19 引きこもって…ステータス…
朝…目が覚める…夢を見たせいか壁に掛けたタペストリーを視界に入れる、買ったお礼に夢でも見せてくれたのか……起き上がり顔を洗う、作ったパンとジャム、腸詰と野菜のソテーと芋のスープ、濃い目のお茶を淹れて朝食を食べる、食生活も日本にいた時よりも良く貯金もある…ネットもないが本があり暇を潰せる物は幾らでもある、今日は洗濯して入れ物を造り、昨日の木の香辛料などを採取したり、固形の石鹸の追加もしたいとそんな感じで本日は家から出る事はしない…。
朝食を終え、入れ物造りを自動で行う慣れたものだ……沢山作ってしまった…色付きの物や透明な物、ワインの瓶の様な物まで…そんな感じで今度は洗濯を行う、浴槽にお湯と石鹸水を入れ足で踏み込む、お湯が濁っていく…ばしゃばしゃ…日本は本当に便利なものが多い…この世界でも便利な物を造ろうとする人は…魔法があるから然程発展しないのか、魔法は便利だ魔力は電気のような物だ。
「ステータス……」
濯ぎも終わり風魔法で乾かして服を収納空間に入れて…クローゼットとかあった方がいいのか…、岩魔法で造ろうかと思いつつ現在のステータスを確認してみる事にした。
「ステータスオープン…」
外神 諫埜 : 不老不死 肉体年齢21歳……色々頑張ってます!
所持魔法
水魔法 火魔法 風魔法 土魔法 石魔法(石作れます) 岩魔法(岩作れます) 木魔法(木も作れますよ!) 氷魔法 鑑定魔法(これ、頑張ります!バンバン使って下さい!売れる物とか食べれる物とか鑑定します!※人にも使って下さい 罪人とかも分かります)
浄化魔法 転移魔法(色々な所に行けます 便利!)
スキル
状態異常無効 無限収納(時間停止) ステータス隠蔽 攻撃無効※ 自動マッピング アイテム回収(ダンジョンで活用出来ます)
所持金…475万8520ログ(円 増えましたね!)
固有スキル…困ったなぁ 準備中
善行ポイント…1,000pt これが現在の限界です 善行を積んだりすれば増えます!
色々交換……いつか出来るようになります!
※変化するのでよく確認をするようにして下さい
「………善行……」
らしくない全く持って自分らしくない、それに何と変えられるのか分からない物だ特に何もしないし放っておこう…。
石、岩、木が作れるようになったのは良い、アイテム回収…ゲームぽさが出て来る…ダンジョンか…そのうち行こうかと思いながら…折角だからクローゼットも作ってみる事にした…。
「木と石のクローゼット…」
木を作るという魔法木が作れるなら板は?と思い試しに木魔法を発動させながら板をイメージすれば板が数枚出て来る…便利過ぎる。
釘はないので粘土を固めて固定させる、内に板を嵌めて作ったバッグや小物を並べ、ハンガーも作って、靴下やパジャマを仕舞う引き出しも作ってみた。
「………ん」
家らしさが出た、服を掛けて並べて…本棚もこの要領で作るあの宝石を埋め込んだ高価な本を飾ろう…木をメインに接着材の粘土は見えないようにし膝程の3段の本棚を作ってその上に本を飾る。
「綺麗な本」
ぼんやりとそれを眺め、果実水を飲み休憩を入れた。
「………」
今日はもう後は読書をして過ごそう、明日は本屋に行く前にまた薬草とキノコを採取していこうと思い、干した果物と干し肉用意し読書に更けた…。
翌日、本は面白い…異世界でも同じか身支度を整え、パンとスープと魚のソテーとサラダと冷えたレモンもどき水を飲み、《トーメン》付近の森へと移動した。
豊富な資源キノコ…キノコの木を作ってみようかと食べられるキノコを沢山集める、種類が結構ある、薬草も結構集めて《カッテン》のテントに戻り服を着替えて外に出れば、区画には誰もいないもう任務や依頼をこなしているのかと、本屋へ向かった。
奥の突き当り外に本を置いた2日前と同じ店に足を踏み入れれば、不愛想な店主が本を読んでいた。
「………本来ましたか?」
「まだだ、そこに座って好きに読んでいれば良い、直に来る…」
「はい…」
どうやら来るのが早かったらしい、木の背もたれのある椅子がカウンターの隣に用意されていて座って好きに読めと店主顎でそこを指す、商品なのだろういいのだろうかと思いつつ座って…思いの他座り心地がいいがクッションが欲しいかもしれない、適当に積み上がった本の一番上にあった物を取る『魔法具の作り方』というタイトルだ、ちらりと店主が読んでいる本を見れば『タータイルクッガとキンカダイルラーガの関係と海の在り方』というどんなジャンルの本なのかとそれを無愛想に読んでいた。
「お茶…飲んでもいいですか?」
「零さなければ、飯も好きにしろ」
かれこれ2時間何かお茶を飲みたい、本は読み終わった面白いので後で購入しよう、魔法具の作り方というか…あればいいなという道具を書いた本だが、造れそうな物があったのでやってみようか、店主は何も飲まないし食べていない…自分だけ食べるのもと思い、まだ口を付けていない果物の香りのお茶が入った水筒と…干した果実と干し肉も葉に乗せて渡す。
「……良いのか?」
「……はい」
「いただく…この筒は?」
「中にお茶が入っていて上がコップ、回すと外れるのでコップにお茶を入れて飲んで下さい」
「……そうか、この果物と肉もうまい…」
「………」
店主に水筒の説明をし感心したように飲み、干した果物と干した肉を摘まんで食べている。
喋らず昼食(?)を終えてまた黙々と読み耽った。
「……すまん、今日は来ないようだ。良ければまた明日来るといい」
「はい、この本下さい」
もうすっかり夕方だ店に誰も来ない店主がぽつりと謝る、ならと読んだ本と気になったタイトルの本を購入したいと言えば金はいいと伝える。
「茶と昼の食事の礼と詫びだ持っていけ」
「…………なら、これを…あと夕食を…」
流石にあれで本を6冊無料は気が引ける、飲み終わった水筒を引き取り、ブックカバーと粘土で作った青い栞と夕食に葉に包んだパンケーキサンドと干した肉を渡した。
「これは?本を保護する物と読みかけの箇所に挟む物か…」
「はいよければ…」
「そうか…
くれた物を受け取ってくれ、店主に見送られ店を後にする、しかし…やはりクッションが欲しい…。
そう思いながら歩けば、布を取り扱う店が眼に入り除いてみる。
「………」
「それ良いでしょう?珍しい物なんだけれど布がその長さしか出来なくて…」
「……これ綿ですか?」
「そう、ワタよ。北国で採れるのよ、お兄さん知っているのね、肌が白いから北の方かしら?」
「…はい…」
触り心地の良い布のさらさらとしていて気持ちいい、それに籠に入れられた白いふわふわした物…量は少ないがこれならば木で作れる筈。
「すみません、この布とワタを下さい…」
「あらあ、ありがとうねー。この糸オマケね、綺麗でしょう翠と赤ね」
「ありがとうございます…」
木から沢山綿が出来れば布団や掛け布団や…色々出来る…クッション…座布団を作ろう、待てソファもいけるかもしれない…生活水準が上がる…足早にテントへ戻った…。




