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少女と出会った少年たち1

あたしが、その不思議な話を聞いたのはファミレスで、

今度の期末試験に向けて友だちの梓と勉強をしている時だった。


「ねぇ、知ってる?」


「なにが?」


森田香織は、視線はノートと教科書に走らせ、手はシャーペンを

動かしながら面倒さそうに答えた。

梓はそんな香織のことは無視して話始めた。


「最近この辺に『殺し屋』って言う人たちがいるんだって」


そこで、香織のシャーペンの動きはピタッっと止まり、

視線は梓に焦点を会わせた。


「殺し屋?」


「うん、なんかね、依頼を受けて人を殺すんだって」


「人殺しの仕事?」


「そう、怖いよねぇ」


梓は大げさにリアクションをし、また勉強を始めた。


殺し屋。


興味が湧いた。

誰がそんな仕事をしているんだろう。



「じゃあ、また明日ね」


「うん、バイバイ」


ファミレスを出て梓と別れ、香織は自分の家に向かって歩き出した。


すると...


バァン!


ドラマや映画でしか聞いたことのない音が聞こえた。

周りの人は聞こえなったのだろう。

香織は昔から、人よりちょっと耳がいい。


えっ、これって銃声?


好奇心で、銃声のした方へ足を進めた。


そこはビルとビルの隙間だった。

幅は結構広く人が3人並んで歩ける程だった。


うわっ、超真っ暗じゃん。

行くか行かないか迷ったが、結局は好奇心が勝って行くことにした。


恐る恐る、ゆっくりと足を踏み入れていく。


「誰だ」


いきなり前方から無機質な、まったく感情が伺えない、機械のような声がした。


嘘、なんの足音も気配もしなかったのに。


「誰だと聞いている。答えろ」


その無機質な声がさらに問うてきた。

怖いという感情が身体中から溢れ出てくる。


「羅音、一般人だ」


もうひとつ、無機質な...いや、こちらの声は少し人っぽい。

もう1人いたなんて、まったく気付かなかった。

そして、この無機質さんの名前はらおん?

変わった名前だ。

どんな漢字で書くのだろう。

興味が湧いた。


「一般人?...確かに、殺し屋には見えねぇな」


殺し屋?

今この人、殺し屋って言った?


「あの、殺し屋ってなんですか?」


また、好奇心で身体が勝手に動いていた。


「は?なに言っての、お前」


「羅音、もうほっといて帰ろうぜ?」


「待ってっ!」


香織はらおんと呼ばれた少年の腕を掴んだ。

らおんはびっくりしたのか数歩後ろに下がった。


「な、なんだよ」


さっきの声とは明らかに違う。

かなり狼狽している。

声もかなり動揺しているようだった。


「殺し屋ってなに?教えて」


まただ。

また好奇心で訊ねている。


「な、なんで教えなきゃいけねぇんだよ。おい柚亜、そこで静観してんじゃねぇよ」


ゆあ?

また、変わった名前。


「あ?俺、関係ねぇし?その子はお前に聞いてるんだ。俺には聞いてない」


「てめぇ、失せろ」


「知るか」


2人の会話は面白くて、つい笑ってしまった。


この2人、すごい面白い。


ゆあと呼ばれた少年はぶつぶつ小声で文句を言いながら、

香織をじっっと見つめ問うてきた。


「で、君は誰かな?なんでここにいるのかな?」


ゆあが笑顔で問いかけてきた。

顔は笑っているが、瞳の奥底では香織のことを探ろうとしている。


「あたしの名前は、森田香織です。ここに来た理由は...銃声が聞こえたから」


「銃声?」


ゆあは怪訝そうに香織をみた。


え、あたしそんな変なこと言った?


不安になって香織は目を伏せた。


「まぁ、いいや。こっちからの質問は以上。で?香織が聞きたいのはなに?」


いきなり名前で、しかも呼び捨てされたことに少し驚いたが気にせずゆあに問うた。


「あの、ゆあって漢字でどう書くんですか?らおんも。あと、殺し屋ってなに?」


「ゆあは、柚子の柚に亜鉛の亜。らおんは、森羅の羅に音楽の音」


「へぇ、珍しい名前ですね。しかもすごい、いい名前」


「ありがとう。で、もう1つの質問はここじゃ話せないな」


「え?なんで」


「いろいろ理由があってね。もし、殺し屋のこと聞きたかったら着いておいで」


柚亜が闇から出て、駅とは逆の方向に歩き出そうとした。

そして素早く柚亜が羅音になにかを囁いた。

羅音は一瞬不満そうな顔をしたが、頷いて柚亜の後に続いた。


香織は家とは逆の方向だか...

ここでもやっぱり好奇心が勝って2人の少年の後に着いて行ったのであった。

3話目突入です。

ここでは、新しく少女、香織が登場しました。


この香織は結構重要人物になるかもっ!?

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