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真実

番組とCDが決まった私は毎日が歌の練習だった。


今も練習をしている。


「よし。りいあちゃんちょっと休憩しよう」

「はいッ!」


私はジュースを買いに自動販売機に向かった。


ガタンッ


ジュースが出てきた。


その時、出てきたジュースを誰かが取った。


「え?!誰??」

私が振り向くと聖二せいじ君と拓斗たくと君がいた。


「そんなもん飲んでると太るぞ」

「な?!余計なお世話よッ!!!!!」

「ハハハ。たく君返してあげなよ。愛理あいりちゃん、朝からずっと歌ってて喉カラカラなんだから。ね?愛理あいりちゃん??」

「うん!」


私をかばってくれてるんだぁ・・・。

嬉しいな♪


「しゃーねーな。ホラよ」

拓斗たくと君はしぶしぶとジュースを返してくれた。

「どうも、ありがとうございまーす」

私はお礼を言って飲んだ。


「あ。そうだ!2人が私の曲、作詞・作曲してくれたんでしょ??」

私はジュースを一口飲んで聞いた。

「おー」

「そうだよ」


・・・やっぱり。


「いい詞だね」

「だろぉ??なんとなく思いついたんだぜ」

「えー?!あの詞を??」

「あぁ」

「嘘だよ。たく君、この詞を考えるのに2時間かけたんだよ?」

「2・・・2時間?!」


すごっ・・・。

2時間も頭まわらないよぉ。


「な・・・!聖二せいじお前少しは黙れよッ!!」

「ハハハ。たく君照れてるー♪♪」

「照れてねーよ!!!」


・・・嘘つき。

顔真っ赤だよ。


クスッ


私は小さく笑った。


「あ!愛理あいり!!今笑っただろッ」

「笑ってないよーだ♪それより、ありがとね」


私はニコッと笑った。


「おーよ」


ホント感謝感激だよ。



「りいあちゃん!そろそろ休憩終わろうか」

「はーい」

私は元気よく返事をした。

「じゃあ2人とも!またね☆」

「おー:うん」

私は手を振りながら走った。




それから数時間後、

練習を終え、帰る準備をしていた。


そこにスタッフの方が声をかけてくれた。


「りいあちゃん、いつも練習してる歌をきいてるんだけど、ホントいいね。噂で聞いてるとおりだよ。明日、CD出そうか?」


し・・・CD?!

えぇぇぇえ??!!

でも嬉しいなぁ♪


「はいッ!!もちのろんです♪」

「分かった。明日は本番だから頑張ろうね」

「ありがとうございましたッ!!」


私はフ○テレビを出て、駅で電車を待っていると後から私の名前を呼びながら走ってくる人がいた。


愛理あいりちゃぁん!!」


振り返ると、

由伊里ゆいりさん!」


由伊里ゆいりさんはハァハァ言いながら、私の隣に立った。


「ど・・・どうしたんですか??」

「あ・・・のさ、愛理あいりちゃんはあの2人と仲がいいの?」


・・・あの2人??

2人って言ったら・・・。


「ドロップの2人ですか??」

「うん」

「はい・・・いつもしゃべってますけど??」

「じゃぁ・・・言っとくね」


何を言うんだろう・・・。


私はドキドキしていた。


「あまり・・・あの2人と仲良くしないほうがいいわよ」


・・・え?

どうして仲良くなっちゃいけないの・・・?


「ど・・・どうしてですか?!」

「実は昔ね、愛理あいりちゃんみたいな子のマネージャーをしたことがあってね。その子、聖二せいじ君に恋をしてしまったのよ。それで・・・結構仲が良くて、その子私に相談してきたりしてたの。ある日、急に決まってた番組が無しになったり、CDが急に売れなくなったりしたの。最終的にはそのこクビになっちゃってね。聖二せいじ君にも想いを告げられないままやめちゃったの・・・。そんで後に聞いた話なんだけど、ドロップの2人が変な噂を流してその子をクビにしたって聞いたの。だから・・・愛理あいりちゃんも危ないと思うの・・・」


・・・あの2人が??

嘘・・・。

そんな話信じられない・・・。


「じゃぁまた明日!」


由伊里ゆいりさんはそう言って走ってどこかへ言ってしまった。


ホント・・・なのかな・・・。


いやだよ・・・。


そんなの・・・。


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