16 次の街…
《カッテン》…ここはダンジョンが栄えているので冒険者が多い、岩の壁に囲まれ出入り口は2カ所守りの固い街なのだろう入街料は3,000ログ高いが人の出入りは多い、早速冒険者ギルドで草の買い取りとテントの区画を借りる為に向かった、
武装した冒険者達がパーティだろうか、背には打撃系の武器背負い冒険者ギルドから出ていく。
冒険者ギルドは岩で出来ていて他の冒険者ギルドと質が明らかに違う、この街の建物や路も整備されていてすっきりしていた。
買い取りも混雑していて鉱物とそれ以外に分かれている、鉱物の買い取りは行列が出来ていてそれ以外は誰も並んでいない、窓口に行き草の買い取りをお願いした。
「はーい「、買い取りですねー3,000ログでーす」
「はい」
安い…がこの街にはあまり必要ないのだろうと納得しテントを借りる為に他の窓口へ移動する、何日いようか…薬草ダンジョンも転移で行ける…しばらくこの街を拠点にしようかと考えつつ、受付を行った。
「テントの利用ですね、何日のご利用ですか?」
「30日でお願いします」
「承知しました、ではこちらの区画をご利用下さい、料金は3万ログです」
「はい…」
冒険者は気が短い者が多い、説明を最低限にし手続きをさっさとすませるようにしている、冒険者になる際にそういった説明はしていると細かいルールは省いている、この区画の貸し出しも期間中に途中でこの街を出る際の区画使用料は戻らない等…不親切ではあるがそれが普通ならば良いと区画に向かいテントを設置して商業ギルドに向かう事にした。
賑わいとういうかいつもの光景なのだろう活気がある、魔石や加工に使える石を扱う店が多い。
商人らしい人々が沢山買い込み収納袋に詰めている、鉱物や魔石なら鮮度も必要ないだろうとぼんやりその光景を眺め立派な2階建ての建物の商業ギルドを見つけ中に入ればこちらも魔石と鉱物の買い取り窓口が列を成し、それ以外の窓口は誰も並んでいないので草を買い取りする。
「はーい買い取り3,000ろぐでぇす」
こちらも同じかと納得して商業エリアを後にする、どうやら鉱物ダンジョンは2階層までなら冒険者じゃなくても入れるし入場料を払えば後は自己責任らしい……入れるかな…少し悩み、街の散策を行う、魔石が欲しい…。
「パンどうですかー」
「肉串~自慢の肉串だよー」
「うちの肉串どうだーい」
「スープ~」
「干し肉あるよー」
屋台通りだろうか冒険者が豪快に肉を食う姿や、パンを買う姿が目に入る。
干し肉もパンも最近作っているし、干し芋も作る……野菜もあるし…食指は動かない、調味料とお茶をみようかと露店街に向かう観光地も兼ねているようで、土産物的な物が多い。
「織物…綺麗…」
「いらっしゃい、これは伝統の工芸品、1枚織るのに100日掛かるのさ綺麗だろう」
「はい」
沢山の布が掛けられた露店で立ち止まる、奥から腰の曲った老婆が現れ布に織り込まれた絵…タペストリーのような物の説明をしてくれる、お茶でもと誘まれそれはどの街も同じかと木の椅子に座って周囲を見渡す。
特に目を惹かれたのは青と白で構成された鳥のタペストリー、かなり大きな物で綺麗だ、2羽の鳥1羽は枝に止まり羽を休めもう1羽は飛び去る姿だろうかそんな構図だった。
「此処から馬車で5日程の《コン》という小さな集落の名産でね、染色と織物を代々やっているんだ。わたしゃ此処でこうして集落から持ってくる商品を長い事売っているんだ」
「………」
お茶は苦味のあるが後味がすっきりとしている、《コン》こんど立ち寄ってみようか…布も見て見たい。
「これはドラゴン…ですか?」
「そう、深紅のドラゴンで昔爺さんが飛んでいるのを見てね、それから爺さんがドラゴンばかり織っていてね…死んだ後もこうして集落の者達が織っていてね…人気の品だよ」
ドラゴンいるのか…ファンタジーだなあ、他にも様々な動植物のタペストりーがあり、いくつか買って部屋に飾ったりテーブルに敷いたりしよう、青い鳥のタペストリーやドラゴンのタペストリーや動植物の織物を沢山購入する。
「結構いい値段するけど良いのかい?」
「はい…」
「ありがとね、また茶を飲みに来とくれ」
「……はい」
1点1点手作りだとするならば安い金額だ、支払いをして店を去る老婆は見送ってくれた。
魔石…店が多い…いくつか見たがやはり命を賭けて挑んでいる分高い、ふと小さな露店の隅の木箱いっぱいに欠片のような破片の魔石が投げ売りされている。
「使い道がないけど質が良い魔石さ、綺麗だろう?その木箱いっぱいで1万ログさ」
店番をしながら加工している男性が教えてくれる、魔法を入れて色付けして加工するからこれで十分だと1万ログコインを渡し購入する、そう、こんな物で十分なのだ。
道具屋も見つけ中に入れば鉱物を砕いたりする、加工道具専門の店らしい、職人達がみたり店員と話しをしている、棚に置かれた者は高い……100万ログなどしそうだ道具に魔石が組み込まれ負担軽減や身体強化の魔法が組み込まれているらしい。
中古品コーナーが此処は充実している、中古品でも高いが要は刃こぼれや魔石のひび割れで魔法が入らない物や錆びた物が多い。
手ごろなハンマーや加工する時の固定台、ペンチの様な物を購入して店を出る。
「本屋……」
店を出て突き当りの大き目な建物、人の出入りが多く賑わいがあるこれはいいと早速中に入る。
本屋と文房具屋らしい紙やインクのペン、定規のような物もあり奥行きがある、店内には裕福そうな人々がいて高級店なのだろう。
色々眺めてみる、『薬草の使い方』『薬に使えるキノコ集』『植物集』『動物集』…薬草関連や図案?の様な絵がある物を購入し、ダンジョン関連の本はまた来ようと店を出る。
今日は初日だ…タペストリーも飾りたいと、テントに戻る事にした。
「うん……綺麗……」
壁にタペストリーが飾れる様にレールを取りつける、窓ガラスにもとカーテン代わりにドラゴンのタペストリーを飾る、テーブルには花の織布を敷き部屋が華やいだ。
もう夜が近づく頃、昼食忘れたので早め目の夕食にしようと、食パンと肉炒めとスープにサラダを用意した。
「魚…」
また魚が食べたくなる、以前行った川に転移してまた魚を獲ってこよう。
夕食が終わればさっそく買った道具の手入れを行い、風呂に入ろうかと今夜の予定を決めた。
「これでいいのかな?」
ハンマーのひび割れた魔石に粉にした魔石と粘土で継いでみれば、上手く修復出来たらしく試しにハンマーに魔力を込めて石を砕けば粉々になる。
「良かった……この台も…」
加工する石を固定する台が割れていてそれを粘土で補強し、ぐらつく台も粘土で平らにし安定した。
錆びたペンチも研げば綺麗になる、これで何を作ろうかと思いつつ明日も買い物がてら街を散策しよう。
細かい魔石の欠片も魔法を込めて色を変えて砕いて粘土に混ぜれば綺麗な色が付く、入れ物を作りドライフルーツや茶葉を詰めたりしようと作って行き……気が付けば真夜中の時間なので風呂に入り休む事にした…。




