第3話「Comeback my memories!!」
1話書くのにかなり時間がかなりかかった(*´Д`)
「よし。じゃあ、今からしていく質問に答えていってね。君の魂の奥底に眠っている記憶は、僕が質問したことに答えていったら、自然と蘇るから。」
(記憶のことはわかったけど、俺の身体はどうするんだ?)
「うーん、君はせっかちだね。身体は記憶が完全に戻ったら元に戻るよ。あと、質問する内容自体は簡単なものだけど、もし質問に対する応答が出来ない場合があっても、それは君の記憶に無いだけのことだから、気にしないでいいよ」
それからすぐに、神から俺への質問が始まった。最初は身長や体重、趣味や特技から始まり、友達の名前や、恋人の有無(年齢=彼女がいないことに、ちょっと悲しくなった)、果てはよく行っていた飲食店の名前など、多種多様な質問であった。
途中からすでに数えてはいなかったが、すでに100以上は質問に答えたとは思う。
ぶっちゃけ飽きてきた。
(あの……そろそろ終わらないの?身体は無いけどなんとなく疲れてきたし、そもそも身体も一向に戻らないんだけど……?)
「あぁ、ごめんごめん!途中からの質問は特に必要なかったんだ。強いて言うなら、僕の趣味かな」
(……なんだろう……さっきからちょっと思ってたけど、この神様(?)うぜぇ……)
「さてそろそろいいかな。ほとんどの記憶は君に戻った筈だよ。でも、まだとても重要な記憶が戻っていない事に気づいていたかい? 僕もそれについてだけは質問しなかったしね。」
(まあ、薄々は……)
真っ先に聞かれてもおかしくはないと思っていたのに聞かれなかったので、疑問に思っていた。だが、この流れから察するに、意図的に避けていたのだろう。その質問とは――
「そう。君の名前だよ。」
(……俺の……名前……)
「これまでの質問は、言わば君の身体の輪郭を構成するためのもの。この質問は、君の身体を再構成するための最後のピース。これは最後にしなければいけなかったんだ」
(なるほどね。ちなみにもし、最初に名前を聞いてたら、どうなってたんだ?)
少し気になったので、聞いてみた。
「身体自体は構成されるよ? でも、記憶は完全にはもどらないし、存在自体が不安定になるね。むしろ魂のみのこの世界で、存在が不安定になることは、消滅する可能性もあったからね。時間をかけてでも、慎重にする必要があったのさ。納得した?」
(……納得した。じゃあ、そろそろ身体を戻してもらってもいいか?)
「了解した。では……ラクトクエスチョン!」
(それ、使い所違うから!?)
とは、思ったが言わないでおいた。
「君の名前を教えてくれるかな?」
次の瞬間。頭のなかに浮かび上がる名前……
唐突に視界が真っ白に染まっていくような感覚が襲い、意識が朦朧としてくる中で、自分自身が形づくられていくのがはっきりとわかる。
ぼうっとしていた時間は一瞬だろうか。やがて意識が鮮明になってくる。
(名前……俺の……)「名前は!」
声が……でる! 息も吸える…!
息を吸うということが久しぶりだという、不思議な感覚を味わいながら、忘れていた自らの名前を呟く。
『烏丸……青葉……』
そしてその瞬間、俺は……身体を取り戻した。
やっと!これから本題にはいれるww
ちょっと展開のテンポが悪いだろうか…?