~失われた音色を求めて~1
第序奏 「器楽部という部活」
僕は、音穏奏。
この、音知学園の高等部一年生だ。
「奏ーおはよー」
「おう。凛音か。おはよう。」
こいつは、上村凛音。
僕の幼馴染だ。
「そういえば、奏は部活決めたの?」
「部活?あー…まだ決めてないな…」
「じゃあさ!今日の放課後に一緒に部活見学行かない?」
「部活見学?まぁ…いいけど。」
「やった!じゃあ、放課後に教室にいてね!」
と凛音に言われ、放課後になって教室に残っていた。
「じゃあ行こうか!」
「おう。」
そして、部活見学をしていると…
「お!奏じゃん!何してんの?」
「おう!竜人か。俺は、凛音と部活見学中」
この男は、峯島竜人
僕と凛音と同じクラスメイトだ。
「そうか。」
「おう!そういえば、お前は部活決まったのか?」
「俺?俺はまだだな。でも、お前らと同じ部活に入るわ。」
「それなら、今から俺達と部活見学行かないか?」
「わりぃ、今日は用事があるんだ。」
「なら、しょうがないな。じゃあまたな!」
そんな会話をして竜人と別れた。
そして、部活見学を再開し、色々な部活を見ていたら、文化部が集まる「文化棟」に着いた。
「ここが文化棟かー…」
「あ、私トイレ行ってきていい?」
「ん?あぁ、早く戻ってこいよー。」
そして、一人で少し文化棟を見て回っていると、
「器楽部」と書かれた看板の掛かった部屋を見つけた。
「なんだこれ?器楽部?」
「奏ー!おまたせー!」
「おう、凛音。ちょっとこれ見てみろよ。」
「ん?器楽部?聞いたことないね…」
僕らは、この器楽部が気になった。
すると担任の梅澤先生が来た。
「あら?奏君と凛音さん。こんな所で何をしているの?」
「あ、梅澤先生。この器楽部って何ですか?」
「あ…」
「梅澤先生?」
器楽部について聞くと、梅澤先生は黙ってしまった。
「んー私、よく分かんないけど、この器楽部に入部する!」
「そうだな。俺も入部しようかな。」
二人で入部をすると決めると梅澤先生から、
「器楽部は…器楽部はもうないのよ…」
「え?」
~第一奏へ~
皆様こんにちは。
音知学園器楽部第序奏はどうでしたか?
初めて書いた小説なので、不慣れな部分がありますがよろしくお願いします。