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陰陽  作者: 弥六合
一つの悲劇
6/21

過去との繋ぐ

文章はGoogle Geminiで文法をチェックして、間違い部分とおすすめの用語をまとめて修正しております。Google Geminiを利用して文法をチェックしてから初めて自分の日本語がまたまた甘いことに気づきました、より正確ないい小説を提供するために、しばらくGoogle Geminを利用させていただきます。

 直接にGoogle Geminiを利用して小説を生成するわけではありません。

 木造小屋に入ると、カビ臭い植物と動物の腐敗の臭いが混ざり合っていた。誰でも思わず手で口と鼻を塞いでしまう、藤森もだ。すると、藤森はカビ臭い空気を浄化するために、一枚の札を使って自分の前に結界を作っていた。一歩を前へ踏み出すと、”ギ~”という音が響き渡る。音だけならまたいいのだが、床が踏むと沈む。

 藤森は一枚の札を床へ放つ、札は一直線で床に貼る。もう一度踏んでも音が鳴らず、床も沈まない。

 外とは違って木造小屋の中には目の前の手でも認識できないくらい暗い、外の光があっても僅かな光だけが差し込んで入る。薄い光と暗闇、まるで木造小屋に黒いシフォンを覆うのように。しかし、こんなくらいの環境にも目の前には薄いくらい赤い光が見える。

 藤森は一枚の札を二つ折りで親指と人差し指の横で挟んだ、目の前に移動して息を吹きかけると、札の先端に火が灯った。札は自体が燃焼ではなく、その火が札の真上に灯っていた。照明範囲が狭いが、小屋の中にもそんなに広くないから十分だ。


 木造小屋の中に最初に見たのは、机一式だった。その先に、石作りの暖炉があった。火は消えていたが、灰色の塊の中に、微かに赤く光る炭がいくつか残っていた。最初は机に遮られて見えなかったが、小さい範囲でも目立っていた。

 藤森は机を避けて回して、壁にガラスが割れた窓の側に来た。窓には、暗闇の中に浮かぶように、ゆっくりと回転する黒い渦が見えた。その渦は、まるで別の世界への入口のように見えた。藤森は、黒い渦に近付くと、黒い渦から数本の黒い手が藤森の火をつけた札を挟んだ手を掴み、黒い渦の中に吸い込まれてしまった。その手と札と火と共に渦に消えて、木造小屋の中には一度暗闇になっていた。

 藤森は、黒い手の力に引っ張られるの力と対抗するために、必死に体を壁に押し付けた。すると、突然、服が床と擦るの音が聞こえてきた。その音は、石作り暖炉の付近から聞こえてきた思えた。僅かな光で、影のような黒いの物体が藤森にゆっくりと近づいてきた。そして、上から人のような声も聞こえてきた。『あ~、あ~』とかすれたような低音で苦しそうに声を出す。

 しかし、藤森は焦らずに体を壁にくっついて、引っ張られている手が札を放り出し、自由な手が新しい一枚の札を取って口元の前に上げた。


「浄化」


 藤森の声と共に、窓に黒い渦がトントンと消えて、ただの窓に戻った。引っ張るの力も消えていき、藤森はその手を窓から離れた。そして、藤森は札を床に、黒い影へ投げる。札が影に接触すると、黒い影が無数の黒い炭になって、空へ消えていく。


「遅いではないか?」

「あったよ、だらけだったんだけど。いちいち調べたら、やっと見つけたわ」

「この程度なら余裕では?」

「なによ、頑張って探してたのに…あんまりだわ」


 みちゃんはどこから来たのか分からない、なぜならまた暗いです。藤森の言葉にみちゃんは泣き出す。


「はいはい、偉い偉い」


 藤森は一枚の札を取って火をつけ、みちゃんの頭を撫でる。


「も~う、また子供を扱いして…」


 みちゃんは怒っているように言ったが、ニヤニヤと嬉しい。


「場所を案内して」

「後ろの台所です」


 台所には電気製品のようなものは一切見当たらない、竈と薪、テーブルと倒れた椅子がある。小さいな場所だが、台所の基本的な機能は備わっている。

 みちゃんに続いて、二人は木製のバケツと畳まれた薪の前に来た。


「この下です」


 入口のようなものは全然見当たらない、そこにはただ木製の床がある。藤森はしゃがみ込んで手で床を触っている。普通の木製の床とは同じでただ古いのだが、藤森は異様な事に気づいた。


「これは幻影。 ほこりがありません」


 藤森が指で床をすくい上げてみる。すると、僅かに床が揺れていることに気が付く。

 藤森はバケツと薪を移動し、手で床を触って何かを探している。


「ふん、これか」


 藤森は何を掴んで上げると木版だと分かる、そして手で床を通って確認している。


「入口?」

「そう、これは階段です」

「先導するよ」

「気を付けて、この先何があったが分からない」

「はい」


 みちゃんは先に入口に入る。


「ただの階段よ」


 みちゃんの話を聞いて藤森も入口から入る。

 階段を下りるとすぐ、人工洞窟を平滑仕上げた壁と石畳みの階段が目に飛び込んでくる。木製小屋とは対照的に、ここはかなり丁寧にメンテナンスされている。

 およそ十メートルくらいの深さに降りて、門のない入口の前にたどり着いた。みちゃんは足を中に踏み込むと、両側の蝋燭に火が灯り、裏へ続いている通路が現れる。


「わ!びっくりした」


 みちゃんはビックリして動きが止まった。一瞬のことだった。


「そこにあるの魔法陣…」


 藤森はみちゃんを追い越して、魔法陣をじっくりと観察する。


 六メートルほどの高さで、一定間隔で柱が並んでいる。蝋燭の灯りが狭い範囲しか照らしていないため、この場所の広さがよく分からない。二人とも、青く光る魔法陣に惹かれている。


「主、これはまさか…」

「あり得ない、この魔法陣は一族以外には知らないはず…」

「でも…」

「ちょっと待って…、やっはり微妙にずれました。文字もちょっと違い…」


 藤森は魔法陣を研究している。


「一体誰が…」


「主、あそこに誰かが寝ているみたい…、あれ?」


 藤森はまた魔法陣を作った人物を記憶に探っている最中に、みちゃんは誰かを見付けたそうだ。


「思い出しました、エブリン!」


 藤森は誰の名前を思わず言い出すと同時に、石で作ったベッドに寝ている人の前に素早いで歩いてくる。

 布と皮作られた動きやすい服装を着たエルフがそこに寝ている、この時代に相応しくない外見で、ファンタジーの小説によく描かれるエルフそのものだ。


「本当だ、なぜ?!」

「また半信半疑なんですが、これで確信です」

「どう言うこと?」

「異世界にいた時、エブリンは行方不明になった事覚えてますか?」

「はい」

「あの時、エブリンは今の事を教えてくれました」

「なるほど、その行方不明はこちらの世界に来たでってわけか」

「エブリン、エブリン、エブリン…」


 藤森はエルフを起こすために肩を揺らして名前を呼んだ。


「主、主、主…」


……


 シンブルの和室で藤森が寝ている。その側に巫女の服装を着て、ずっと正座して待機していた竜児が藤森を起こす。


「また例の夢を見ましたのか?」

「竜児か…、何時ですか?」

「そろそろ子時四刻(シジシコク)(24時)です」

「準備しよう」

「はい」


 竜児は正座で礼をして消えていく。

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