騎士様、登場
私はモンスターに襲われています。モンスターに服を破かれ、上に乗られています。
「助けて下さい! 助けて下さい!」
悲鳴をあげても誰も助けに来ません。
あの方は、まだ…。あの方とは私がピンチの時にいつも助けに来てくれる騎士様です。
騎士様の正体は私にも分かりません。でも、騎士様がいつも私のことを助けに来てくれるのはどうしてなのか、あまりわかりませんが、きっと私と騎士様は何処かであって関わったことがあると言うことなのかもしれません。
でも、今は私が危機的状況なのに助けが来ない…。本当は助けて欲しいのに…。
「残念だな! 誰も助けには来ん! お前はこの俺が犯ってやる」
「やめて、やめて!」
「ハハハッ! その可愛らしい表情、目つき、最高だ!! この俺の者になれ!!」
「嫌ー!!」
私が目をつぶり悲鳴をあげた時でした。モンスターの背後から金属音が聞こえ、モンスターをきり裂きました。
「!?」
私が目を開けると騎士様が私をお姫様抱っこで抱えておりました。
「すまない、助けるのが遅れてしまった」
「騎士様、良かった」
私は安心しました。騎士様が助けに来てくれたようです。
「貴様!! 良くもやってくれたな!! 絶対に許さん!!」
「フン。お前、こんなか弱い女の子傷つけて楽しいか?」
「うるさい!! 貴様はこの俺が殺してやる!!」
「一瞬で勝負がつくと思うがな」
モンスターが騎士様に飛びかかり、巨大な棍棒で騎士様めがけてきました。
騎士様は私をそっと地面に降ろして、剣でモンスターの棍棒を軽く受け止めました。
「残念だが、勝負ありだな」
騎士様が光輝きました。そしてモンスターを光に包み一瞬にして消滅させました。
うわああああああーっ。
モンスターの断末魔がこだましました。今のはいったい!!…。私は何がなんだか分からないまま、その場をみていました。
「騎士様、いつも本当にありがとうございます。助けていただいて」
「礼には及ばん。いつものことだ」
「騎士様、あなたはいったい誰なんですか!? 教えて下さい!」
「すまない、教えられない」
「どうしてですか? 私、あなたにどれほど助けられているか? 感謝しても、しきれないくらい助けていただいています。だから、あなたに感謝したいから、素顔を見せて…。お願い」
「それは出来ない。本当に申し訳ない」
「どうしてですか? どうして…。私、あなたに恋までしてしまっているのに!…そんなに私に素顔を見せれませんか!?」
「…」
「騎士様、お願い!!…お願い!!…本当にお願いします、騎士様。あなたの素顔、見せて下さい!」
「そんなにみたいの…この僕の素顔…」
「えっ?」
僕?…まさか…この口調…。私には身に覚えがありました。まさか…まさかあなたは…。
私がそう思った時、騎士様がゆっくりと頭に装着しているアーマーを外します。
私は驚きました。外された騎士様の素顔…何と私がずっと思いを寄せていたあの人でした。
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