僕はキミのモノを何でももらうよ。
僕の力は、相手の持っているモノをもらえる事!
【簡単に言えば......?】
奪い取る事も、交換することも出来るよ。
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僕は、一人の男性に目を付けた!?
この男の名前は 『神田 正男』50歳、独身、バツイチ娘が一人いる。
どうも、長年働いていた職場でリストラにあい、いま現在無職。
ギャンブル付けで、毎日パチンコ通いで家に帰れば、競馬新聞片手に
お酒を浴びるように飲んでいる。
『正直、、、どうしようもないやつだ!』
▽
たまに、、、一人娘がこの男に会いに来るが、何時もケンカになる!
大人げない! せっかく、お父さんに会いに来てくれているのに、、、。
素直になれないらしく、ケンカで最後はバイバイ。
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何故? 僕が【神田 正男】を選んだのか?
どうしようもないやつだから、奪い取ってやろうと考えただけ...!
僕はその日の夜、、、神田 正男の枕元に現れた。
『やあ! 神田 正男さん! 今からあなたの持っているモノを奪い取りますよ』
『なんだ!? なんだ!? お前!? 泥棒か? 俺の家には盗まれるモノなんて
何にもないぞ! 出ていけ~!』
『いやいや? 違うよ! あなたから奪い取るんだよ!』
『はぁ!? アンタ何を言ってるんだ!!!』
『僕があなたから取るモノは、、、すべの感情や最後はあなたの心かな?』
『先ずは、、、怒る感情、泣く感情、苦痛、痛みを奪うよ。』
『あはははッ~~~! それはいい! 好きなだけ! 持っててくれ~』
『ありがとう! じゃ、お言葉に甘えて、貰っていくよ。』
▽
次の日、、、一人娘が家に来た。
【何時もなら、、、?】
ケンカになるところがならなかった!
怒る感情がわかない!
昨日のアイツが貰っていったのを思い出した。
『お父さん? 今日は、怒らないんだね!』
『まぁ~な!』
『実はね、、、? お父さんに黙っていたんだけど......?』
『なんだ?』
『お母さん、、、【再婚】するの?』
『えぇ!? 本当か??』
『ううん、だから、、、私、お父さんと一緒に暮らしたい!』
『どうして?』
『もう、、、お母さんのお腹の中にその人との赤ちゃんがいるから!』
『そんな、、、。』
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俺は、アイツが俺から奪ったモノの大切さを知った。
【怒ること、泣けない、苦痛、痛み】を感じないという事は、、、。
人としての感情がなくなると言う事だ!
一見、いらないように見えても、必要なモノなんだと気づいた。
昨日、娘から話を聞いても、、、何も思えなかった。
泣けもしない! 苦痛も痛みも、怒る事さえ......。
俺は、俺は、、、どうしてしまったのか!?
このままでいいのか、、、?
最後には、アイツに心まで奪われてしまう!
そうなったら、、、?
『俺はただの感情のないロボットだ!』
『いやいや? 植物人間じゃないか!?』
『生きているとは言えない! 生きたいと思ってる人たちがいる中、俺は!?』
...本当にそれでいいのか?
ずっと考えていた。
▽
そうすると......?
また、アイツがやって来た!
『今日は、俺から何を奪うきだ!』
『えーと? どうしようかな...? でも、今日のあなたは何か違うね!』
『えぇ!?』
『反省している! 僕だって、奪うばかりじゃないんだよ!』
『どういう事なんだ!?』
『【交換】と言う手もあること!』
『交換!?』
『そう! 交換だ! 交換なら、奪うわけじゃないよねぇ~!』
『まぁ、そうだけど、、、? 何も交換するモノなんってないぞ!』
『あるでしょ?』
『えぇ!?』
『あなたがちゃんとする気があるなら...。』
『あるなら??』
『今の生活を変えてあげるよ~!』
『この生活を、、、?』
『そう! ちゃんと仕事をして、普通の人がする生活を!』
『交換するモノは...?』
『娘と一緒に暮らすこと!』
『本当に、それでいいのか!?』
『あぁ~それでいいよ!』
『交換する!!!』
『よし! 決まりだね! それと、、、頑張りなよ!』
『わかってるよ! ありがとう!!!』
『じゃね! もう、会うことはないよ!』
『あぁ~さよならだ!』
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俺は次の日から、仕事を始めた。
前の職場の下請けの会社から、【うちで働かないか?】と言われていたからだ!
毎日、充実している。
給料は決していいとは言えないけど......?
二人で暮らしていけるぐらいの給料はもらえていた。
『娘と二人で生活も始めた。』
案外、居心地がいい。
娘は俺のために、、、自分の分と一緒に俺の弁当も作ってくれる。
『毎日、幸せだ! ありがとう!』
▽
...【どういたしまして!】
最後までお読みいただきありがとうございます。




