試練終了7
「あ、炎希じゃん。早いね」風美は炎希を見つけて走ってきた。「風美もおめでとう」「ありがとう」風美は炎希を見て笑った。「これであと1人だね」龍新が見渡して言った。「そうね」その時、風美の視線がケーキの入った箱にいった。「ん、わぁー、ケーキだぁ。」「食べる?」「え、いいの?」龍新に言われた風美は飛び跳ねて喜んだ。「いいよ。選んで」風美は箱の中のケーキを見て悩んで、1番大きいマスカット味のケーキを取った。「じゃあ、これもらう」そう言うと風美は座ってケーキを食べ始めた。「龍、あと残ってるのは土熊族だよね?」「そうだよ」「土熊族かぁ、土熊族と言えば山の途中であった岩努がいたなぁ」それを聞いた風美が言った。「岩努?いたね。彼、族長との関係で参加できたって聞いたよ。」「俺もそう聞いたよ。まぁ実際のところは知らんけど。」龍新が風美を見ながら言った。「そうね。でも厳しいんじゃないの?」その時、風美が鋼樹を見つけた。「彼は…鋼樹じゃん。やっぱり後継者になったんだね。」龍新が鋼樹を見て言った。「うん、君の少し前に出てきたよ。全員怪我してたよ」「そうなのね。そういえば他の人が治療を手伝えって言われてたわね。」風美は少し考えて龍新に言った。「ねぇねぇ。ケーキもう1つもらってもいい?」「別にいいよ。いっぱいあるしね。」龍新から許可をもらった風美は箱の中から黄色のパイナップルのケーキを取り出した。「まだ食べ終わってないけど、そのケーキどうするの?」炎希が不思議そうに風美に聞いた。「ほら、おいしいものはみんなで分けなきゃ。ちょっと鋼樹に渡してくる」そう言うと風美は自分のケーキを食べながら鋼樹の方に歩いて行った。「じゃぁ俺も…」炎希が立ち上がってついて行こうとした時、龍新と風美が言った。「炎は行かないほうがいいと思うよ。」「そうね。炎希が今行くのはちょっと…。」「え、なんで?」炎希が不思議そうに龍新と風美に聞いた。
初めて書くので誤字脱字など、分かりにくい部分があるかもしれませんがよろしくお願いします。感想などがあったらぜひ教えてください。