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プロローグ



完全に趣味全快です。

あまり期待しないでください!

それでも「あ、平気平気、さあバッチコイ!」という方はどうぞ!







とある場所、そこは山に積まれた白い書類があちらこちらに机の上やら床と言った所へ無造作に置かれ足場も無いような場所だった。



その大量に書類に囲まれながら床に正座させられている1人の人物がいた。


その者は座ってなくとも床に着く長い白銀の髪、顔全体を隠すような丸眼鏡をかけたなんとも言えない人物で、これでもかと言うくらい背中に哀愁を漂わせてひたすら正座していた。


その正座した人物の前には、黒髪黒目の右目の下に麗しい泣きぼくろの中性的な顔立ちをした人物がそれはそれは綺麗な笑みを浮かべて立っていた。



目が笑っていないからなんかスゴく怖い印象を与えている。




「……さて、馬鹿神〔ばかがみ〕。説明して頂けますかね?」

「いやですね……あっはいすみませんごめんなさいサボって遊びに行ってました!」



正座から床に頭を突っ伏して土下座をした人物――馬鹿神と呼ばれた者は本来ならば神名を持った位の高い神である。


だがしかし、その神が何故、直に床に正座して、しかも土下座をしているかというと、まあ、そう言うことである。



「遊びに行ってましたぁ?はっ?アナタその意味をちゃんと理解して言ってるんですか、あぁ?」


「ひぃい!だって見てみこのやれどやれども無くならない白い紙の山山山!私の自室がすでに紙の悪魔に占拠されてしまった!」


「馬鹿かアナタは。ああだから馬鹿神でしたねすみません忘れてましたよ。つかテメェの仕事だろうが文句グチグチ言う前に片付けろって言ってますよね?」


「途中言葉遣いが可笑しいよね従者!?」




ぐらぐらと不安定に揺れる山積みの書類になんかに目もくれず従者と呼ばれた黒髪黒目の者はこっっれでもかという冷めた眼差しで目の前の己の主である神を見下すのである。



「そもそもこの書類仕事限定で仕事をしないとか何ですかアナタ駄々を捏ねる餓鬼か餓鬼?つうか給料未払いってなんだよこっちはアナタが放棄した物+アナタが押し付けてきた分に色々やってんだよ」


「いぃぃいい、いっだいいだいぃいい!」


「えぇえぇだって痛くしてますから痛いのは当たり前ですよ」




ニッコリとそりゃあもう綺麗に笑う従者は主である神の頭を踏みつけながら言うのだ。


神はとうとう痛さの余りに涙目になってグズグズ鳴き始めてしまった。…ごっふ…失礼、泣き始めてしまった。



「従者、主様〔ぬしさま〕泣いちゃったよ!」

「従者が主様泣かせた!」



その様子を遠くからそおっと見守っていた白い女の子と黒い男の子がワタワタし始めた。



「白い道化〔しろいどうけ〕、黒い道化〔くろいどうけ〕それは違いますよ。これは自業自得なのですから悪いのはこの馬鹿なのです」




白い道化と黒い道化と呼ばれた2人はワタワタしながら神に近づく。

従者はそれを見て、またニッコリと神に笑いかけた。



「さあ、アナタの可愛い可愛いお手伝いも来たことですしさっさと仕事でもしてください馬鹿神様?」


「だから私の神名は馬鹿神じゃなくて禍津日神〔まがつひのかみ〕だってばあぁぁああ!!」




馬鹿神もとい、禍津日神の悲痛すぎる叫び声は自室に虚しく響いたのであった。






これはこんなどこか阿呆な神様が主人公の、神様達のはーとふるすとーり。




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