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女神と新しい世界を作る話ってどうですか?  作者: シハー&ゲル化剤
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第2話 神様のお仕事


 新たな神といっても俺が完全な神になったわけではない。

 あくまでも女神様の眷族として神界にとどまっていることが出きるようになっただけだ。

 俺はくそったれな生から解放されたと言う事実に自然と頬がつり上がり笑みがこぼれてくる


 「フッハハハ」


 一人で笑いだした俺をみて女神様はぎょっとして声をかけてきた。

 「ど、どうしたんですか!?」

 「何でもない。」

 「それより、神は何をするんだ?」

 神の仕事は世界を作り、その世界を信託で発展等を促すことが主な仕事です。

 貴方には、私が作った世界を発展させるのを手伝って欲しいのです。

 「本来は、貴方を転生させて世界に良い影響を与えてもらう予定だったんですが…」

 「そうか。で、お前の世界はどんな感じの世界なんだ?」

 「はい。こちらへ来てください。」

 女神様はさっきまでのおろおろとした雰囲気をキリッとしたものへと変え、俺に語りかける。

 「神の仕事は、世界を作り、その世界を信託等で自分好みに発展を促すことが主な仕事なのです。

 貴方には、私が作った世界を発展させるのを手伝って欲しいのです。」

 そこで女神は少し困ったような顔をして、下を向く。

 「本来は、貴方を転生させて世界に良い影響を与えてもらう予定だったんですが・・・」

 女神はバッ!顔をと上げると、

 「人が嫌がることはしちゃダメだからもう諦めました♪」

 そういって天使のような笑顔で笑いかけてくる。

 この攻撃はさっきより協力だ・・・

 平常心平常心・・・

 ふぅ、落ち着いた。

 「そうか。で、お前の世界はどんな感じの世界なんだ?」

 「はい。こちらへ来てください。」

 よし、ばれてないな?

 女神が向かった先には小柄な女神より一回り程大きな水晶が見えた。

 その水晶に女神が触れると水晶が淡く青に輝く。

 その神々しい光景を眺めていると、段々と光がはっきりとしてくる。

 見えてきたものは5つの隣り合った大陸だった。

 その5つの大陸は自然豊かな緑の大陸。

 紫の分厚い雲に包まれた黒い大陸。

 土がむき出しで山が連なる茶色の大陸。

 いたるところに湖がある青の大陸。

 それらの大陸のまん中に位置し、全てに接するすべての大陸の要素を抱えた大陸。が見えた。

 「おぉ・・ん?なんだこの黒いの?」

 「これは私が丹精こめて作った世界なんですよ♪

どうです?スゴくないですか♪」

 女神が誉めてほしそうにこっちをみている

→ 撫でる。

  誉める。

  拝む

 頭のなかに選択肢が浮かんでくるような気がした。

だが、ここはあえてのスルーだ!

 「で、この黒いのはなんだ?」

 勤めて冷静な声で女神はプクーっと膨らませながらなにかを訴えるように俺を睨む。

 しかし残念だがまったく怖くないむしろかわいいのではないか?

 女神を眺めていると、女神 はなにかを諦めたように、

 はぁ・・・。とため息を溢す。

 「この黒い所はですね、魔族が住みやすい環境の土地なんです。だから、ここには魔族が住んでいるんです。やっぱり、仲間同士で住むのが一番だと思いまして。」

 女神は曇りのない純粋な眼で自信満々に語る。

 「じゃあ、この緑が多い所は?」

 「ここは、エルフと獣人が住んでる場所ですね。」

 そこで俺はある違和感を感じる。

 「ん?お前はどんな世界を創りたいんだ?」

 まるで聞かれるのを待っていたかのように女神は食いつきぎみに俺の問いかけに答える。

 「皆に優しい、そんな平和な世界です!」

 俺の中の疑問が確信に変わる。だが一応確認はしておこう・・・

 「もしかして、種族同士で大陸分けてないだろうな?」

 「はい。分けてますね。同族同士で居れば争いなんてきっと起きないと思いまして。」

 女神は自信満々に胸を張る。それをみて俺の中で何かが切れた。

 「何を言っているんだ、このアホ女神!!!!」

 「ひゃううぅぅ」

 突然の俺の怒声に女神が何が何だか解らないといった表情で俺をみる。

 俺は低くそれでいて鋭くとがった声で女神に問いかける。

 「お前は本当に平和な世界を創りたいんだな?」

女神は怯えつつもしっかりと答える。

 「は、はい。」

 そんな女神に俺はあくまで冷たく有無を言わせない声音で女神に告げる。

 「だったら、何で分ける様な真似をするんだ!お前がしているのは、種族間抗争を促してるだけだ!」

 女神は愕然とし、目の焦点が合わない様子で呆然とする。

 「ぇ、そんな…」

 俺は女神に畳み掛けるように続ける。

 「そんなことを間接的にしてるんだよ!!こんな世界やり直しだ!やり直し!!」

 「えっえぇーーーー!」

 女神は俺の声に納得っかないとばかりに抗議の声をあげる。

 「そ、そんなことしたら、今の世界の人達が消えてしまうじゃないですか!!」

 「知るか!!」

 俺の声が虚しく白の空間に広がる。

 あぁ、俺の人生改め神生は大変なものになりそうだ。

ゲル化剤

文章担当のゲル化剤です。

二人で作るって大変だけど楽しいですね♪


シハー

読んでくださってありがとうございます!

そして更新遅れてすいません!

お詫びと言ってはなんですが、作ってる途中で出来たNGシーンを公開します。




〜NGシーン〜

「この黒いのなんだ?」

「はい。これは魔族が住んでいる土地です。」

「いや、それじゃなくて、この黒い動いてるの。」

「はい?どれですか?」

・・・

「きゃあああぁぁぁあぁぁあ」

「ゴキブリじゃないですか!!」

「いや、ゴキブリ何てどこの世界でもいるモノだろ?」

「少なくともここにはいません!!」

「いや、いるじゃねえか。」

「いません!!」

そして、女神は黒いモノに手をかざし、一瞬にして黒いモノを灰にした。

「今消しただろ!!」

「消してません!ここは元から清潔なんです!だから、居るはずないんです!!」

「今いたじゃねえか!!」


これは、神界で起こった、平和な1日のちょっとした出来事である。

……To be continued

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