4 国…
「《トーナメン国》へようこそ入国料は2,000ログです」
朝家をしまい転移で《トーナメン国》の手前に移動し人々の流れに沿って入国する、衛兵だろうか身分証明を出すように言われ商人証を出して入国料を支払い問題なく城壁の中に入ればやはり王国らしく人も圧倒的に多い、祭りが近いからだろうか賑やかで華やかだ。
先ずは資金をという事で草を売りに冒険者達に倣って歩いて行けば大きな2階建ての木と岩の建物が目に入る、賑わっていなと思いながら中に入れば買い取り窓口は混雑していて行列に要件を伺うギルドの職員に買い取りならば品を預かり木札に番号が掛かれているの物を渡すから、また後で来るようにと言われてそれに従う、なんだか日本の混雑しているリサイクルショップなどのようで思わず任せてみる事にした。
次は商業ギルド…この国の商業ギルドは冒険者ギルドの向かいにあり、分かり易いが…冒険者ギルドよりも混雑していた、こちらも同じように買い取り品を預け木札を貰い特に目的もなく歩く事にした。
賑わい…さざめき…人混み…その流れに逆らわないように歩く、干し肉のスープがすごく美味しかったのでまた干し肉や肉でも手に入れようか、などと考えていればいい香りが屋台が並ぶ広場に何時の間にか流れていたらしいせっかくだからと何か買おうか…。
「パン焼きたてーどうですかー?」
「肉串どうだい?」
「スープはどうかねー」
「うちのナティは国一番さ!」
呼び込みの声が大きく響く、パンが気になるので覗いてみると店番に女の子と男の子の兄弟だろうかテーブルには大きなパンが幾つも並ぶスープに浸せば良いのだろうか1つ買ってみる。
「ありがとうございまっす!300ログです!」
男の子がニカっと笑う前歯が抜けていて愛嬌がある、葉に包んでくれたので作ったトートバッグに入れて他も見て回る。
他にも油で揚げたようなカリカリとした感じの中に具材を入れた葉に包まれたナティも1つ300ログで購入し、適当な場所で立って食べてみる…。
「おいしい…」
甘辛く味付けされた具材、揚げ立てなのかじゅわりと口の中に広がり…油も欲しいとおもいつつ完食した。
「もう昼はいいかな…」
日本にいた時よりも食べている……動いているし…葉は店に返し、他の通路も歩いてみる事にした。
祭りは2日後なので祭りの準備が至る所で行われている、バザーみたいな催し物も行われるらしい。
今日は下見のような物にして欲しい物が増えそうなら明日も草を売りに行こうかと思いながら、ふらふら歩く服の露店が並ぶので覗いてみる事にした。
手ごろな肌着、シャツとタオルを購入し寝具屋を覗くがやはり枕は無い。
お茶もあるし…蜂蜜…木に吸収させたら…樹液が蜂蜜になるのか…試してみたい、花とかどうだろう…ドライフラワーにして消臭剤にしてみようか…。
色々考えているとどうやら服の露店を抜けたらしく、人々が何人か集まり路上で何やら深刻な話しをしていた。
「薬草が足りません…」
「依頼をだしても…」
「高い依頼料を出しても…」
「なんで複数の街で女性たちの肌に…」
部分的に聞き取ればどうやら特定の街で女性の肌にトラブルが起きているらしい……原因はわかるあの《チッタク》で見た商人達のサホン水が原因だろう、でも何故あのサホン水が原因だと話が出ないのか不思議だ。
「………」
もしかしたらまた商業ギルドから話があるのかもしれない、その時はその時だと通り過ぎて他に向かった。
通路の目立つ所に肉屋を見かけたが何かこの間の肉屋と違う…なんだろう新鮮味がない、大きな店でかなり賑わっているが肉の色味が明るくない、試しに鑑定してみる肉:解体して7日経っている 他の安い肉を足して誤魔化している……所謂偽装肉なのだろうか、皆嬉しそうに買っていっているし美味しいのだろうか…他の肉屋に行こう。
しばらく進むと野菜の露店が集まっているので、また見慣れる野菜…今回はサツマイモの様な芋やジャガイモの様な芋が沢山あったので全種類購入しオマケも貰う、これで芋の木が出来る。
今度は豆類が売られているので手当たり次第買っていく豆の木も出来る……良かった無限収納時間停止持ちで…。
更に歩くと何時の間にか細道に入ってしまい、引き返そうとすると薄暗い場所に茣蓙を引いたフードを被った人?がいて…引き返そうとすれば茣蓙に置かれた品に目が釘付けになった。
「花…」
「おや、いらっしゃい…どうだい?綺麗だろう?」
植木鉢のような器に植えられた花、白や赤や黄色の花が綺麗で可憐で可愛らしかった。
「はい、いくらですか?」
「ん~そうさねーなんか面白い物がほしいかね~それと交換はどうかね」
「………」
何か面白いもの…レモンモドキの石鹸水とドライフルーツと自分で炒った茶葉をでしてみる、フードの人物はそれをじっくりと吟味し頷いて交換に鉢を全て貰った。
「面白い面白い…」
「……ありがとうございます…」
そう言ってペコリと頭を下げて路地から立ち去る、ここは異世界何か不思議な事が起こっても不思議じゃない…。




