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出会い

私、与模素柄愛理よもすがらあいり

すごい変わった名前だけど女子高生ですッ!!


私の父は劇団の座長。

母は映画監督。


だから私も舞台に立ちたいと思っている。





ある日、

私は学校の帰りに友達とマックに寄り、家に帰る途中だった。


「ニャーン」


どこかで猫の声がした。


・・・どこだろう。


私はキョロキョロ辺りを見渡すと、木の上に子猫がいた。

降りられなくなったのだろう。


私は木に登った。


「大丈夫だよ。おいで??」

でも子猫は動こうとしない。


「怖くないよ。大丈夫落ちても私が助けるから」

私がそう言うと子猫はゆっくり近寄ってきた。


子猫は私に飛び乗ってきた。


・・・よかった。


安心して、降りようとした時、


バキッ


木が折れた。


「きゃぁぁあ!!!」


私はどんどん落ちていく。


下を見ると人が立っていた。


「あぶなぁい!」

私が叫ぶと、その人は上を向き、私に気づいた。


そして、その人は私を助けてくれた。


「あ・・・ありがとうございます」


私がフッと見るとその人は男の人だった。

同い年ぐらいで、優しい目をしている。

私はポッ。

顔が赤くなった。


「大丈夫?」

「はい。すいません」

「どうして落ちてきたの?」

「この子猫が木から降りれなくなっていたから助けたんです」


私が子猫を見せるとその人は『あ!』という顔をした。


「その子猫僕の猫だ!」

「え?」

「ずっと探してたんだ。見つけてくれてありがとう」


その人はニコッと笑った。


ドキンッ


私の心臓がドキドキしている。


・・・惚れちゃった?


・・・まさかね。


「僕は永坂聖二ながさかせいじ。この仔はミーだよ」

「わ・・・私は与模素柄愛理よもすがらあいりです」

「すごい名字だね」

「はい。よく言われます」


「あのぉ・・・?」

私はおそるおそる呼びかける。

「ン?」

「せ・・・聖二せいじ君はモデルか何か?」


これを聞いてみたかったんだッ!


「・・・どうして?」

「え。だってかっこいいし、モデルさんみたいだから・・・」


それしか理由なんかないよ。


「顔だけだよ。まぁ、僕は歌手だけどね」

「えぇぇぇえ!!か・・・歌手?!」


驚いた。

歌手が目の前にいるなんて・・・。


「そう。¨ドロップ¨っていうグループなんだ。まぁ、グループって言っても2人だけどね。・・・ドロップ知ってる??」


ドロップ・・・?

何それ・・・。

聞いた事ないよ・・・。

でも正直に言ったらガッカリしちゃうかな・・・。

でも嘘を言って質問されたら困るし・・・。


「ゴメン。知らないんだぁ」


私の言葉を聞き、聖二せいじ君の表情が少し暗くなった。


・・・やっぱりマズかったかな・・・。


「いいんだよ。珍しいね。ドロップを知らない女の子なんて」



聖二せいじ


話している最中に聖二せいじ君の背後から声がした。


見ると、男の子だった。


同い年ぐらいで、かっこいい。


聖二せいじ君の知り合いかな・・・?


たく君」


た・・・たく君?!


「誰だそいつ」


口悪ッ!


「ミーちゃんを助けてくれた愛理あいりちゃんだよ」

「ふぅん」

「あ・・・あの。与模素柄愛理よもすがらあいりです。あなたは・・・?」

永井拓斗ながいたくとだ。それにしても変な名字だな」

「ハハハ・・・。聖二せいじ君にも言われました」


この人何者?!


私はおそるおそる聖二せいじ君に近づき、小声で耳につぶやいた。

拓斗たくと君とどんな関係なんですか?」

「ドロップのもう1人のメンバーだよ」


えぇぇぇぇえ?!


こ・・・この人が?!


ありえないッ!!


「あ。聖二せいじ。時間だぞ。事務所に帰るぞ」

「うん。分かった。じゃあね愛理あいりちゃん」

「うん・・・。さようなら」


2人は去って行った。





家に帰り、ベッドに寝転んだ。


・・・なんか今日はすごい一日だったな。


芸能界にあんな人達もいるんだぁ・・・。


私も・・・歌手になりたいッ!!

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