最後
今、私はフ○テレビに行く途中。
「ねーね!りいあって歌手可愛いよねぇ〜♪」
「うんうん!可愛い^^。歌声もきれいだしうまくない?!」
「だよねー。どうしたらあんなにうまく歌えるんだろぉー??」
街を歩く女の子2人が話していた。
ヘヘッ!
ほめられちゃった♪♪
あの子たちCD買ってくれたんだぁ〜。
うれしーな!!
私はフ○テレビに着いた。
「おはよぉございます!」
私はスタッフの方が通るたびに挨拶をした。
「おはよぉ愛理ちゃん!ビッグニュースだよ!!」
由伊里さんが嬉しそうに駆け寄ってきた。
「ど、どうしたんですか?!由伊里さん?」
「ビッグニュース!りいあの『泣いたって』のCD、50万枚も売れたの!!」
「5、5、50万?!」
「うん」
「えぇぇぇえ?!」
「だから、明日は番組出演よ」
「はいっ!」
由伊里さんはそう言ってどこかへ行ってしまった。
数時間後、
歌の練習が終え、休憩をしているとスタッフの方が駆け寄って来た。
「どうしたんですか?」
「明日の番組、無しになったよ」
え・・・?無し・・・??
なんで?!
私は由伊里さんの所へ走った。
「由伊里さん!」
「愛理ちゃん・・・」
「どうして番組が無しに?!」
「ついでにCDも売らなくなったわ」
「え?!」
そんな・・・。
どうして・・・。
「まるで・・、あの時みたい」
由伊里さんがつぶやいた。
「あの時って?」
「友美がクビになる寸前の時のことよ」
・・・まさかッ!!
私はある人達の所へ向かって走った。
「聖二君!拓斗君!!」
そう・・・。
ドロップの2人の元へ向かったのだ。
「愛理?どうした??」
「とぼけないでよ!私をクビにさせようとしてるくせに!!」
「え・・・。なんでそれを・・・」
「やっぱり!どうして?!また嘘ついたの??!!」
私の目には溢れそうなくらい涙が溜まっていた。
「ちがうよ。犯人は柳さ」
「え?!」
「僕達は柳に命令されたんだ。『さからえばクビにする』って言われて・・・」
「そんなぁ・・・」
私はその場にへたり込んだ。
「う・・・。うわぁぁぁん!!」
「愛理・・・。ゴメンな」
「どうじであじゃまるのじょ〜(どうしてあやまるのよ)」
「俺達が・・・命令をうけたから・・」
「そんなの・・・じょうがなじゃない(しょうがないじゃない)・・・。だぐどぐん(たくとくん)のぜいじゃないよ〜(のせいじゃないよ〜)」
「愛理ちゃん」
背後から由伊里さんの声が聞こえた。
「どうしたんですか?」
私は涙を手で拭いながら聞く。
「柳さんがいらしてるわよ」
「え?!」
「やぁ」
「ど・・・どーも」
「君は申し訳ないが・・・」
「クビ・・・でしょ?」
「なんでそれを・・・」
「あんたが私をクビにしたのよ!!」
「な・・・!」
「聖二君と拓斗君を使って・・・!」
柳はクソッという顔をした。
「由伊里君!!こいつをクビだ!ここから出せ!!」
「は・・・はいっ!」
私は由伊里さんに追い出された。
「由伊里さん、聖二君、拓斗君お世話になりました!」
「愛理・・・」
「みんな!またいつでもメールしてね☆!!」
「愛理ちゃん!」
聖二君はそう言って私を抱きしめた。
「え?!」
「好きだよ」
「あ・・・」
「また、メールするよ」
「うん!今までありがと^^」
「愛理ちゃん」
「由伊里さん・・・」
「今までよく頑張ったわ。出会えてよかった。またメールするわ」
「はい!」
「愛理」
「拓斗君」
なぜか拓斗君と話すとなると涙が出てきた。
「泣いてんじゃねーよ!ばーか」
「な!馬鹿じゃないわよ!!」
「愛理・・・。好きだ。愛してる。付き合ってほしい」
「え?!」
「悪いな急で・・・。また返事はメールでよろしく!!じゃぁな!」
チュッ
そう言って拓斗君は私のおでこにキスをした。
「それじゃぁ!さようなら!!メールよろしくぅ♪拓斗君には返事送るね♪」
私はそう言いながら手を振って帰った。
・・・今まで楽しかったな。
皆に会えてよかった♪
最終的に、愛理は拓斗と付き合うことになりましたぁ♪今まで見てくださってありがとうございますッ!