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第2話「神社その2」
「何段あるんだよ」
そんな愚痴を吐きつつ登る足は止めない。俺は数年前に事故に会った。それ以来ずっと左足が痛む。と言っても周りに気づかれるほどではないし日常生活にも影響はない。だがやはり俺にはこの階段は少し厳しそうだ。
「やっぱやめとけば良かった」
そんな後悔をしながら1段1段登っていく。
「お、やっと鳥居が見えてきた」
その鳥居にはヒビがはいり、まるで鳥居を支えるかのようにツタが覆っていた。礼をして鳥居をくぐった。辺りを見渡すがさっきの猫の姿はなかった。大きな崖の下に立派な本殿がある。そういえばここはなんて名前の神社なんだろう。どっかに書かれてないかな。
「これは...」
そこには
【降雪神社】
と書かれていた。
「フリユキジンジャ?あ、コウセツジンジャか」
俺はスマホの検索サイトで
『降雪神社』
と入力する。
『ヒットするものがありませんでした』




