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僕はキミのモノを何でももらうよ。

作者: 七瀬
掲載日:2018/03/17

僕の力は、相手の持っているモノをもらえる事!

【簡単に言えば......?】


奪い取る事も、交換することも出来るよ。



僕は、一人の男性に目を付けた!?

この男の名前は 『神田 正男』50歳、独身、バツイチ娘が一人いる。

どうも、長年働いていた職場でリストラにあい、いま現在無職。

ギャンブル付けで、毎日パチンコ通いで家に帰れば、競馬新聞片手に

お酒を浴びるように飲んでいる。


『正直、、、どうしようもないやつだ!』



たまに、、、一人娘がこの男に会いに来るが、何時もケンカになる!

大人げない! せっかく、お父さんに会いに来てくれているのに、、、。

素直になれないらしく、ケンカで最後はバイバイ。



何故? 僕が【神田 正男】を選んだのか?

どうしようもないやつだから、奪い取ってやろうと考えただけ...!


僕はその日の夜、、、神田 正男の枕元に現れた。


『やあ! 神田 正男さん! 今からあなたの持っているモノを奪い取りますよ』

『なんだ!? なんだ!? お前!? 泥棒か? 俺の家には盗まれるモノなんて

何にもないぞ! 出ていけ~!』

『いやいや? 違うよ! あなたから奪い取るんだよ!』

『はぁ!? アンタ何を言ってるんだ!!!』

『僕があなたから取るモノは、、、すべの感情や最後はあなたの心かな?』

『先ずは、、、怒る感情、泣く感情、苦痛、痛みを奪うよ。』

『あはははッ~~~! それはいい! 好きなだけ! 持っててくれ~』

『ありがとう! じゃ、お言葉に甘えて、貰っていくよ。』



次の日、、、一人娘が家に来た。


【何時もなら、、、?】


ケンカになるところがならなかった! 

怒る感情がわかない! 

昨日のアイツが貰っていったのを思い出した。


『お父さん? 今日は、怒らないんだね!』

『まぁ~な!』

『実はね、、、? お父さんに黙っていたんだけど......?』

『なんだ?』

『お母さん、、、【再婚】するの?』

『えぇ!? 本当か??』

『ううん、だから、、、私、お父さんと一緒に暮らしたい!』

『どうして?』

『もう、、、お母さんのお腹の中にその人との赤ちゃんがいるから!』

『そんな、、、。』



俺は、アイツが俺から奪ったモノの大切さを知った。


【怒ること、泣けない、苦痛、痛み】を感じないという事は、、、。

人としての感情がなくなると言う事だ!


一見、いらないように見えても、必要なモノなんだと気づいた。

昨日、娘から話を聞いても、、、何も思えなかった。


泣けもしない! 苦痛も痛みも、怒る事さえ......。


俺は、俺は、、、どうしてしまったのか!?

このままでいいのか、、、?


最後には、アイツに心まで奪われてしまう!

そうなったら、、、?


『俺はただの感情のないロボットだ!』

『いやいや? 植物人間じゃないか!?』

『生きているとは言えない! 生きたいと思ってる人たちがいる中、俺は!?』


...本当にそれでいいのか?

ずっと考えていた。



そうすると......?

また、アイツがやって来た!


『今日は、俺から何を奪うきだ!』

『えーと? どうしようかな...? でも、今日のあなたは何か違うね!』

『えぇ!?』

『反省している! 僕だって、奪うばかりじゃないんだよ!』

『どういう事なんだ!?』

『【交換】と言う手もあること!』

『交換!?』

『そう! 交換だ! 交換なら、奪うわけじゃないよねぇ~!』

『まぁ、そうだけど、、、? 何も交換するモノなんってないぞ!』

『あるでしょ?』

『えぇ!?』

『あなたがちゃんとする気があるなら...。』

『あるなら??』

『今の生活を変えてあげるよ~!』

『この生活を、、、?』

『そう! ちゃんと仕事をして、普通の人がする生活を!』

『交換するモノは...?』

『娘と一緒に暮らすこと!』

『本当に、それでいいのか!?』

『あぁ~それでいいよ!』

『交換する!!!』

『よし! 決まりだね! それと、、、頑張りなよ!』

『わかってるよ! ありがとう!!!』

『じゃね! もう、会うことはないよ!』

『あぁ~さよならだ!』



俺は次の日から、仕事を始めた。

前の職場の下請けの会社から、【うちで働かないか?】と言われていたからだ!

毎日、充実している。


給料は決していいとは言えないけど......?

二人で暮らしていけるぐらいの給料はもらえていた。


『娘と二人で生活も始めた。』

案外、居心地がいい。


娘は俺のために、、、自分の分と一緒に俺の弁当も作ってくれる。


『毎日、幸せだ! ありがとう!』









...【どういたしまして!】



最後までお読みいただきありがとうございます。

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