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第8話「ファラじい」
「なあ、あれがユキの父さんが言ってたじいさんか?」
「そのはずですが。」
俺らはカウンターに座る。
「すいません。あなたがファラじいですか?」
「ああ、神社の子かい。そうだ、私がファラじいだ。お父さんから事情は聞いているよ」
「助かります。彼が元いた世界、異世界に行く方法を知りませんか?」
「異世界か。懐かしいものだな。わしもこの人生をかけて存在するか分からん異世界を追い求めていた。『伝承の丘』と言ったかな。異世界へ繋がるとされている場所だ。だがのう、わしの追い求めた世界とお前さんのいう元いた世界が同じかは分からんがな。」




