負い、戦闘機の操縦が出来なくなった為に、国連軍が占有使用している米国カリフォルニア州サンディエゴのノースアイランド基地にて基地内宿泊施設付属のカフェテリアで働くことに。そこで常連客となったパトリシアとひっつく。

 パトリシアの撃墜を切っ掛けに、ノースアイランド基地を襲撃してきた敵機の姿を見て怒りを燃やし、怒りパワーでPTSDを打破。(ありがちな展開でちょっと鬱)

 でも、ちょー頑張ったのにパトリシアが死んでしまってorz。

 「サン・ディエゴ湾の戦い(Battle of San Diego bay)」という伝説的な都市防衛線をやらかし復活。その後666th TFWへ異動。

 666th TFW異動後は、部隊全体で優先的に最新型の戦闘機を回して貰える様になり、レーザー砲、GDD、重力推進などの新技術を大盛りにした機体を手に入れ、これまた異常な習熟特性を見せ、それらの新技術を駆使して手の付けられない無双状態。

 なんかもう、コイツ一人で一万機のLOSTHORIZON止められるんじゃねえ? (いやさすがに無理だろ)

 

 

■ パトリシア メイヒューゼン (Patrithia Mayhewsen)

 オーストラリア人。白人、女。金髪ボブカットで碧眼。少尉。カリフォルニア州サンディエゴ・ノースアイランド国連軍基地(駐留地)5111TFS所属。カフェテリア「コロナド・ビーチ」の常連客。

 本作のメインヒロイン。(と明記してみる)

 明るく優しい、少々おっとりしたいかにもヒロインな性格。

 トップエースであったらしい達也が、カフェテリアのホール係などと云う仕事をしている事に疑問を抱き、達也の復帰を後押ししようとする。

 5111TFSはいわゆる雑用部隊で、空戦技術が未熟な者が押し込まれる部隊であり、パトリシアもその例に漏れない。

 カリフォルニア半島のラパスにファラゾアが降下定着した後、5111TFSも偵察に回され、武装偵察任務の最中に僚機を守り撃墜された。

 ノースアイランド基地内の赤十字病院に収容され集中治療を受けるも、死亡。

 メインヒロインがろくに活躍せずに死んでしまい、作者は現在迷走中。(泣

 大丈夫。キャラクターは無限湧きできるから。

 

 

■ 武藤 豊成 (Toyonari Mutoh)

 日本生まれの日本人。国連軍少尉。666th TFWの初期メンバーの一人。

 ノースアイランド基地のカフェテリアで日和っている達也を激励(?)しに店に来る。

 高島重工業からの指名で、新型機「凄風」のテストパイロットに。

 実は「イタリア系日本人」とでも言いたくなる様な性格で、綺麗なお姉さんを見つけると声を掛けずにはいられない。体格が良くちょっと強面なので最初「サムライ」とかあだ名を付けられるのが、口を開くと突然ナポリ。

 戦闘機格闘戦技術は、達也には劣るものの、非常に高く安定している。

 

 

■ アナスタシア ヤストレムスカ (ナーシャ) (Anastasia Yastremska)

 ポーランド人。国連軍中尉。666th TFW所属。肩までの黒髪ボブ、黒眼。

 余り口数は多くなく、口よりも先に手が出る性格。余り数の多くない666TFWの女性兵士の中で一番過激なのは、実はコイツ。実家は代々軍人家系。

 後述のジェイン、沙美と共に行動していることが多い。

 

 

■ ジェイン マクグリン (Jaine McGlynn)

 アメリカ人。NYC出身。国連軍少尉。666th TFW所属。軽くうねるブロンドを肩下辺りまで伸ばしている。焦げ茶眼。

 明るい性格で、感情がすぐ表に出るタイプ。アメリカ人らしくよく喋る。

 実は孤児で、ライフラインもなく放射能に汚染され治安も無い、完全に弱肉強食無法地帯ディストピアヒャッハーなNYCで生き延びてきた。

 祖国の余りに酷い状態(まさに国土全体(東部地域)が世紀末ヒャッハー。でも政府はそれに対して有効な手を打てない)に嫌気が差して、米軍では無く国連軍に入隊。

 でもやっぱりNYC出身ってのはちょっとプライド。w

 ※名前の「i」はスペルミスに非ず。

 

 

■ 入間 沙美 (Sami Iruma)

 日本人。国連軍中尉。666th TFW所属。サラサラ黒髪ストレートを背中辺りまで伸ばしている(飛ぶ時は、アップした髪が収まる様にヘルメットの中の「アンコ」を抜いて違法改造しているというのはヒミツ)。

 少し垂れ目で優しくおっとりした性格・・・に見えるのは表面上の話で、もちろん666TFWに入れられる程度の無茶な性格はしている。

 

 

■ マリニー トンダンプラスート (Malinee Tonngdangprasoot)

 タイ人。国連軍少尉。666th TFW所属。黒眼、黒髪肩下ストレート、丸眼鏡。

 666TFWの中でも数少ない常識人。

 同じタイ人女性兵士が率いていたという事もあり、バクリウ基地の4287TFSB1小隊デルタサーカスに憧れている。

 格闘戦のスタイルが似ている(個人技派)ため、武藤と共に達也が指揮する小隊に組み込まれ、性格まで徐々に染まっていっている様な気が。

 最初は初々しくて真面目な娘だったのに・・・

 

 

■ レイモンド シェリンガム (レイ) (Raymond Sheringham)

 カナダ人。国連軍中尉。666th TFW所属。色の薄い金髪ロン毛。碧眼。イケ面で、ナンパ野郎。身長195cmで体つきも良く、いかにもモテそう、というか、モテる。

 の割には「リア充爆発」の呪詛をかけられないのは、見た目に反して豪胆かつ大雑把な性格かつアホなことばかりしており、案外野郎どもからも好かれているため。

 

 

■ ウォルター バーニッシュ (Walter Vernish)

 アメリカ人。国連軍少尉。666th TFW所属。濃茶髪ロン毛、茶色眼。いつも黒のレイバンをかけている。

 アホなことをするレイモンドに対するツッコミ役?

 

 

■ レイラ ジェブロフスカヤ (Leyla Zhebrovskaya)

 ロシア人。国連軍少佐。酒泉基地3666TFS隊長。茶金髪、青灰色眼。

 任務中はいかにも軍人的な口調と行動だが、地上に降りるとかなりざっくばらんな性格でついでに姐御肌。

 元々は、ハミ基地8352TFSの飛行隊長だった。

 運悪く達也と武藤が8352TFSに配属になり、その姐御肌な性格から二人を上手く抑える事が出来た実績を買われ(実は、大きな問題が無く「機会」が無かったので二人ともムチャ暴れなかっただけ)、666th TFW所属のくせ者揃いの3666TFSを抑えられるだろうということで、3666TFS飛行隊長を任命された不幸な女。

 元々腕の良いパイロットではあったのだが、達也と武藤に付き合わされて、格闘戦技術絶賛爆上げ中。

 

 

■ アポリナーリヤ ローセヴァ (ポリーナ) (Apollinariya Lpseva)

 ロシア人。国連軍少尉。酒泉基地3666TFS 6番機、L小隊。金髪、薄緑眼。

 ハミ基地で8352TFSに配属された。

 ただそれだけの原因で、レイラと小隊を組むこととなり、そしてそのまま酒泉基地へと移動になり、666th TFWと延々と付き合うことに。

 

 

■ ツェツィーリヤ グヴォズダリョヴァ (セリア) (Tsetsiliya Gvozdaryova)

 ロシア人。国連軍少尉。酒泉基地3666TFS 7番機、L小隊。白金髪、碧眼。

 ハミ基地で8352TFSに配属された。

 ただそれだけの原因で、レイラと小隊を組むこととなり、そしてそのまま酒泉基地へと移動になり、666th TFWと延々と付き合うことに。

 

 

■ スライマーン ナギーブ (Slaymaan Naghib)

 イラン人。国連軍伍長。整備兵。

 整備兵伍長の筈なのだが、妙に情報通だったりする不思議な奴。

 自分の血がペルシャ人であると云うのが実はプライド。

 

 

■ Mr. A (Mister A)

 666th TFWの指揮官。常にミラーのシールド型サングラスを掛けている。

 

 

■ サンディ フィラレンシア (Sandy Phiralenthia)

 アメリカ人。国連軍大尉。666th TFW所属。Mr. Aの副官というより秘書。金髪巻き毛で碧眼眼鏡。

 超切れ者の超有能な秘書。クールな眼鏡美人。感情の動きが殆ど無い。人間とは思えない程、合理的で冷徹。

 

 

■ テレーザ アイクシュテット (Teresa Eickstaedt)

 オーストリア人。国連軍少尉。髪アンバー、眼ブルーグレイ。ハミ航空基地8352TFSにて12番機、達也の部下。

 

 

■ ジャリー ファ (ジャクリーン/ジャッキー) (Jarry Fa)

 中国人。国連軍少尉。黒髪黒目。ハミ航空基地8352TFSにて13番機、達也の部下。

 もと人民空軍パイロットが、色々あって国連軍に出向し、最前線であるハミ基地に配属された。

 最前線に配属されることで絶望していた割には、戦闘機パイロットとして頭角を現し、基地のエース入り。さらにその技量を向上させようと云う飛行隊本部長の思惑により、ハミ基地に配属された達也の小隊に組み込まれた。

 撃墜され、脱出したところを遊牧民家族に拾われたが、どうやらその遊牧民家族が「ワケアリ」だったようで、ハミ基地に帰還した後にどこかの特殊部隊に連れ去られて行方不明。

 

 

■ カチェリーナ セラヴィンスカヤ (カチェーシャ) (Kacherryna Seravinskaya)

 ロシア人。国連軍少尉。顎の線で切りそろえた濃い金髪。眼青灰色。

 ハバロフスク出身、2045年に達也がNORA降下点対応(実は秘匿作戦Operation'Treasure Hunting'対応)にてハバロフスク基地に赴任した際の部下。

 元々は3346TFS(ズィマロードク隊)に所属していたが、達也と武藤がアエロポルト・ハバロフスキー(ハバロフスク航空基地)に配属される事が現地飛行隊に知らされ、「せっかく超エース級パイロットが赴任してくるのだから、若手の腕の良いパイロットをその下に付けて超エースの技術を学ばせよう」という現地飛行隊の考えにより、達也の下に配置換えとなった。

 キツくて物をはっきり言う性格。突然横入りしてきた新しい小隊長(達也)に微妙な不満と不信感を持っていたが、最初の出撃で達也の腕前を見て自分よりも遙かに腕が良い事を悟り納得。実はめちゃ甘で面倒見が良い。

 

 

■ 難波 優香里 (Yukari Nanba)

 日本人。国連軍少尉。肩下長さの黒髪。黒眼。

 元々日本空軍のパイロットであったが、教育課程が終わった途端国連軍に出向となった。(国連貢献策である人材の派遣)

 沖縄の国連軍嘉手納基地で基礎訓練と機種転換を受けた後、シベリア送り(笑)になった。

 当初3361TFS(カザドイ隊)に所属していたが、達也達の配属により転属となったのはカチェーシャと同じ理由。

 いきなり色々引っかき回してくれた小隊長(達也)に当初相当反発していたが、墜落するところを助けられてから反発を止めた。

 戦闘技量的にはカチェーシャの方が上だが、戦闘中常に冷静で敵の動きを俯瞰的によく見ているという特技がある。

 

 

■ 大下 圭司 (Keiji Ohshita)

 日本人。高島重工業航空機事業部設計開発部所属。

 飛行機オタクのメカオタクのマッドエンジニア。(笑)

 超高性能の飛行機を作ることと、自分の「作品」がファラゾアに対して無双する事以外には殆ど興味が無いらしい。

 パイロットは戦闘機の性能を低下させる部品、とか考えてるフシがある。

 2045年からMONECに出向。

 

 

■ 逆井 敦 (Atsushi Sakasai)

 日本人。国立重力研究所人工重力理論部主幹研究員。

 国際プロジェクト Project "Lolium Multiflorum"による人工重力発生器の解析・開発を担当する日本の、当該研究の中心人物。

 もともと高エネルギー研で統一場理論研究を行っていたが、同プロジェクト発足とともに日本が人工重力発生器開発の担当となり、抜擢された。

 いかにもな研究者であり、研究に没頭するとメシ抜きでも七十時間程ならば問題無く連続稼働出来る。但し煙草は必要。煙草が切れると一時間以内に活動限界を迎えるヘビースモーカー。

 コンビニ前で煙草を吸っている時に渡された怪しいメモリカードの中身が、実は重力技術をゼロから解説した技術書で、その情報を元に人工重力発生装置を完成させる。

 メモリカードを渡したのは誰か?

 はい。アキバ系ヒキオタニートなコミュ障ピザです。(゜▽゜)

 

 

■ ヘンドリック ケッセルリング (Hendrick Kesselring)

 ドイツ人。男。白人。淡茶髪、青灰眼。

 国連安全保障理事会情報分析センター対ファラゾア情報局長。

 元々ドイツ外務省勤務の官吏だったが、EUへと出向になり、EU INTCen(欧州連合情報活動分析センター)に勤務していたときにファラゾアの来襲があった。

 情報局関連の仕事に才能を見せたため、そのまま引き続きEU INTCenに勤務することとなり、次第にファラゾア関連の機密情報を取り扱う担当責任者に。(この場合の「機密情報」とは、ヤバくて世間に公表できない事実を指す)

 統括する欧州連合情報活動分析センターファラゾア対策第三班が、ストラスブール郊外の工業地帯にある廃倉庫に移設されると同時に同所に移動。その立地から、第三班は「倉庫」の通称で呼ばれる、ファラゾア関連全般のヤバい情報を扱う諜報組織となる。

 「倉庫」初代局長。

 

 

■ シルヴァン ボルテール (Silvain Borthayre)

 フランス人。白人。焦げ茶髪、薄茶眼。

 国連安全保障理事会情報分析センター対ファラゾア情報局(倉庫) 副局長。

 ヘンドリックの直属の部下。ヘンドリック同様にフランス内務省からEUに出向してきていたときにファラゾア襲来。ヘンドリック同様、組織ごとUNに移管された。

 ヘンドリックとは長い付き合いで、ほぼ相棒状態。

 地位と役職の割には、随分砕けた性格と喋り方をする。

 

 

■ トゥオマス コルテスマキ (Tuomas Kortesmaki)

 デンマーク人。白人。茶髪、灰色眼。

 国連安全保障理事会情報分析センター対ファラゾア情報局(倉庫) 技術顧問。

 宇宙物理学、量子力学の博士号を持ち、チューリヒ工科大学で教鞭を執っていたが、組織に所属する息苦しさに嫌気が差して退職、SF作家となった異色の経歴を持つ男。

 国連組織に所属することに強い難色を示していたが、機密事項に関する制限以外は好き放題やって良いという破格な条件で倉庫入りを承諾。

 「倉庫」では、ヘンドリックとシルヴァンの間で行われていたトップMTGに三人目として食い込み、まるで大学教授が出来の悪い学生に授業をするかのように二人を扱う。

 元大学教授でSF作家というと、性格破綻者の社会生活不適合者の様に思われるが(前半は余り否定できない)、軍事等に関しても存外に広範な知識を持つため、「倉庫」の技術顧問の地位はそのままに、国連軍参謀本部主導の各種プロジェクトに組み込まれることに。

 

 

■ フェリシアン デルヴァンクール (Felicien Delvincourt)

 フランス人。男。淡茶髪で白髪交じり。茶色眼。国連軍参謀総長。

 元々はフランス陸軍の野戦通信部隊に居た。若い頃は戦場を駆け回る側の通信兵だったが、昇進と共に中央の通信兵となり、その流れで作戦部に転属となった。その後国連軍に出向し、参謀本部に配属された後に頭角を現し現在の地位まで上り詰めた。

 作戦立案についても高い能力を持っているが、国連軍あるいは国連という組織の中で上に昇っていく政治力も併せ持つ。

 国連本部にも強いコネクションを持つ模様。

 

 

■ ロードリック ムーアヘッド (Roderick Moorehead)

 英国人。男。暗金髪、灰色眼。国連軍参謀本部長

 フェリシアン直下の部下。国連軍を動かす司令部である参謀部の長。

 フェリシアンとはそれなりに長い付き合いらしく、階級が違うはずなのにほぼタメ口。

 作中で明言されていないが、シベリアのノーラ降下点からのロストホライズンを力業で捻じ曲げ、中国国内に流し込んで大混乱させて共産党政府転覆の起爆剤にするという悪辣極まりない作戦を考え、成功させたのはコノヒト。

 意地の悪い作戦を考えさせたら天才的な用兵家。

 

 

■ エドゥアルト クルピチュカ (Eduard Crupicka)

 チェコ人。男。濃茶色髪、青灰色眼。国連軍参謀本部作戦部長。

 ロードリックの部下。ロードリックが考え出したアクマの作戦に肉付けして実際に実行可能な形にしていくのがこの人。

 真面目で堅実な軍人であり、ロードリックのような奇想天外で悪辣な作戦を思いつく才は無い。要は、破天荒な上司の下に付いてしまったマジメで哀れな苦労人。

 

 

■ フォルクマー デーゼナー (Volkmar Desener)

 ドイツ人。男。金髪、薄茶色眼。国連軍情報部長。

 ファラゾア関連の情報全般を扱うヘンドリック・ケッセルリングの「倉庫」に対して、対地球人の情報(諜報)機関である国連軍情報部の長。

 相手にするのがCBPやFSBだったりCIAだったりモサドだったり人民解放軍工作部だったりするため、割と何でもアリの情報部。

 本人は物静かで礼儀正しいごく普通の真面目な軍人。ごく真面目な軍人である為、任務に忠実であり、任務に必要であれば大量の犠牲者を出すことも厭わない、という、そういう意味で怖い性格の人。

 

 

■ 田中 茂哉 (Shigeya Tanaka)

 日本生まれの日本人。国連軍少尉。ノースアイランド基地5627ALS(AirLift Squadron)所属。

 ノースアイランド基地のカフェテリアで日和っている達也を激励(?)しに店に来る。

 高島重工業からの指名で、新型機「凄風」のテストパイロットに。

 

 

■ カーク シミズ (Karc Shimizu)

 日系ブラジル人三世。国連軍中尉。ヤル・スプ国連軍秘匿基地9012TFS所属。Operation 'MOONBREAK'に参加。

 一族はリオ・ベルデ郊外で農園を経営していたが、ファラゾア来襲と共にリオ・デ・ジャネイロに避難。カンポ・グランデ陥落と前後してヨーロッパに脱出。現在一族は南仏イエール近郊に住み着いている。

 日本人の生真面目さとブラジル人の奔放さを併せ持つという不思議な性格をしている。

 ヤル・スプ基地配属初日に田中みのり中尉に一目惚れ、何かにつけてアプローチを仕掛けていたが、いつもみのりの塩対応に撃沈していた。

 Operation 'MOONBREAK'作戦中にMIA。

 

 

■ 田中 みのり (Minori Tanaka)

 日本人。国連軍中尉。ヤル・スプ国連軍秘匿基地9012TFS所属。

 性格は奔放且つ粗野で、要するにヤンキー。でも見た目は清楚系の超美人。

 同僚のカークから毎日のように熱烈なアプローチを受け、それに対して身も蓋も取り付く島もない塩対応で返す酷い性格は部隊内でも有名、というか名物?

 周りに一切溶け込まず、誰とも交友関係を結ばなかった為、誰もみのりのことを詳しく知らない。

 Operation 'MOONBREAK'作戦中にMIA。

 

 

■ アレクシア イゾレンタイン (Aleccia Isolenteine)

 カナダ人。白人、女。茶髪巻き髪セミロング。灰色眼。少尉。カリフォルニア州サンディエゴ・ノースアイランド国連軍基地(駐留地)5111TFS所属。

 パトリシアと共にカフェテリア「コロナド・ビーチ」の常連客。

 パトリシアよりも闊達な性格で、少々キツめ。ほんわかしたパトリシアに対して、ツッコミ役、或いはオカン役。

 

 

■ マーチン ヘリック (Martin Hedrick)

 米国人。白人、男。カリフォルニア州サンディエゴの国連軍駐留地(所有は現在も米海軍)ノースアイランド基地内にある高級将官用宿泊施設「NAVY CLUB」付属のカフェテリア「コロナド・ビーチ」料理人兼店長である軍属。世話好きの酒好きのお人好し。

 もともとNYCで自分の店を持っていたが、ファラゾア侵攻に伴う破滅的不景気と治安の悪化により、西部に逃げてきた。料理の腕はそれなりに良いらしい。得意料理はロティサリーチキン。

 アレクシアがお気に入りで、どうやらアレクシアの方もまんざらでは無いらしい。

 カリフォルニア半島にファラゾアの効果があった後、最前線化したノースアイランドからサン・フランシスコへと避難。

 

 

■ シャーリー アーレンベック (Shirley Uhrenbeck)

 オランダ人。白人、女。眼アイスブルー、髪ブラウン。米国フロリダ州ホーンステッド国連空軍基地5339TFSの14番機。戦闘機操縦の腕はかなりのもの。

 少々ツンデレ系の戦闘狂寄りでかなり病んでる。短気でお節介な割には、他人に興味を示さず、ファラゾアとの闘いに有用なもの以外は全て切り捨てる。逆に有用であれば、とことん粘着する。周りからは完全に異常者扱いされている。

 ・・・というのは昼間の性格で、任務を離れると実は情が深く理知的で落ち着きのある真人間。という事を知っているのは、ジリオラと達也だけ。

 ハイスクール時代に付き合っていた彼氏がカナダの戦線で戦死した事から、ファラゾアの撃破に異常な執念を燃やす。任務中の奇行はこれが理由。

 達也と引っ付いて結構良い雰囲気になるも、サント・ドミンゴ作戦(Operation 'Santo Domingo')にて、キューバ島上空でファラゾア戦艦からの艦砲射撃を受けて内蔵破裂、右手骨折の末、ファラゾア機の長距離狙撃を受けて爆散。死亡。

 

 

■ ジリオラ スキャーヴィー (Giliola Scavie)

 イタリア人。白人、女。金髪・灰眼のグラマラスな美人。米国フロリダ州ホーンステッド国連空軍基地5339B2小隊長。中尉。優しげな喋り方だが、面倒見の良い姐御的性格。

 達也を除けば唯一シャーリーとの付き合いが深く、彼女が実はまともな人間である事を知っている。

 本人達は知らなかったが、米空軍部隊から5339B2小隊は「カリブの台風(Caribbean Typhoon)」と呼ばれていたらしい。わざわざ敵密度の濃いところに突っ込み暴れ回る様から。

 なぜハリケーン(カリブ海の台風)でなくタイフーン(アジア地域の台風)と呼ばれたのかは不明。実質達也が主力だからか?

 ゾンビ・ストライク作戦(Program 'Zombie Strike')内のサント・ドミンゴ作戦(Operation 'Santo Domingo')にて、キューバ島上空で大気圏外に停泊したファラゾア戦艦からの艦砲射撃を受けて機体大破し、本人も意識不明の重体となり、そのまま墜落して死亡。

 

 

■ マイルズ ゲルトナー (Miles Gerdtner)

 米国人。白人、男。フロリダ州ホーンステッド国連空軍基地5339TFS(グリンドル隊)飛行隊長。少佐。管理職にしては砕けた性格。

 ゾンビ・ストライク作戦(Program 'Zombie Strike')内のサント・ドミンゴ作戦(Operation 'Santo Domingo')にてMIA。

 

 

■ パナウィー パタナシリロイ (Panawee Pattanasiriroy)

 タイ人。女。黒髪直毛、黒眼。少しきつめの顔で美人。

 バクリウ基地配属の国連軍航空隊4287TFSのB中隊長、兼B1小隊長。大尉。達也の直接の上官。

 案外冗談の通じる砕けた性格で、作戦中以外は結構普通のどこにでも居るノリの良い女の子な性格をしている。アランとの掛け合い漫才は殆ど名物。

 戦闘機を操らせると凄まじい腕前を持っており、バクリウ基地でも一二をあらそうエース。その為「バクリウの女皇(Empress of Bak-Liew)」の異名を持つ。

 パナウィーが女皇と呼ばれるので、部下のアランと達也は「ロイヤルガード(Royal Guard)」と呼ばれることに。また、この三人で構成される4287B1小隊は「デルタサーカス(Delta Circus)」と呼ばれることも。

 フィリピンのニノイ・アキノ空港を起点としたカリマンタン島攻撃作戦「Island Tightrope」にてMIA。

 

 

■ アラン マクダネル (Alan McDonel)

 シンガポール人。男。白人。濃茶髪、茶色眼。

 バクリウ基地国連軍航空隊4287TFS所属。少尉。パナウィーの部下。達也の僚機。

 冗談好きの超砕けた性格。夜の街をうろついているちょっと不良入った小僧、という感じ。案外面倒見は良い。

 そこら辺のゴロツキと変わらないような態度と喋り方だが、戦闘機を操る腕前は相当なもので、パナウィーの無茶な機動に難なく付いていき、被撃墜率も極めて低く、スコアも高い。

 フィリピンのニノイ・アキノ空港を起点としたカリマンタン島攻撃作戦「Island Tightrope」にてMIA。

 

 

■ フランシス チェン (Francis Chen)

 インドネシア人(華僑)。男。

 バクリウ基地国連軍の整備兵。殆ど達也専属となる。ちょい悪オヤジっぽい。

 整備兵としての腕は悪くなく、日本軍に指導を受けながらも達也の四〇式零改を完璧に整備してみせる。

 

 

■ シヴァンシカ シリビスワサン (Shivanshika Siri-biswasan)

 達也の幼なじみ。女。黒髪直毛、黒眼、少し浅黒い肌。同じアパートメントの38階に住んでいた。

 インド人学校には通わず、達也と同じインターナショナルスクールに通っていた。

 英語、ヒンディー語、タミル語、マレー語に堪能。福建語、北京語は少し。

 ファラゾア来襲(Battle of Esplanade)時に達也と共にシンガポールを脱出、共にタイの難民キャンプへ。二年後、父親が迎えに来たことで、達也と離れコルカタの親戚の家に身を寄せることになった。

 

 

■ 実田 源二 (Genji Saneda)

 日本人。日本海軍312飛行隊長。中佐。(空母「きい」航空隊長)

 もともと航空自衛隊に勤務していたが、自衛隊が日本(防衛)軍に変わるに当たって配備された空母「きい」に配属され、そのまま海軍航空隊に転籍となった。

 日本海でロシア海軍と合同で実施されていた演習に参加している時にファラゾアの来襲があり、ノーラ(シベリア)に降下したファラゾアを撃退するために特別支援部隊としてロシアに派遣された。

 そのままハバロフスク中央空港ツェントラリニ・エアロドロムに留め置かれて在ロシア特別支援部隊の隊長となった。

 シベリア派遣中に大佐に昇進。

 帰国後、高島重工業に出向し、テストパイロット兼システム開発アドバイザーとなる。

 

 

■ 若林 佑一 (Yuichi Wakabayashi)

 日本人。日本海軍312飛行隊所属。中尉。

 実田の部下。実田と同じく航空自衛隊からの転向組。

 少し冷めた落ち着いた性格。但し嫁と娘の話をするときは別。宇宙一可愛い娘と、世界一美人な嫁、らしい。(若林談)

 シベリア派遣中に大尉に昇進。

 2045年、極東地域にてOperation'Treasure Hunting'が実行された時点で、ツェントラリニ・アエロドロムに駐留する日本海軍312飛行隊(マーレ隊)長にて中佐。

 

 

■ 長谷川 広明 (Hiroaki Hasegawa)

 日本人。日本海軍312飛行隊所属。中尉。

 実田の部下。ツェントラリニ・エアロドロム内に店を出しているハバロフスク市内のパン屋の看板娘マリーナちゃん(金髪碧眼巨乳)に片想いするも、実は既婚者で子持ちと分かりorz。

 シベリア派遣中に大尉に昇進。

 2045年、極東地域にてOperation'Treasure Hunting'が実行された時点で、ツェントラリニ・アエロドロムに駐留する日本海軍313飛行隊(コルモ隊)長にて少佐。

 

 

■ 水沢 毅 (Takeshi Mizusawa)

 達也の父。某大手日系商社に勤めており、シンガポールに十五年間駐在している。

 オフィスはMRT東西線のタンジュン・パガール駅近くにある高層ビルの中にある。

 若い頃はラグビーに熱中し、就職してからはアウトドア好きに。

 ファラゾア来襲(Battle of Esplanade)時、達也に電話を掛けたのを最後に行方不明。

 実はシンガポール軍属となり、シンガポール島からの全国民脱出を手伝っていた。その後半強制的にシンガポール軍に編入され、国連軍に出向。

 国連軍では教育隊の指導教官であったが、「ゾンビ・ストライク」作戦に参加の為にフロリダ州・ホームステッド基地に異動となり、そこで達也と再会する。

 イスパニョーラ島へのファラゾア軌道降下を阻止する「サント・ドミンゴ」作戦にてMIA。地球人類側が発射した核ミサイルの爆発に巻き込まれたものと思われる。

 

 

■ 水沢 真理江 (Marie Mizusawa)

 達也の母。専業主婦。特にメイドは雇っていなかった。

 達也の父、毅と大学時代に知り合い、毅のシンガポール赴任を機に結婚した。

 ファラゾア来襲(Battle of Esplanade)時、タンピネスに着弾したファラゾアミサイルが住んでいたアパートメントをほぼ直撃しており、それ以来行方不明。死亡しているものと推定。




 いつも拙作お読み戴きありがとうございます。


 いつもの、章の終わりの登場人物リストです。

 

 このリストだけで一万字を超える量となり、なんか文字数稼ぎをしている様な気もしてしまいますが・・・

 それより何より、登場人物が増えてきてだんだん収拾付かなくなってきているので、そろそろ分類して整理しようかと思います。

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