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あなたは異世界に行ったら何をします?~番外へん 開店中~  作者: 深楽朱夜
あなたは異世界に行ったら何をします?~外伝・出来損ないの魔人カロとロカの旅 へん開店中~

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外伝・出来損ないの魔人カロとロカの旅LXII 絡まれる

ダンジョンから出て冒険者ギルドに向かい、浅い階層でドロップした物を買い取りに出せば従業員は少し驚くが査定をしてくれる。

「おいおい、1人でこれだけ取ってきたのかよ。その上収納袋持ち、なあ、やっぱり俺達と組まないか?もっと稼がせてやる」

「いい、あっち行って」

前回ギルドで絡んできた男がニタリニタリとまたカロに絡む、ギルドの従業員は我関せずと査定を行い他も似たり寄ったりだ。

冒険者のもめ事は冒険者で解決するのが決まり、カロはそれに従い追い払おうとする、ロカ達が待っているから早く戻りたいという気持ちで男を無視する。

「査定終了です、全て13万ログです」

「…買い取り止める。じゃあ」

提示された金額に納得は出来ない、少なくとも40万ログは行くであろう見積もりをロカは立てていた。

査定に出した物全て回収し収納袋に入れて立ち去ろうとする腕を男に掴まれる、周囲の冒険者も動き出す。

「おいおい、だからもっと稼がせてやるって、な、人の話は聞くもんだぞ?」

「……ここじゃ稼げないという事を学んだからそれでいい、放さないの?」

「おいおい、こんな細腕じゃ振りほどけないだろう?いい返事聞かせてくれたら放してやるよ」

汚らしい笑みにカロはうんざりとする、冒険者ギルドも安い金額で買い叩き抗議されたらこいつらが出てくるという仕組むなのだろう、この街のダンジョンは周辺のダンジョンや依頼に比べたら見入りはいいのかもしれない、それで泣き寝入りする冒険者もいるだろう、カロもそういった冒険者だと思われている。

「もう出るからどうでもいい、同じことは言わない」

「がっ!」

掴まれた腕を軽く上げ振り上げれば男の身体は大きく浮き床に打ち付けられ、周囲が一斉に剣を構えた。

「早く戻りたいからどいて」

「なんだこいつ!」

「こっちは数がいるんだ!」

「いくぞ!」

周囲は数は圧倒的有利とし、白目を剥いている男をそのまま一斉に遅い掛かった。

「手加減、面倒なんだけど」

カロは肩を落とし心底面倒くさそうに受けて立つ事にする、さっさと《イトン》を出たいだけなのに…。


「ごめんね、遅くなった。でよ」

「おかえりー」

『……』

遅くなってしまったが森の中で待っていて貰った馬車、見張りをロト達を立てテントの中ではカロとイロ達が食事の支度をしていたのでそのまま頼み、カロはとっととここから出る為に馬車を走らせた…。


後日今回の件が広まり冒険者ギルドの不正が暴かれ、《イトン》の冒険者ギルドマスター及びそれに関与した職員、また他の冒険者や不正に安く買い取りを行いそれを購入する為にギルドに賄賂を渡していた商人達関わった全ての者達が奴隷落ちとなり、今まで不遇な目にあっていた冒険者達や依頼を受けていた人々に謝罪の賠償金が支払われる事になった。

依頼から戻った冒険者質がギルドに戻った際、中は荒れ書類等がばら撒かれいつも偉そうにしていた荒くれ者の冒険者達が痛めつけられ泣きながら謝りずっと上の空のように自分達の悪事を喋り続けていた…。


「根に持たれて追って来られると面倒くさいから徹底的に、次の町は避けてしばらく野宿…」

カロは馬車を走らせ独り言を呟く、聞いていたロナとナトも走りながら頷き軽快に馬車は走る。

森で採取や狩りをし、ロカに弓矢を教えて…やることは沢山ある。

「でもまたダンジョンもいい、物は増えたから売って…」

カロは色々考える、家族も増え海も渡る、金はまだまだ必要だ。


テントの中、各自食事の支度や布作りに畑にと精を出す、ロカはキュロと畑に水をやり池の魚を眺めている。

ウナは肉を焼き、イロはスープを作りロトは草を食べて長閑な時間を過ごす。

大木の下では石像が2体並び、その様子を見守っているような構図にも見える。

ロカはいつもイロがしているようその石像をキュロと見に行き眺める、綺麗な石像の前でロカはにこりと笑う。

「ロカ、みんな外でひとやすみしよ」

カロの声が聞こえロカは頷いてキュロと駆け出す、ウナとイロは食事作りを続けカロはは後でお茶を持って行くと伝えた。


「少し先に川があるから、魚を獲りにいこ」

「うん、いく」

外で丸太の椅子を用意し椅子に座って干した果物と、蜜を掛けた木の実にお茶をカロが用意しウナ達にも運んだ。

カロとキュロは木の実を齧り、ロナとナトは果物を食べロトは水を飲む、川を見つけまた魚を池に入れようとカロが良いロカも嬉しそうに頷いていた。

「しばらく森で過ごすけどごめんね」

「んーん、ロカ森すきだよーたのしいまた弓やるー」

「うん」

ロカは首を振る、木の実を頬張りお茶をごくごくと飲む、カロはほっとし干した果物を食べているとロトが水のお代わりを催促し桶に水を足し、ロナ達にも水を飲ませる。

今夜はここで野宿と決め、ロナ達はテントに入る様言いキュロも連れて川に行く道すがら採取を行う。

周囲には魔物や動物や人の気配はない、風が心地よく流れ先を歩くロカとキュロも楽しそうにしている。

カロはすの後ろ姿を眺め淡く微笑む、今夜はウナとイロが食事を作っていてくれるからゆっくり川遊びをしよう…。






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