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第3話「謎の声」
「な、なにかの間違いだよな。」
俺は検索結果を再読み込みした。
『ヒットするものがありませんでした』
何度やっても結果は変わらない。どこなんだよここ。何回再読み込みしたことだろう。その時、本殿の方から誰かの声が聞こえた。
「こっちこっち」
誰の声だろう。昔どこかで聞いたことがあるような気がする。俺は無意識に賽銭箱の方へ足を進めた。ポケットの財布から5円玉を取り出し投げ入れた。
「チャリン」
静寂の中ただ硬貨の音だけが響く。その瞬間、目の前の空間が歪みだし暗くなった。
「うっ」
俺は仰向けに倒れ気を失った。同時に俺が最後に見たのは声の持ち主と思われる着物姿の少女だった。




