表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/8

夢叶う

私は家を飛び出した。


・・・これで私も歌手になれる!

がんばるぞぉ!!!!!!





数時間後、

オーディションの会場に着いた。


会場には可愛い女の子ばっかりだった。


「あれ?愛理あいりちゃん??」


背後から誰かが私を呼んだ。


振り返るとそこには聖二せいじ君と拓斗たくと君がいた。


「お前こんなとこで何してんだよッ!」


あいかわらず口悪いなぁー・・・。


「オーディション受けに来たの」

「歌手になるの?」

「うん」

「なんでだ?」


・・・なんでって・・・。

そりゃ2人の近くにいたいからだよ。

でもこんなこと言えないよね・・・。


「私も舞台に立って歌いたいからだよッ!」

「そっか。頑張れ^^」

聖二せいじ君がニコッと笑った。


ドキンッ


なんだろこの気持ち・・・。

やっぱり気のせいかな・・・。


「まぁ。せいぜい頑張れば?」

拓斗たくと君が私の頭をポンポンと叩いた。


・・・こう見えて拓斗たくと君は優しいんだよね。




ーーオーディション開始ーー


<<番号を呼ばれた順に来てください>>


・・・私は10番かぁ。

結構早いな。

ドキドキしてきたよぉ。


・・・8番、9番。


次だ。


「10番の方」

私の番だ!!

「は・・・はいッ!!」


ガチャッ


ドアを開けると、審査員とドロップの2人がいた。


「どうして歌手になりたいと思ったんだい?」

「父が劇団の座長で、母が映画監督なので、私も舞台に立ちたいと思ったからです」

こう言った瞬間、


《おお〜》


と言う声が聞こえた。


・・・そんなにすごいかな??

私には理解出来なかった。

両親が舞台に立っているから自分も立ちたいー。そんな考えが普通だと思っていたからだ。


「じゃあ何か歌ってごらん」

「はいッ。じゃぁ・・・『さく○んぼ』でお願いします」





♪〜笑顔咲く、君とつながっていたい。

  もしあの向こうに見えるものがあるなら愛し合う2人いつの時も、

  隣どおしあなたとあたしさく○んぼ。〜♪





私が歌い終わると審査員皆が拍手をしてくれた。

もちろん、聖二せいじ君と拓斗たくと君も・・・。




ーーオーディション終了ーー


オーディションの結果は放送で流された。


<<合格者は −−5番、8番、10番、・・・70番・・・94番ーー 以上です>>


・・・入ってる。

やった!

合格だ!!

歌手だぁぁぁ!!!!!!


私は目から涙が出てきた。


愛理あいりちゃん:愛理あいり


聖二せいじ君と拓斗せいじ君が声を合わせて私を呼び、駆け寄ってきた。


「合格したなッ!」

「うん!すっごくうれしぃ♪♪」

「これからは歌手だね。頑張れ」

「ありがとぉ」


与模素柄愛理よもすがらあいりさん?」


背後から女の人の声がした。


振り向くと、髪が長くて、美人な女の人が立っていた。


「はい・・・?そうですけど??」

「私、これからあなたのマネージャーをやらせてもらいます、波風由伊里なみかぜゆいりと申します」

由伊里ゆいりさんはそう言って名刺を渡した。

私は、その名刺を受け取った。

「あ。そうなんですか!よろしくおねがいします!!」


・・・よかった。

優しそうな人だぁ。


愛理あいりちゃん」

「はい?」

「名前どうする??」


名前??

なんのことだ??


「え?名前・・・?」

「うん。芸名。このまま与模素柄愛理よもすがらあいりでいく?」


どうしよう・・・。

この名前めんどくさいしなー。

よしっ!


「変えます!」

「分かった。どんな名前??」

「『りいあ』」

「りいあ・・・?なんか良いわね!OK〜」


由伊里ゆいりさんはそう言ってどこかへ行ってしまった。


「優しいそうな人だね」

聖二せいじ君が話を切り出した。

「うん。よかったよあの人で」

「俺達のマネージャー厳しいからうらやましいぜ」


♪〜ピロピロピロ


私の携帯の着信が鳴った。


・・・これはメールだ。


From:由伊里さんーーーーーーーーーーーーー

|明日、午前10時にフ○テレビに来てね。。。。|

|☆★☆★☆★今日はお疲れ様☆★☆★☆★| 

|___________________|


10時か・・・。

頑張らなきゃ!



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ